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サーキット・ラン-DC2R 故郷へ帰る

● サーキットを走るにはどうすればいい?

1. サーキットってどんなところ?
2. どうすれば走れる様になるの?
3. スポーツ走行と走行会
4. ショップに聞こう
5. 安全装備、車、その他の準備
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1. サーキットってどんなところ?     ↑Topへ戻る
ここでいうサーキットを言い換えるのならば「自動車(やバイク)のレース場」です。一般公道と違うところは幾つかありますが、何と言っても、コース上には基本的に制限速度がない、という点が大きく異なります。但し、時折見聞きする「公道はサーキットではないのだからルールを守って安全運転」の様な表現、これはサーキットの性格を正しく表していません。サーキットには高速、安全に走る為の厳然たるルール、マナーが存在し、「何でもありの無法地帯、行って、好き勝手に走り回れる場所」、ではないのです。

また、サーキットでの事故、怪我、破損等は、原則は全て自分持ち、つまり、予測や回避も含めて全て自分の責任です。例えば、スピンしてコース上に停まったところに誰かの車がぶつかって自分の車が壊れてしまったとしても、逆に誰かの車が目の前でいきなりスピンして避けきれずにぶつかっても、相手に修理代を請求する事はできません(相手から請求される事もない筈、ですが・・・)。

消極的な事から書き始めてしまいましたが(^^;、それを補って余りある魅力と得るものがサーキット・ランにはあります。道幅が広く、対向車、交差点、制限速度なしで安全地帯つき、という好条件下、思う存分、自分とクルマの本当の限界に挑める場所がサーキットです(^^)。
2. どうすれば走れる様になるの?     ↑Topへ戻る
各地に大小様々なサーキットがありますが、そこを走る為の必要条件は異なります。サーキットによって、事前に講習(ライセンス取得)が必要なところと、行って申し込めば走れるところ、があります。また、ショップ等で主催する「走行会」では、走行するサーキットのライセンスは基本的に不要です。

- 事前に講習(ライセンス取得)が必要なサーキットの例(2008年9月1日現在)
富士スピードウェイ
筑波サーキット
本庄サーキット

- 行って申し込めば走れるサーキットの例(2008年9月1日現在)
スポーツランドやまなし
オートランド作手
YZサーキット

- 走行会の例
無限サーキット・チャレンジ
カシオペア走行会
3.スポーツ走行と走行会     ↑Topへ戻る
「スポーツ走行」とは、そのサーキットが設ける「スポーツ走行枠(フリー走行枠、などと呼ばれる場合もあります)」という時間帯に、20〜30分ほどで区切られた「走行単位」毎にチケット等を購入して走行する、というものです。予約制だったり先着順だったりしますが、一般(ライセンスが必要な場合は保有者一般)に開放され、自由に走る事ができます。ただ、クラス分けが無い事が多く、軽自動車からチューンドカー、場合によってはフォーミュラーカー(^^;まで混走となり、速度、技術レベル差は大きくなります。
対して「走行会」はショップやディーラー、各種クラブや部品メーカー等が主催し、一定時間サーキットを借り切って申込者(車)を走らせるものです。こちらは全種混走の場合と、車両と技術レベルによるクラス分けが行われている場合があります。

個人的には、いきなりスポーツ走行枠を走るよりも、まずはクラス分けのされた走行会に参加して、サーキット走行の雰囲気がつかめたところでスポーツ走行を始めるのが良いのではないかと思います。
店主の場合は、走行会の中でも講習会、スクールの色合いが濃い無限サーキット・チャレンジへの参加から始めましたが、これはなかなか正解だったと思います。
4. ショップに聞こう     ↑Topへ戻る
フリー走行にしても走行会にしても、サーキット走行やレースに詳しいショップに相談し、そのアドバイスを受けながら準備、参加する方が、安心、安全だと思います。ショップでは自分のレベルやクルマの状態を把握し、それに応じて色々と助けてくれます。また、そんなショップならきっと走行会を主催している筈・・・それに参加するのが一番だと思います。特に初めてサーキットを走る時に、見知った顔が現地で手助けしてくれるのは心強いですし、準備、走行の効率も上がります。また、一回走行会で自分の走る様子を見てもらえば、ドライビングやその後のクルマ作りについても相談していけます。

また、そうでない様な場合は、最初は走行会参加やサーキット走行経験のある友人、知人と一緒に参加するのが良いと思います。サーキット走行に固有の準備、手順というものもあり、頭では理解していても、いざ初めて現場、となるとなかなか思う様にこなしていけないもので、そんな時に指示、手助けをしてくれる人がいると有難いものです(^^)。
5. 車、安全装備の準備     ↑Topへ戻る
レースではなくスポーツ走行なら、基本的にノーマル車の状態でも走る事はできますが、必要なもの、またより楽しく安全に走る為にしておいた方が良いと思われる準備について、これまでの経験から記してみます。尚、各装備については、走行会やスポーツ走行を前提としています。レースの場合は別途、レギュレーションに従った装備が車、人共に必要になります。
1. 必要なもの
ヘルメット クローズド・ボディの場合はジェット、フルフェイスのどちらでも可、オープンカーの場合はフルフェイスのみ可の場合が多い様です。また二輪車用でも可、です。半キャップや「乗車用」ではないヘルメットは不可です。
服装 できればレーシングスーツ、ですが、長袖、長ズボンであれば可、の場合が殆どです。個人的には、手首が締まっていてぱたつかないものが良いと思います。
グローブは指先まで隠れる、ドライビング時の操作に適したもので、軍手等は不可です。
シューズはスニーカー等の容易に脱げず、ペダル操作の妨げにならないものを。(履く人はいないと思いますが)サンダル、雪駄等は不可です(^^;。
車両 オープンカーはロールバーの装備が必要な場合があります。また、サーキットによっては音量規制を設けているところがあります(保安基準に適合したスポーツマフラーを装着していれば、まず大丈夫だと思います)。

また、これは現地で実施になりますが、各レンズ類へのテーピング(ビニールテープで行う。透明なものが、ウィンカーやストップランプが隠れなくて良いかも。ガムテープは、レンズが割れた時に一緒に切れてしまうので不可です)、ボンネット内では、ブレーキ/クラッチ/パワーステアリング/クーラントの各リザーバ・タンクキャップへのテーピング、場合によってはラジエターキャップ、バッテリー端子カバー(+側)等へのテーピングも必要になります。テーピングについては、走行会等でしたら案内書に方法が書かれていると思います。

尚、場合によってはゼッケンの貼り付けが必要な場合もあります。その際、基本的にはビニールテープで良いのですが、夏場にボンネットへ貼り付ける場合、通常のビニールテープだと、剥がした時に糊が残ってしまう場合があります。夏場のボンネットには、電工用の絶縁テープ、がお勧めです。

整備に関しては、各オイル、フルード類の量の確認、その他各部の締め付け確認(特に、ホイールナット、ドレンボルト、オイルフィルタ・・・オイルを撒くと処理に時間がかかってかなり顰蹙モノですし、危険でもあります)を、しっかりやっておきます。
工具、備品 工具は、日常メンテナンスに使っているものを工具箱ごと、或いは専用の「走行用工具箱」を作るのも良いと思います。あと、サーキット走行ではタイヤの空気圧の調整が必須となりますので、エアゲージと空気入れは用意しておいて下さい。

ある日の走行時の荷物(^^;
2. しておいた方がいいもの
車両に関しては、「路面に近いところ」に優先して投資した方が良いと思います。が、個人的な意見ですので、そこを汲んで頂ければ(^^;・・・
ブレーキパッド 純正品、またストリートユースに主体を置いた様なパッドでは、殆どのものがかなり早い段階でフェード、悪くすれば焼損してしまいます。ブレーキ(の効き)を失うと非常に怖い思いをしますし、クラッシュ等すると高くつきます(^^;。フロントのみなら実売1.5万円から2万円くらいでサーキット走行に対応する物が買えますので、交換して走行に臨む事をお勧めします。外したストリート用のパッドは、万が一サーキットでパッドを使い切ってしまった場合の「帰宅用」として持っておくと良いと思います。

ブレーキパッドで気を付けたいのが残量です。磨耗限に近いものは剥離などのトラブルの可能性がある為、思い切って交換しましょう。一概に言えませんが、摩擦材が新品時の半分くらいの厚さになったら要注意です。

あと、ブレーキフルードもDOT5以上といった高規格のものに交換、がお勧めです。
タイヤ 昨今の「高性能ラジアル」なら、サーキットも充分開発の視野に入れていると思いますが、サスペンションの性能に見合う中で、できるだけ高性能なものが良いと思います。
4点式シートベルト 標準の3点式でも走る事はできますが、4点式で固定すると、体の安定度と各操作のし易さが格段に上がります。長く走る中では、体力の消耗具合にも差が出ます(3点式は、かなり自分の力を使って体を支えなければならない為です)。
ガソリン DC2Rの場合ですが、サーキットに入る前に満タンにしておけば、1時間走ってタンク半分〜3/4を使う感じです。シビアにタイム、挙動を突き詰めるのであれば、ガソリンの搭載量を絞って携行ガソリン缶から補充しながら走る事もある様ですが、とりあえずは無くても大丈夫だと思います。
その他 エンジンオイル、クーラント、ブレーキフルードを少し持っていた方が良いと思います。また、荷物置きにビニールシートを用意しておくと便利です。あと、エンジンルーム内のテーピングの際に油分を落とす為に、ブレーキクリーナーが便利です。

ブレーキパッド
4点式シートベルト

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