|
|
女(おなご)にこそあれ次郎法師
著者/訳者名 梓沢要/著
出版社名 新人物往来社 (ISBN:4-404-03292-7)
発行年月 2006年01月
サイズ 513P 20cm
価格 2,520円(税込)
-95-
梓沢要さんは、地元の女流作家でした。
徳川の最有力家臣の位置にいた「井伊」家が
地元静岡の豪族であったとは知りませんでした。
さらに、戦国時代のぎりぎり最後に徳川について、
ここまでの地位を築いた井伊直政の力は驚嘆に値します。
このお話は、その義母で女性ながら井伊家の当主となり、
断絶の憂き目を見ながら、直政を立ててお家再興を果たした
祐圓尼(次郎法師直虎)のお話になります。
大きな感動を呼ぶような話ではありませんが、ご当地もので
なくても、一読の価値はあろうかと思います。
|
|
|
|
|
|
風魔 長編時代小説 下
著者/訳者名 宮本昌孝/著
出版社名 祥伝社 (ISBN:4-396-63260-6)
発行年月 2006年03月
サイズ 506P 20cm
価格 2,205円(税込)
-96-
宮本さんは地元静岡の作家さんですし、
風魔小太郎と関東公方氏姫の取り合わせという
なかなか面白い設定と、波瀾万丈のお話で
最初は期待どおり、大変面白く、すらすらと読めたのですが、
後半少し飽きました。
どうしてなのかな
|
|
|
|
|
|
星降る楽園でおやすみ
著者/訳者名 青井夏海/著
出版社名 中央公論新社 (ISBN:4-12-003757-6)
発行年月 2006年08月
サイズ 258P 20cm
価格 1,575円(税込)
-97-
う〜ん、なんといったらよいのか・・。
私設保育園の立てこもり型の人質事件で、
身代金を要求された親、園児を人質にされて
犯人に従わなければならない園長・保育士、
そして子供たちとうまく描けているのですが、
いまいち緊迫感というか現実感がないんですね。
「赤ちゃん・・」シリーズはその緊迫感のなさが
良い味を出していたのですが、この本では
ちょっと外しているような気がします。
結構良い話なのですが、普通、こんな犯罪は
成り立たない感じてしまって・・・。
保育士の一人が男性なら、起こりえない話で、
そういう意味でも女性ならではのお話だとは思います。
青井さんもブレイクして欲しい人ではあるのですが、
早い時期にTVドラマの原作に採用されるなど、
追い風があっても乗り切れていない感じはします。
|
|
|
|
|
|
雪屋のロッスさん
ダ・ヴィンチブックス
著者/訳者名 いしいしんじ/著
出版社名 メディアファクトリー (ISBN:4-8401-1493-5)
発行年月 2006年02月
サイズ 189P 20cm
価格 1,155円(税込)
-98-
「○○の○○さん」というテーマの短編集(ショートショート)。
短い文章の中に「いしいしんじワールド」が広がっており、
とても良い本になっていると思います。
自分とまさに同じの「サラリーマンの斉藤さん」は
マルジの話でサラリーマンの話ではないと思ってしまいましたが、
違っているのでしょうか?
さて、年末に向けて自分的に注目の本が次々に出てきます。
宇江佐真理 「雨を見たか」伊三次シリーズの新作
加納朋子 「モノレールねこ」新作(ただし子供向けらしい)
マーティン 「剣嵐の大地」 氷と炎の歌シリーズ3部(3冊もの)
冲方丁 「マルドゥック・ヴェロシティ」(3冊もの)
梨木香穂 新作「水辺にて」 エッセ−
飛浩隆 「ラギッド・ガール」廃園の天使シリーズ2冊目
このあたりの本は、購入する予定(すでに5冊購入済み)なので、
年末に一気に本が増えてしまいますね。
|
|
|
|
|
|
鴨川ホルモー
著者/訳者名 万城目学/著
出版社名 産業編集センター (ISBN:4-916199-82-0)
発行年月 2006年04月
サイズ 283P 19cm
価格 1,260円(税込)
-99-
自分としてはマンガ的ですごく面白かったのですが、
Akは評価が低いようです。
「図書館戦争」は大受けでしたが、これが面白く感じないのは
やはり少年マンガの世界だからでしょうか?
秋山瑞人、奈須きのこ、うまくすれば西尾維新並の才能だと思うのですが・・・。
ところで、Akと話していてカバーの話になったのですが、
Akはどうも「アビィロード」を知らないらしい。
夫婦でも世代の違いはどうしようもない・・。
年の離れた女房を持つと・・、っておまえ俺と1つしか違わないじゃん。ただの天然?
|
|
|