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ウルフ・タワーの掟 ウルフ・タワー 第1話 : タニス・リー : 産業編集センター : 2005年03月 : 315P 北部図書館蔵書 -64-
あれ!?
タニス・リーなので読んでみましたが、なんかチープですね・・・?
ハウスや荒野、タワーなどの世界設定や主人公の感情表現などなかなか良いですし、一人称のわかりやすい表現はとても読みやすいし、スピーディーに進みます。
手慣れている感じはしますが、やっつけ仕事の感じも拭えません。
2冊目以降の展開次第ですね(4冊もののようです)。
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最後の願い : 光原百合 : 光文社 : 2005年02月 : 335P -65-
久しぶりで光原さんの本を読みました。
正直、光原さんのチェックを忘れていました。未読本がまだ有るようです。
光原さんは、北村薫-加納朋子ラインにつながる、所謂「日常の謎」をメインにした作家の一人です。
その中では正統派だとは思うのですが、若干きちんとしすぎるきらいがあるかな?と思いました。
連作短編で、繋げてみると一つの謎を解く話になっているというめちゃくちゃ技巧的な加納さんと同じ方向に進むと、逆にかちかちしてしまって、おもしろさが出てこなくなってしまいます。
光原さんは本当に優しい目で人を見ることが出来る作者だと思います。できれば、ミステリィの枠にとらわれず、良い本を書いていただきたいと思います。
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てるてるあした : 加納朋子 : 幻冬舎 : 2005年05月 : 349P : 1,785円(税込) -66-
加納朋子さんの新作です。
前作「スペース」は話の後半部分はミステリィでなくなっていたように思いますが、この本も、謎はありますが、ミステリィとの範疇からは逸脱してきていると思います。
加納さんは日常の謎を本当に上手く使える人ですが、やっぱり、ミステリィという範疇で「謎」と合理的な「回答」の提示といった、決まりをきちんと守りすぎていると、小説としては大きな無理が出てきていしまいます。
この本の型からの逸脱はとても自然です。そして、この本をとても良い本にしていると思います。
本当によい本です。
心情的には今年のマイベストにしたいところですが、加納さんと宇江佐さんは私にとって特別な作家なので、選には入れないことにしたいと思います。
たぶん次の本はもっと素晴らしい本になると思います。
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ささらさや : 加納朋子 : 幻冬舎 : 2001年10月 : 325P : 1,680円(税込) 再読
読み直してみました。
登場人物のイメージがちょっと違っていたりして、てるてる・・と比べながら読めて楽しかった。
この頃は加納さんも育児の最中だったのでしょうか?まさか布おむつばかり使っていたとは思えませんが・・。
文庫本になって、カバーの絵が変わったようです。表紙と裏表紙でちゃんとストーリーになっている気に入っていたカバーなのですが・・。
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火星ダーク・バラード : 上田早夕里 : 角川春樹事務所 : 2003年12月 : 392P 市立図書館蔵書 -67-
第4回小松左京賞受賞作
火星を舞台にした超能力少女と警官というそうとうベタな設定ではあるが、楽しく読めました。
火星の都市がちょっと素敵。フォボスとすれ違う重力エレベータなんかかなり素敵。
「メシアの処方箋」を読んだあとなので、遺伝子工学的な表現に違和感を感じました。
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