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ライズ星の継ぎ人たち ウルフ・タワー 第2話 : タニス・リー : 産業編集センター : 2005年03月 : 347P 北部図書館蔵書 -68-
主人公が自分で書いているという設定ゆえ読みやすく、感情の表現がストレートでわかりやすい。
前作でも書いたが、手慣れていますね。
動く家というのは面白い。
やはり、全体に軽く、中学生向ってかんじですね。
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ネコソギラジカル 中 赤き征裁vs.橙なる種 講談社ノベルス : 西尾維新 : 講談社 : 2005年06月 : 373P : 1,134円 -69-
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日暮らし 上 : 宮部みゆき : 講談社 : 2005年01月 : 367P 市立図書館蔵書 -70-
井筒平四郎、弓之助、おでこ、佐吉・・・おなじみの面々が再び登場。
大変面白く読ませてもらいました。
「ぼんくら」では、前半のバラバラ起きるエピソードが、後半オセロのように一気にひっくり返り、別の絵が現れていくる・・という凝った構成になっていましたが、前半を一気に読んで、後半が楽しみ。あ〜〜どうなるのかなぁ。
図書館でも大変な人気で予約がまだ40人以上残っていますので、後半は当分お預けです。
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むこうだんばら亭 : 乙川優三郎 : 新潮社 : 2005年03月 : 259P 市立図書館蔵書 -71-
アマゾンのレビューを見たら、主人公孝介は「ゆすらうめ」で既に出会っていたことを知りました。
「椿山」再度読んでみます。
孝助はこの本では居酒屋「いなさ屋」を営みながら、裏で頼ってくる女性に仕事の斡旋(桂庵)もしている。
当時の女性の仕事は当然身を売ることが一つのジャンルとしてあります。
そのこと自体を許容しながら、女たちが最悪の状況にならないように孝助は力を尽くしています。
「だんばら」は利根川河口部の三角波のことらしく、多くの漁師がここで命を落としています。
まさに地獄の一歩手前、しかし、そのさらに向こうに豊穣の海があるのです。
孝助と、彼が苦界から救い出した女「たか」そして、火事場で助けた娘「ぬい」。後半それぞれの姿がきっちりと描き出され、明るいラスト続いていきます。
よく計算された、良い本だと思います。乙川さんのベストだと自分は思います。
残念ながら、扱っている題材が暗いためやや読むのは大変ですが、読了後の清々しい満足感はすばらしいと思います。
今の日本は女性の価値が世界一の国ようですが、江戸時代の女性の価値の低さは想像を絶するものしょう。
働き手でない女性を売るのは、家畜(ペットではない)を売るのより容易いことであったでしょう。
そんな中で登場する女性たちの節度の高さは美しく、涙を誘います。
時代小説では今年の暫定ベスト。
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