1周年に想う
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初めてホームページをインターネットに載せてから、今日でちょうど1年になりました。 気がついたら、もう1年も経っていました。 見よう見まねで作ったホームページでしたが、書きたいことが次々と出てきて書き足しているうちに、いつの間にか大きく育ってきました。 その反面、自分の小ささ、未熟なことを思い知った1年でもありました。 とっくの昔に「不惑」を通り過ぎているのに、です。 たくさん勉強して、いろんなことがわかって、とても有意義な1年でした。 一人で思っていることを、言葉にして、みんなに見えるところに置きたい、というのが一つ、情報教育アドバイザーという仕事をしていて作った教材や資料、考えたことや伝えたいことなどを、知りたい、と思う方々の参考にしていただければ、と思ったのがもう一つの理由でホームページを作ることを思い立ちました。 パソコンを道具として使うことの楽しさ、おもしろさを多くの方に知ってほしい、と思っています。 どこかのパソコン教室のチラシに、『パソコンを上手に使っている人は、何百時間もかけている、ほんの5時間や10時間でパソコンを使えるようにはなれないので、じっくり勉強しましょう』、というのがありました。 でも、私はこうは思いません。5時間その気でパソコンに触れれば、十分使えるようになります。もっとも、そのためには、必要なテキストと、十分なインストラクターが必要です。 十分、と言うのは、決して頭脳明晰とか,IQが高い、などという意味ではありません。特別パソコンに堪能でなくても、パソコンを勉強する、ということは、何と何とを知ればいいかをよくわかっていて、パソコンになれていない人に上手に説明できる人、という意味です。説明を受ける人の立場に立つことができて、どう伝えればいいか考えて工夫できる人のことです。 パソコンの世界には、むやみやたらにカタカナが氾濫していて、初めての人を、まるで外国に来たような気にさせてしまいます。この違和感を、上手に取り除いてくれる人のことです。 5時間、マンツーマンでこういう人に教えてもらったら、きっと使えるようになります。パソコンは誰にでも使いこなすことができる道具なのです。難しいことだと思わないでください。 パソコンに堪能な方々は、こういう見方でパソコンを見ていただきたいと思っています。 ただ操作を覚えていくだけでは、使えるようにはなりません。パソコンと友達になることです。 初めて仕事に就いたのはもう、30年も昔のことですが、大きなコンピュータ・メーカーでソフトウェアの仕事でした。そのときに勉強した基本の基本は、今のコンピュータ(パソコン)でも大きな違いがないことは驚きです。細かいことは、もうとっくに追いつけなくなってしまいましたが、ソフトウェアを作る仕事をしていたことで、どのソフトウェアも、その向こうに、作った人が見え隠れしているのがわかります。決してコンピュータは万能ではないのです。作った人がいるからこそ、動くことができるのです。 使いにくい機械に合わせて生活するのでは、肩も凝るし、ストレスもたまります。コンピュータは便利な道具だと思います。だから、仲良くしたいと思っています。うまく動かない時も、自分の使い方が間違っていた、などと思わずに、「しょうがないなぁ、パソコンも」というふうに考えられるように、パソコンと仲良くなりましょう。 どうして、パソコンを終わりたいのに “スタート” なのか、お節介で余計なお世話機能(初期設定)に “オートコレクト” などという名前が付いているのか、考えたことありますか? このサイトの中にある『快適パソコン術』(パソコンをスイスイ使いましょう)の中のウィンドウについての記述と、今執筆中の『パソコンと仲良くなろう(仮)』は、初心者の方への参考書にもなるように、と考えて作っています。(前者の資料は、全体としてマウスを使わないパソコン操作をお薦めしているので、この資料からパソコン操作を覚えていかれると、少し偏ったパソコン使いになられるかも知れません。決して、間違った使い方ではありませんが。) 私のホームページは、知らないうちに検索サイトに登録されていて、見知らぬ方々の訪問を受けるようになっていました。 このホームページがなければ、一生出会うことがなかったたくさんの方々と、この1年で巡り会うことができました。 ホームページの作り方のアドバイスをいただいたこともあります。 中には、自分の生き方を変えてしまうような方からのアクセスもいただきました。 実際に、ホームページをきっかけとして自分の日常は変わりました。 お便りいただいた方々には、とても感謝しています。 極端な話、ホームページをインターネットに載せた瞬間から、それは一人歩きを始めます。多くの人に見てもらいたい、と思う反面、誰が見ているかわからない、という怖さはいつもつきまといます。だから、載せる内容については、とても神経を使います。来てくれた方が、気持ちよく見ることができて、また来てみたいな、と思ってもらえるよう、心がけています。 ホームページを作って、一番うれしいのは、「見ましたよ」とお便りいただいた時です。きっとどこのページにも、メールを送れる場所があると思います。そのページを作った人は、お便りが届くのを首を長くして待っているのです。かく言う私もその一人です。自分がこうなので、心に響くページに出会った時には、なるべくお便りするようにしています。また、いただいたお便りには、できるだけ早くお返事しています。 人と人との巡り会いのきっかけは、ほんの些細なことである場合が多いのですが、「袖擦り合うも他生の縁」、「クリックするのも他生の縁」。この文章に最後までお付き合いくださったのも、何かのご縁です、どうもありがとうございました。 もし、私のページが心に響いた時には、お便り下さい。首を長くして、お待ちしています。 これからも、心地よいホームページ、と言ってもらえるよう、がんばっていきます。 |
2003/10/01 記 |
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