海水魚飼育の一言

海水魚飼育に於いて、私が思いついたどうでも良いことをつづります
(今後も気がついたことを付け加えていきます) 


コケ取り
  水換えの際に面倒なのがアクリル面のコケ取りです。スポンジではなかなか
 取り切れない頑固なコケがあります。アクリル定規は水槽面に傷が付きそう
 で心配なところ。
 私はここ3年程、発砲塩ビの定規を使用しています。アクリルよりも柔らかく、
 これなら水槽面に傷が付きづらい。そのくせコケは良く取れるので一押しで 
 す。もちろん定規の先に砂とか付 着していたらアウトですけど・・・。今使用
 しているのは潟tレックスのフレックススクレイパーという商品ですが、片面が
 青でもう片面が白いタイプです。最近では両面共白いタイプが出たようです。
 使用に際しては白い方がコケが見えやすく使い易いです。セルローススポン 
 ジで概略コケ取りしてから、しつこいコケをこの定規で落とします。

    お気に入りのスクレイパーです

硫酸銅の濃度
 海水魚飼育で避けて通れないのが白点病の治療と言っていいでしょう。
 この治療には一般に硫酸銅という薬品が使われます。硫酸銅は薬局で入手
 でき、通常は二水硫酸銅として売られています。硫酸銅は真水に溶かして使
 用し、濃度は飼育魚に合わせて0.3〜0.8ppmの範囲で調整します。薄すぎて 
 は効き目がありませんが逆に濃すぎると魚の方 も死に至ります。このppmと
 いう単位は百万分の1の濃さを表します。具体的には、1000リットルの水に
  1gのものが溶けていると1ppmと言います。でも硫酸銅の濃度というのは実
 際には含まれる銅イオンの濃度を言います。 二水硫酸銅に含まれる銅の割
 合は約1/4です。 従って1ppmの硫酸銅溶液を作るには、1000リットルの 
 水に4gの二水硫酸銅を溶かす必要があります。(通常4gの二水硫酸銅を1
 リットルの水に溶かすなどして、1000ppmの溶液を作ってから更に何倍かに
 薄めて使います。) 短時間で適切な治療をするため、できるだけ正確に作り
 ましょう。

UV殺菌灯
 殺菌灯は必ず必要ではありません。でも、あって害になるものでもありませ  
 ん。殺菌灯の効果は第一に病気の予防ですが、目に見える効果として海水 
 の透明度が増すことです。黄ばんで見えた海水が澄んできます。 一般的な 
 殺菌灯のランプの寿命は半年程度で、病原菌の殺菌効果は落ちてしまうそう
 す。でも最後にランプが切れるまで海水を透明にする効果は持続します。クオ
 ーツ菅タイプでは市販のUVランプの両端にアルミテープを貼ることで交換球 
 として使え、経済的です。 15Wだと2000円前後ですので、7ヶ月使ったとして
 月々僅か300円。また、オゾナイザーやプロティンスキマーのような面倒なメン
 テも必要ありませんので、絶対お奨め!

アサリ
 海水魚に与える生餌の代表みたいなのがアサリ。大抵の魚は喜んで食べま
 す。チョウチョウウオなどいきなり人工餌を食べない魚種を餌付けるのに使い
 ます。アサリは冷凍にして保存 し、必要量取り出して凍ったまま包丁で二つ
 に割ると魚の好物の内臓までつつける状態にな るので、この状態で与える 
 ことが多いと思います。ただ、採集魚のように時として1pにも満たない大きさ
 の魚にはそのままでは食べづらいことがあります。私は凍ったアサリの中身を
 幾つか取り出し、小型のすり鉢とすりこ木で十分にすり潰したものをアサリの
 殻に少量塗り付けて冷凍保存しています。これを必要な時に取り出して与え 
 ます。こうすると断然食べやすいし、余分に与えて水槽内を汚すことも最小限
 に抑えられます。また、アサリ独特のヒモ状の部 分がヒラヒラと水槽内を舞う
 こともありません。数日与えてアサリの殻に魚が反応するようになったら少し 
 ずつ人工餌を混ぜて与え、最終的には人工餌に餌付けてしまいます。
 
 
     
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