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1.産卵木はあえてタイプの違う物を混ぜたりします。
太い物、細い物、芯の有り無し、硬め、柔らかめ、クヌギ、コナラなど。
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2.産卵木を一晩水に漬けます。
石などを用いて浮き上がらないように沈めます。
産卵木が水を吸うと水位が下がり過ぎるので、 途中で1回水を足すこと
もあります。
(時間が無い場合は、電子レンジで5分ほど加熱して直後に水に入れる
と、1〜2分で材が水を吸って沈みます)
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3.皮を剥きます。
これはよく言われる、メスが産卵木をかじる際の負担を少しでも減らすた
めですが、剥がした皮は乾燥させて成虫の足場に使います。 ![]()
4.ある程度水を切ってからビニール袋に入れ、殺菌のため電子レンジでチ
ンします。(1本につき4〜5分加熱します)
加熱後は直ちに陰干しとし余分な水分を切ります。熱くて持てない様な
状態で干せば、蒸発潜熱で水分が飛ぶので水切りが楽になります。
普通半日ほど水切りします。
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5.15Lほどのコンテナケースの底に4〜5pの厚さで1次発酵マットを敷き
詰めます。その上に水を切った産卵木を3本並べます。
産卵木の周りに更にマットを入れ込みしっかり詰めてゆきます。マットは
産卵木が少し表面に出る程度まで入れます。 ![]() ![]()
6.足場用に産卵木の皮や材の割りカスを入れ、高タンパクゼリーをセット
して出来上がりです。交尾済みと思われる♀を単独で入れて待ちます。
ひたすら待ちます。
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た〜んと産んでおくれ!!
7.セットして約1ヶ月後に♀を取り出し、更に3〜4週間寝かせます。
1.♀を取り出して3〜4週間経ったら、いよいよ割り出しです。
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2.産卵木が♀によって囓られていれば、まず産んでいます。
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3.注意深く産卵木を崩していきます。1頭目が顔を見せた時は
いつもホッとします。
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4.幼虫は直接手で触らず、スプーン等を使って優しく取り出します。
私は周囲の食痕と共に一旦、製氷皿に入れています。
材のチェックが終わったら、マットも確認します。通常、マットにも何頭か
出てきています。 ![]()
5.割り出しが終わった時点でマットを入れたプリンカップへ移します。
菌糸カップへ移せる大きさになるまで、しばらく保管です。
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6.割り出しの終わった割りカスをはマットに戻し、再度4週ほど寝かせてか
ら取り残しがないか確認します。適当な大きさの割りカスは天日干しし て飼育ケースに入れ、成虫の足場として使います。
7.使用した埋め込みマットは最低3回くらい再使用し、その後は薄力粉を
混ぜて2次発酵させ、カブト用のマットに生まれ変わります。この2次発 酵マットはカブトの間でもなかなか評判がいいです。
1.初令〜2令幼虫を入れる菌糸カップとして通常120ccのものを用意しま
す。カップは必要に応じ虫ピンなどでフタに穴を開けておきます。穴は幼 虫を傷つけない様に内側から外側に向かって開けます 。また、投入用 の穴を開ける道具(図参照)もアルコール消毒しておきます。 ![]()
2.カップの中央に穴を開け、幼虫を投入します。これまで幼虫がいた環境
のマットや食痕を少し入れておきます。 ![]()
3.幼虫投入後、穴にオガでフタをして終わりです。
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4.幼虫のデータを書いたラベルを貼ります。後は食い進み具合に応じて、
1ヶ月以内くらいに菌糸ビンへ移します。
1.このくらい(右側)になるともう遅過ぎる?
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2.菌糸ビンは表面の皮膜を取り除き、幼虫が入る程度の穴を開けます。
その際掘り出したオガは取って置いて・・・
もちろん、使うスプーン等の道具はアルコール消毒し、菌糸ビンの口周
辺もアルコールで拭きます。 ![]() ![]() ![]()
3.幼虫を入れます。(一応体重測定して・・・)
残して置いたオガでフタをして終了。2〜3日で菌が廻り、表面がまた白
くなります。
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2〜3ヶ月経つと食痕がビン側面の半分程度まで広がってきます。そう
したら再度ビン交換します。♂♀や体重の違いにより交換するビンの大 きさを変えます。
羽化まで♂で3〜4本、♀で2〜3本の菌糸ビンを使用します。
ギリギリではなく、事前に交換用の菌糸ビンは用意しておきましょう。
そのためには、安定して入手できる銘柄を選ぶのも大切だと思います。
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