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恋いちもんめ
著者/訳者名 宇江佐真理/著
出版社名 幻冬舎 (ISBN:4-344-01233-X)
発行年月 2006年09月
サイズ 290P 20cm
価格 1,680円(税込)
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初期の短編集のような、市井の恋のお話をてらいもなくポンと書いたような本です。
素晴らしい。さすが宇江佐さんです。思った通り外すことなくきちんと書いてくれます。
ほんとに宇江佐さんのお話は良いですね。
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晩夏に捧ぐ
ミステリ・フロンティア 26 成風堂書店事件メモ 出張編
著者/訳者名 大崎梢/著
出版社名 東京創元社 (ISBN:4-488-01730-4)
発行年月 2006年09月
サイズ 251P 20cm
価格 1,575円(税込)
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シリーズ2作目で早くも出張版とは・・。
書店をミステリィは多いと思いますが、これだけ特化していては、
展開が難しだろうと1作目には思いましたが、やっぱり、結構
難しいんだろうなあと妙な納得をしています。
2作目で大崎さんはとても期待できると確認できました。
シリーズにこだわりすぎずにいろいろ書いて、合間に少しずつで
いいから書店ものも書いてもらいたいと思います。
1年に2冊も3冊も書けるものではないと思います。
後書きで著者が女性であることがはっきりしました。
最近女性作家の本ばかり読んでいるような気がします。
だめですねぇ(なにが??)。
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ウェルカム・ホーム!
新潮文庫 さ−27−10
著者/訳者名 鷺沢萠/著
出版社名 新潮社 (ISBN:4-10-132520-0)
発行年月 2006年09月
サイズ 251P 16cm
価格 420円(税込)
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鷺沢さんは初めて読みましたが、あざとすぎるほどうまい書き手です。
この年齢でこれだけのものを書けたのですから、これから先どれほど
良いものが書けたかと思うと、本当に惜しい人を亡くしました。
見城さんの方の話に、ちょっとタイムリーなエピソードがあったので、
びっくりするとともに、自戒しました。
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さよなら妖精
創元推理文庫 Mよ1−3
著者/訳者名 米沢穂信/著
出版社名 東京創元社 (ISBN:4-488-45103-9)
発行年月 2006年06月
サイズ 360P 15cm
価格 780円(税込)
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ボーイミーツガールもの、秋山瑞人の「イリアの空、UFOの夏」
をおもいだしました。
イリアは最終兵器として、マーヤは崩壊寸前のユーゴスラビアの
政治家志向の少女として主人公の前に現れます。
どちらの場合も平和で安定している現状が少女の登場により
揺すぶられることになります。そして、どちらの場合も悲しいかな
主人公はこの安定した枠の中から抜け出すことは出来ません。
「イリア・・」でも「さよなら・・」でも主人公は現実を把握できないまま
少女を送り出してしまいます。
ただ、「イリア・・」の主人公は現実の虚構に気づいても、
枠から脱出し得ないのに対し「さよなら・・」の主人公は枠からの
脱出を図りながら挫折することになります。
この2作の共通点は、ボーイミーツガールもののよくある筋書き
の中ではわざわざあげるまでもないのかもしれません。
ただ、「イリア・・」の戦争と「さよなら・・」の戦争は虚構と現実という
大きな隔たりがあります。
私たちの目の前で、ボスニアでも、コソボでもたくさんの人が死んでいます。
私自身、対岸の火事とそれについて真剣に考えたこともなかったことを
反省しました。
それを取り込んで読者の前に提示したことで、
「さよなら・・」は非常に優れたものといえるでしょう。
(勿論、「イリア・・」をけなしているわけではありません。というか、
自分は「イリア・・」の方を好きな本としてあげるでしょう。
あのラストの悲しさは何とも形容のしようがありません)。
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一瞬の風になれ 1
イチニツイテ
著者/訳者名 佐藤多佳子/著
出版社名 講談社 (ISBN:4-06-213562-0)
発行年月 2006年08月
サイズ 228P 20cm
価格 1,470円(税込)
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北上さんが絶賛しているが、どうなのでしょうか?
この1冊を読んだところでは、あっと言う間に読めて、とても楽しかったという印象しかありません。
2冊目、3冊目を読まないで結論を出すのは拙速というものでしょう。
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