2006/11読書日記

2006年11月09日
女(おなご)にこそあれ次郎法師 
著者/訳者名 梓沢要/著 
出版社名 新人物往来社 (ISBN:4-404-03292-7) 
発行年月 2006年01月 
サイズ 513P 20cm 
価格 2,520円(税込) 
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 梓沢要さんは、地元の女流作家でした。
 徳川の最有力家臣の位置にいた「井伊」家が
 地元静岡の豪族であったとは知りませんでした。
 さらに、戦国時代のぎりぎり最後に徳川について、
 ここまでの地位を築いた井伊直政の力は驚嘆に値します。

 このお話は、その義母で女性ながら井伊家の当主となり、
 断絶の憂き目を見ながら、直政を立ててお家再興を果たした
 祐圓尼(次郎法師直虎)のお話になります。

 大きな感動を呼ぶような話ではありませんが、ご当地もので
 なくても、一読の価値はあろうかと思います。


2006年11月13日
風魔 長編時代小説 下 
著者/訳者名 宮本昌孝/著 
出版社名 祥伝社 (ISBN:4-396-63260-6) 
発行年月 2006年03月 
サイズ 506P 20cm 
価格 2,205円(税込) 
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 宮本さんは地元静岡の作家さんですし、
風魔小太郎と関東公方氏姫の取り合わせという
なかなか面白い設定と、波瀾万丈のお話で
最初は期待どおり、大変面白く、すらすらと読めたのですが、
後半少し飽きました。

どうしてなのかな
2006年11月16日
星降る楽園でおやすみ 
著者/訳者名 青井夏海/著 
出版社名 中央公論新社 (ISBN:4-12-003757-6) 
発行年月 2006年08月 
サイズ 258P 20cm 
価格 1,575円(税込) 
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 う〜ん、なんといったらよいのか・・。
 私設保育園の立てこもり型の人質事件で、
身代金を要求された親、園児を人質にされて
犯人に従わなければならない園長・保育士、
そして子供たちとうまく描けているのですが、
いまいち緊迫感というか現実感がないんですね。
 「赤ちゃん・・」シリーズはその緊迫感のなさが
良い味を出していたのですが、この本では
ちょっと外しているような気がします。
 結構良い話なのですが、普通、こんな犯罪は
成り立たない感じてしまって・・・。
 保育士の一人が男性なら、起こりえない話で、
そういう意味でも女性ならではのお話だとは思います。
 青井さんもブレイクして欲しい人ではあるのですが、
早い時期にTVドラマの原作に採用されるなど、
追い風があっても乗り切れていない感じはします。


2006年11月19日
雪屋のロッスさん 
ダ・ヴィンチブックス 
著者/訳者名 いしいしんじ/著 
出版社名 メディアファクトリー (ISBN:4-8401-1493-5) 
発行年月 2006年02月 
サイズ 189P 20cm 
価格 1,155円(税込) 
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 「○○の○○さん」というテーマの短編集(ショートショート)。
 短い文章の中に「いしいしんじワールド」が広がっており、
 とても良い本になっていると思います。
 自分とまさに同じの「サラリーマンの斉藤さん」は
 マルジの話でサラリーマンの話ではないと思ってしまいましたが、
 違っているのでしょうか?

 さて、年末に向けて自分的に注目の本が次々に出てきます。

 宇江佐真理 「雨を見たか」伊三次シリーズの新作
 加納朋子 「モノレールねこ」新作(ただし子供向けらしい)
 マーティン 「剣嵐の大地」 氷と炎の歌シリーズ3部(3冊もの)
 冲方丁 「マルドゥック・ヴェロシティ」(3冊もの)
 梨木香穂 新作「水辺にて」 エッセ−
 飛浩隆 「ラギッド・ガール」廃園の天使シリーズ2冊目

 このあたりの本は、購入する予定(すでに5冊購入済み)なので、
 年末に一気に本が増えてしまいますね。

2006年11月20日
鴨川ホルモー 
著者/訳者名 万城目学/著 
出版社名 産業編集センター (ISBN:4-916199-82-0) 
発行年月 2006年04月 
サイズ 283P 19cm 
価格 1,260円(税込) 
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 自分としてはマンガ的ですごく面白かったのですが、
Akは評価が低いようです。
 「図書館戦争」は大受けでしたが、これが面白く感じないのは
やはり少年マンガの世界だからでしょうか?
 秋山瑞人、奈須きのこ、うまくすれば西尾維新並の才能だと思うのですが・・・。

 ところで、Akと話していてカバーの話になったのですが、
Akはどうも「アビィロード」を知らないらしい。
 夫婦でも世代の違いはどうしようもない・・。
 年の離れた女房を持つと・・、っておまえ俺と1つしか違わないじゃん。ただの天然?



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