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リカール Q&A


ウェーブ形成に必要な結合は、シスチン結合、水素結合、塩結合(イオン結合)ですが、熱処理をするともう一つの結合ができます。それは、チオール結合という非常に強い安定した結合。リカールは、チオール結合と弾性タンパクリジン結合でウェーブとツヤを作ります。薬剤は従来のアルカリ剤を一切使用せず、毛髪を構成しているタンパク質中の『リジン』というアミノ酸が主成分。リジンは、Ph9.7という塩基性のアミノ酸で、非常に低分子。中性域でも浸透性を持っています。通常のパーマは、アルカリ剤が毛髪内に残留し髪を傷める原因になりますが、リジンはケラチンと結合して中和します。還元剤は、ごく微量のシステアミンを使用。薬剤全体のバランスをPh6.9〜7.0に調整しています。


加温式のパーマには、ストレートパーマ、デジタルパーマなどがありますが、これらはすべてアルカリ剤とチオグリコール酸、または亜硫酸、シスを使用しています。しかし、いずれも問題点があります。アイロンは120〜180℃、デジタルパーマも高アルカリで80〜90℃。毛髪の85%はタンパク質で、熱を加えるとタンパク変性が起こり、高熱下にさらすと炭素が発生します。髪が炭素化すると、ダメージ部分から入った酸素と結合し、非常に燃えやすい状態に変化します。リカールは、これを防ぐため、傷んだ髪から健康毛までを、45〜60℃の低温設定でカールを出すことに成功しました。つまり、タンパク変性させずにチオール結合をさせる、それがリカールです。


リカールは、2剤を使用しない1浴式のカーリング剤です。しかも、アミカーラーで巻く感覚で使用ロッドも10〜15本でOK。従って、施術時間を従来のパーマより1/3〜1/2に短縮することに成功しました。例えば、いくらよい技術でも施術時間がかかると、価格も上がってリピート率が低下してしまうでしょう。また、リカールは化粧品登録のカーリング剤なので、カラーリングとの同時施術が可能です。さらに、退色も少ないというメリットがあります。操作性や作業効率をアップさせることは、サロン側にもお客さまにも快適なパーマメニューを体感できる大きなポイントといえるでしょう。


リカールは、ウェット状ではゆるやかなウェーブで、ドライの時にはリッジの効いたしっかりカールが出るという、チオール結合の特性を持っています。しかも、トリートメント効果があるので、テンションをかけずに指で乾かすだけで、ツヤのあるきれいなカールが簡単に作れます。また、チオール結合は非常に強い結合なので、約45〜60日はしっかり持続します。リカールの場合、Phが中性域なので、髪を傷めずに長期間カールを持続させるという大きな特長があります。リカールは、デザインとケア、トリートメントを同時に行い、時間短縮や施術後の手入れのしやすさなど、サロンの活性化とお客さまの似合わせに役立てるパーマシステムです。