2005/10読書日記

2005年10月06日
優しい音楽
著者/訳者名 : 瀬尾まいこ/著 
出版社名 : 双葉社 (ISBN:4-575-23520-2) 
発行年月 : 2005年04月 
サイズ : 194P 20cm 
価格 : 1,260円(税込) 
-98-

 とても良い話ばかりです。
 しかし、軽いですね。本も軽いし、登場人物も軽い。
 人間ってもっとどろどろしていませんか?
 「雨にぬれても」の登場人物たちの存在感と比べると
 すごい格差です(ノンフィクションだから当たり前か?)

2005年10月06日
銭売り賽蔵
著者/訳者名 : 山本一力/著 
出版社名 : 集英社 (ISBN:4-08-774679-8) 
発行年月 : 2005年02月 
サイズ : 392P 20cm 
価格 : 1,890円(税込) 
-99-

 こういう江戸経済ものの本を書かせると右に出る人は居ないでしょう。
 しかし、江戸時代の貨幣制度はとても複雑だったのですね。
 本位貨幣制度が経済発展によって危うくなってくると、貨幣の品位を落として
 対応せざるえなくなる・・。というような社会の教科書に出てくるような内容が
 現実にあったのですね
2005年10月06日
五人姉妹
ハヤカワ文庫 JA 777
著者/訳者名 : 菅浩江/著 
出版社名 : 早川書房 (ISBN:4-15-030777-6) 
発行年月 : 2005年01月 
サイズ : 372P 16cm 
価格 : 735円(税込) 
-100-

 買ってから読了まで随分かかってしまいました。
 それぞれのお話は良いのだけれど、ぐぐっと引き込むほどではなく、なんとなく良い感じ。
 良い本だし、博物館惑星ものも1話入っていたりして、お値打ちですが・・。

2005年10月06日
銀座開化事件帖
著者/訳者名 : 松井今朝子/著 
出版社名 : 新潮社 (ISBN:4-10-474201-5) 
発行年月 : 2005年02月 
サイズ : 262P 20cm 
価格 : 1,575円(税込) 
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 明治維新直後の銀座を舞台にして、当時の人たちの思いを彷彿とさせる本です。
2005年10月10日
いつかパラソルの下で
著者/訳者名 : 森絵都/著 
出版社名 : 角川書店 (ISBN:4-04-873589-6) 
発行年月 : 2005年04月 
サイズ : 247P 20cm 
価格 : 1,470円(税込) 
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 良い本でした。
 突然の父親の死から数ヶ月、厳格で、謹厳実直だと思っていた父に思わぬ秘密が・・、
 というわけで兄弟3人が父の生まれ故郷佐渡へ旅をします。
 ルーツ探しという重いテーマが、軽い乗りで描かれます。
 ふっと軽く描かれる画面が、じわじわっと胸にきたりします。 
 さりげなく書かれているようで、非常に計算されている本なのだと思います。
 直木賞候補も伊達でなはいですね。
 本書の英題は「Somewhere in the parasol」ですね。
 こちらのほうが本書の中身にぴったりですが、「何処かパラソルの下で」では
 確かにちょっときれいではないです


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