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サーキット・ラン-DC2R 故郷へ帰る

● 予備知識とヒント

主に、初心者な視点(^^;からのサーキット走行に関する予備知識やDC2Rの整備等に関するちょっとしたヒントです。勉強したら追加していきます<(_ _)>。

●サーキットな予備知識、ヒント

・車のコンディション管理
・ブレーキのトラブル
・タイヤが減る、タイヤかすがつく(^^;
・燃費
・走行費用
・整備用手袋
・「予備切り」
・FFはブレーキで曲がる(?)
・ブレーキを残す、という事
・トレッド +2mm、-2mm
・自分より「速い車」
・曲がらない車、と思う前に
・曲がらない車、と思う前に-その2
・ウェットコンディション
・Sタイヤの寿命
・ギアセレクト
・速いクルマはアンダーステア?
●DC2Rなヒント
・リアブレーキパッド交換-ブレーキホースブラケットを外す
・リアブレーキパッド交換-キャリパープロテクターの加工
・セッティングの基本(今まで体感できた事)
・タイヤラック
・フロントブレーキ遮熱板外し
・ウィンドウウォッシャー液
・フロントホイールハウスのエッジ折り
・2年と4箇月、サーキットを走って・・・メンテナンス、トラブル、修理(^^;
・ブレーキパッドにクラック
・オイル関連部位のワイヤーロック
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・車のコンディション管理     ↑Topへ戻る
タイヤの空気圧 サーキット走行をすると、街乗り時よりタイヤが熱を持ち、中の空気が膨張して空気圧が上がります。店主は、温間(タイヤが暖まった状態)で、メーカー指定空気圧になる事を目安に調整しています(使用タイヤはSタイヤ - 公道走行を主体にしたタイヤでは、メーカー指定圧よりやや高めが一般的な様です)。

という事で、エアゲージは必需品です。高価なものでなくとも良いですが、常に同じエアゲージを使って、そのゲージの読みで内圧どれ位の時にどうだった、という様な形で空気圧管理を行う事をお勧めします。

実際の空気圧ですが、最初はメーカー指定圧よりやや低め(-10〜30kpa、大体-0.1〜0.3kg/cm2)位で走り始め、何周かしてタイヤの温度が上がったらピットに戻って計測して調整、という事を、できれば2〜3回に分けて行ってみると良いと思います。また1回走り終わったらすぐに圧力を測ってその時点で目指す値になる様に調整し、圧力がいくつで走り始めて、そこから最終的に全部でどれくらい「減圧」したかを覚えておけば、次に走る時に最初にどれ位の圧力にしておけば良いかの目安になります。

なお、サーキットの走行と往復に同じタイヤを使うのであれば、帰りに走り出す前に、抜いた分の空気を入れなければなりません。この時にシガーライターのソケットから電源を取れる電動空気ポンプ(数千円のものでも充分使えます)があると、片付けをしながら空気を入れられるので便利だと思います。また、DIY店などで安く売られているポンプ、特に足踏み式のものはかなりの確率で早い内に壊れますので、買う時は吟味して下さい(笑)。
油温、水温 サーキット走行をするのであれば、油温、水温は後付けのメーターで把握、管理した方が良いと思います。DC2Rの純正の水温計は70℃くらい〜100℃以上の広い範囲で「適温」を指してしまうので、水温管理に適しているとは言えません(^^;。またB18Cは特に油温が上がり易いエンジンの様で、ちょっと負荷をかけると、あっという間に油温が130℃を超えてしまいます。
これが適当な値かどうかは正直わからないのですが、色々な説を総合すると、B18Cで水温100℃、油温130℃までが許容限、と感じています。オイルの性能や寿命には様々な説や理解があり、140℃でも油圧が確保できていれば大丈夫(但し粘度は5W-40以上)という話もありますが、安全サイドの目安としては、サーキット走行等で一旦130℃を超えさせてしまったオイルは交換した方が良いと思います。

後付けメーターがない場合の目安ですが、DC2R/B18Cエンジン(チューン等なし)で、冷却系の強化(大容量ラジエター、スポーツ走行用クーラント、後付けオイルクーラー、等)を行っていない状態で、夏場のサーキットを5分、冬場でも10分くらい走ると水温100℃/油温130℃は超えていると思います。
オイル量 一般に、VTEC機構搭載のエンジンではオイル量は多め(ゲージのアッパーリミット一杯か、ちょっと超える位)にしておいた方が良い様です。
・ブレーキのトラブル     ↑Topへ戻る
フェード ブレーキパッドの温度が上がってくると、「フェード」が起き易くなります。フェードとはパッド(の摩擦材)からガスが発生し、それがディスクとの間に溜まってしまってクッションの様になり、パッドとディスクが直接触れるのを妨げてしまう、という現象で、つまりブレーキが効かなくなります(^^;。ただ幸いにフェードには兆候があり、同じ踏力では段々減速し切れなくなって、より強く踏まなければならなくなってきます。これが進んでくる様に感じたら、クールダウンラップを入れて下さい。
ベーパーロック ブレーキから伝わる熱でブレーキ液が沸騰し、蒸気の泡ができてしまった状態です。小間物屋号DC2Rでは走行中は起きていないか起きていても軽微な様ですが、走行後の停車時に激しく起きています(走行風による冷却がなくなるから?)。これが起きると、次に走り出した時にいきなり「ブレーキなし」な状態になり、かなり焦ります(^^;。特に、走行を終わって片付けをして帰る時には、この状態になっている事が多々あり・・・対策は、時間目一杯走らないでクールダウンラップを取る事、また、ブレーキ冷却用のエアダクトの設置は効果があります。

いずれにしても、一般にブレーキのタッチや効きは周回を重ねる(=ブレーキの温度が上がってくる)ごとにぐにゃぐにゃしてきて、より強く、多く踏まなければならなくなります。一般に、ブレーキペダルが1cm奥に入ったら(=余計に踏まなければならなくなったら)、無理をしないでクールダウン、と言われています。
摩擦材の割れ、欠け、剥離 パッドをキャリパーに取り付けたままではなかなか判らないのですが、ブレーキを酷使するサーキット走行では、摩擦材の劣化が急速に進んで脆くなり、割れたり欠けたり、更にそれらが進んで大きく剥離したり、という事が起きます。剥離が起きれば、悪くすれば制動力を失います。
面倒でも走る前にブレーキパッドを外して点検する事をお勧めします。
ブレーキローター
のクラック
「ヒートクラック」と呼ばれる細かな割れはブレーキを高温で使う限りついて回るもので、つながって長いクラックにならなければ大丈夫(もちろん、こまめなチェックが必要)な様ですが、ぱっくりと口を開けて割れた場合にはスポーツ走行は即中止、です。

大きなクラックにならないと振動や音がドライバーに伝わってこない場合もあるので、できれば走行枠毎に目視確認した方が良いと思います。確認の際は、パッドに隠れている部分や、ベンチレーテッド・ディスクの場合は外側の当たり面だけでなく内側になる当たり面も忘れずに。

画像は、上がヒートクラック、下が「ホントの」クラック(^^;です。
下のクラック位になると、ブレーキング時に明らかな異常振動、ブレーキペダルが押し戻されるのが足に伝わる位の衝撃がきます。

因みに店主、3年半サーキットを走って2回、この「ホントのクラック」に見舞われました。
ブレーキローターのクラック
スライドピンの固着
(片持ちキャリパーの場合)
片持ちのキャリパーの場合、キャリパー上下のスライドピンが、グリス流失や更にそれに伴う錆等で動かなくなると、ピストン側(一般に内側)のパッドだけがどんどん押し出されて減っていきます。こうなると、外側のパッド厚さを見ていて「まだ充分残っている」と思っても内側は殆ど無かった、という様な事も起こります。パッド交換や点検等の際に、上下のピンともスムースに動く事を確認しましょう。
・タイヤが減る、タイヤかすがつく(^^;     ↑Topへ戻る
サーキットを走ると、かなりの勢いでタイヤが減ります。また、場合によってはブロックが欠けたり飛んだりします。タイヤには、公道を走行している時に比べてかなり多くの負担と費用がかかります。

あと、サーキットによるのですが、ハイグリップタイヤから出た「タイヤかす」が、みんなが通るラインの外に沢山落ちています。タイヤが発熱した状態でこれを踏むと、くっついて取れません。くっつくと、ごとごとと振動が出てかなり嫌な感じになります(^^;。最善の対策は「着けないこと」。できるだけタイヤかすが落ちていない所を走るしかありません。
・燃費     ↑Topへ戻る
サーキットを走る際の燃費ですが、小間物屋号DC2Rで富士のショートコースを走ると、大体4km/L位です。1枠25分をフルに走ると大体35km位、で、つまり1枠で9リッターくらいずつ使っていく事になります。沢山走る時は燃料計にも注意して、ガス欠にならない様にして下さい(^^;。
・走行費用     ↑Topへ戻る
とりあえず車とライセンス、ヘルメットやグローブ等が準備できたとして、サーキットを走ると「一回いくら」なのか・・・減っていくもの、無くなっていくものはやはり走行費用の一部だ、として考えてみます。
(例) 小間物屋号DC2Rが富士ショートコースを走る場合
項目 金額 想定、前提条件
走行チケット 5,000円 2,500円/25分 X 2枠
ガソリン 3,645円 135円/L X 27L
タイヤ 10,500円 Sタイヤで考えています。フロント 225/45-16 60,000円/8回=7,500円、リア205/50-16 45,000円/15回=3,000円
エンジンオイル、オイルフィルタ 6,000円 12,000円/2回で交換として。オイルクーラーが無ければ、DC2/B18Cエンジンの場合、基本的に毎回交換になると思います
トランスミッション/デフギアオイル 2,000円 ヘリカルLSDの場合、10,000円/5回で交換として。メカLSD等が入れば頻度が上がる為、更に高くなります
ブレーキパッド 4,800円 フロント 20,000円/5回=4,000円、リア12,000円/15回=800円
31,945円/回
往復の足代や食事代はサーキットを走らなくともどこかに出かければ掛かるものとして除いて考えても、やはり、結構かかりますね(^^;
・整備用手袋     ↑Topへ戻る
メカニック用のグローブなんかもありますが、意外と使い易いのが「バッティング・グローブ」。店主は街乗り用のドライビンググローブとして使用し、古くなったものを整備用に使っています。革が薄手で指先の感覚などもしっかりあり、かなり細かな作業も行えます。もっと素手に近い感じになるのは、医療用等のラテックス・グローブです。耐油性も結構あり、意外と丈夫なのですが、手に粉とゴム臭がつくのがイマイチな感じです(^^;。
・「予備切り」     ↑Topへ戻る
曲がり始めたいと思うところのちょっと手前で、拳ひとつ分くらい予めステアリングを切ると、グリップの立ち上がりが良くなり、アンダーステアも出にくくなります。レーシングマシンではない「一般車」の場合、タイヤからボディまでの間にかなりの数の「ゴム」が入っているのですが、これに予め荷重をかけて潰しておく事でダイレクト、というか正確な動きをさせようというのが狙いです。
店主はまだまだ修行中ですが、小間物屋号の場合、明らかにアンダーステアが軽減されます。アンダーステアは、出てしまうとなかなか収まらないのでまずは出さない事が大事なのですが、この「予備切り」をする事で、反応遅れに伴う「切り過ぎアンダー」をかなり軽減できると思います。
・FFはブレーキで曲がる(?)     ↑Topへ戻る
何だ?、と思われるかもしれませんが、FF車でのコーナリングではブレーキがかなり重要な役割を担います。ブレーキの助けを借りないと曲がれない、と言っても良いかも・・・他の駆動方式の車でサーキットを走った事が無いので比較できないのですが、ブレーキを使ってフロントタイヤの面圧を上げて路面に押し付けてやらないと、FF車はまともに曲がらない、と言って良いと思います。
で、踏み加減ですが、例えばストレートから「第一コーナー」へ入る時、店主の場合は「腰がシートに押し付けられるのをはっきりと感じられる位」で減速し、そこからちょっと緩めてステア、という感じかなぁ、と思います。それ位の勢いでフロントタイヤを路面に押し付けてやらないと、旋回力(ヨー・モーメント)を発生させる事はできない感じです。

コーナリング中や切り返しなど、既にヨーが発生している場合はタイヤの横方向にグリップ力が使われているので、スライドを起こさせる為のきっかけとして弱めのブレーキが使えるのですが(店主は修行中(^^;)、スライド=速い旋回、と考えれば、やっぱりFFはブレーキで曲がる、と言えると思います。
・ブレーキを残す、という事     ↑Topへ戻る
曲がる時にブレーキを残す、言い換えるなら本当に効果のある形でブレーキを残す、って、店主は最近までできていませんでした(今、やっと意識して練習し始めた感じ(^^;)。何ができていなかったか、と言うと、残し方が弱かった=ペダル踏力を抜き過ぎていたんです。速度とコーナーのレイアウトによって変わりますが、中〜高速め(DC2なら3速くらい)のコーナーでアンダーステアを出さずにテールスライドを使って向きを変えたい様な場合、ストレートでのブレーキングが10だとすると、ステアリングの切り始めの時に9か8くらいの感じです。タイトコーナーだと長いブレーキ残しをすると思ったより早く減速してしまうので、9、8くらいで残す時間は短くなります。本当は、車の向きが変わるにつれて段階的に踏力を弱めながらステアリング操作とコーディネートさせるそうなんですが、店主はまだそこまで行けません(^^;。

という事で、切り込みでどうしてもアンダーステアが消えない様な時、思い切って今までよりブレーキを強めに残したままコーナーに入ってみては?

で、もしスピンしてしまったら、次回はもう少し弱めに(笑)。
・トレッド +2mm、-2mm     ↑Topへ戻る
今までリアに入れていた2mmのスペーサーをフロントに移したら、フロントのグリップが増し、リアのグリップが明らかに落ちました。わずか2mm、されど2mm・・・その操縦性の変化は、正直、かなりの驚きなレベル、でした。
・自分より「速い車」     ↑Topへ戻る
よく、「速い車は勝手に追い越していってくれるから・・・」と言われますが、1年間サーキットを走ってみて、それはどうかなー、と思っています。
例えば同じ位のストレート速度の車どうしの場合、1周1分内外のサーキットでタイム差が数秒だと、ストレートでかわす事はまず無理です。コーナーでもしかり、アウトから抜いていくというのは余程のコーナーリング速度差がなければできません。では、ブレーキングは? インが空いているからと入りかけたところに被せられてヒットした、なんて事は嫌ですから、殆どの場合無理はしてきません。
一つの目安として、自車の後ろにいつの間にか他車がついていて、2周する間に引き離せなかったら、ほぼ間違いなくその車の方が速い(=ラップタイムが短い)です。後ろについて何周か回っている間には、いい加減気が付いてどいてくれないかなー、と思われているかもしれません(笑)。

スポーツ走行や走行会はレースではないのですから「バトルぢゃ!」とか、「おお、見事に抑えてる〜♪」なんて思わずに、安全な所でウィンカーを出す等して意思表示し、道を譲って下さい。
・曲がらない車、と思う前に     ↑Topへ戻る
最近(サーキット走行を始めてから1年半)まで、「自車はアンダーステアが強くてかなわん、曲がらん」と思っていました。でも違っていて、「ドライビングがアンダーステア」でした。
確かに、TC2000の最終コーナーや富士ショートのB3コーナーなど、コーナリングの時間が長くある程度の舵角で定常円旋回に近い曲がり方をしている様な場合はその車の基本の操縦特性が出てきて、例えば小間物屋号の場合はニュートラルステアから弱アンダーステア、の様です。
でも、ブレーキングを終えて旋回し、向きを変えてから出口に向かってスロットルを踏む、という一連の流れの中で「(強い)アンダーが出て曲がらないなぁ」と思ったら、簡単に消す方法がありまして、それは「スピードを落とす事」なんです。
ブレーキングを終えて旋回に入ってもアンダーステアが出てなかなか曲がらない時、進入のブレーキ開始点を早くして、落し過ぎかな、と思える位まで車速を落としてから切り込んでみると、すっと旋回してくれます。
何とか今の速度のままアンダーステアを消せないか、スピードを落とすなんて考えられない、という気持ちは理解できるんですが、コーナリングスピードではなく「コーナリング時間」を考えると、ぐっと落としてすっと曲がって早めに加速態勢に移った方が短くなる=タイムは上がると思います。
・曲がらない車、と思う前に-その2     ↑Topへ戻る
コーナー進入でブレーキングし、ステア操作に伴ってリアが流れていい感じで向きが変わり始めるとリアの流れが止まってしまうのでステアリングを切り直して曲がらなきゃならない・・・と思っていたんですが、実はリアが流れて暫くするとフロントが流れ始める為、いわゆる「4輪ドリフト」状態になっているのだ、と気が付きました。
走っている所を外から録ってもらって、スローで再生してみたらよくわかりました。

これは、進入速度を抑えれば解消されます。
・ウェットコンディション
ウェットコンディションを走った経験は1回しかないのですが(^^;、まず言えるのは「思ったより楽しく走れた」という事です。その中で体験できた事、アドバイスされた事を幾つか。
- タイヤ Sタイヤ、特にミディアム・コンパウンド(ヨコハマではMコンパウンド、BSではSR2コンパウンド、等)の場合、ちゃんと(?)転がっている内は前車が水煙の中に見えなくなるくらいの状況でもそこそこグリップはしますが、いざグリップを失いそうになってから失うまでの「過渡期間」が殆ど無く、滑り出すと止まりません。店主は幸いストレート部分でのブレーキングでのみ経験したのですが、コーナーだったら一気にコースアウト、だったと思います。
ではラジアルの方が良いのか、と言うと、これも条件によりけりで、一概には言えない様です。特に新品をウェットでおろすと全くグリップしないとの事。
Sタイヤでも、軟らかめのコンパウンドなら大分良いみたいです。
- 脚まわり スピードとタイヤのグリップが全体に落ちるので足回りは軟らかめ、欲を言えばバネレートも落としたいそうですが、手っ取り早くは減衰をドライの時より弱めにしてあげれば良いと思います
- 縁石 つるつると滑る様になるので、原則、乗らないで走ります。特にアウト側はイケマセン(^^;
- ストレート ウェットはストレートでタイムを稼ぐのが定石だとの事ですが、思っているよりスピードが乗るのでそれなりのリスクも発生します(小間物屋号+TC2000のバックストレッチで、ドライ時に対してマイナス5km/hくらい)。
レースでない限り、他車との間隔は前後、左右とも広めに。また、アクアプレーニングを起こすと車幅ぶんくらいは左右に振られる事があるそうで、コースの縁ぎりぎりを走らずに、真ん中くらいを走る方が良いそうです
- 水たまり 場所が予めわかっているのであれば、軽くアクセル・オンで抜けるのが原則です。ブレーキングしながら入ると滑り易くなります。アクセル・オンならアクアプレーニングを起こしてもタイヤが更に回るので排水する、ブレーキングで入るとタイヤの回転が止まるので排水しなくなる、って事でしょうか
- 靴底 ペダルの上で滑らない様、クルマに乗ってから良く拭いておきましょう
- その他 テーピングやゼッケン貼りのビニールテープが濡れたボディ面にはくっきにくくなる為、良く拭いて、傘を差しかけて貼りました。
ウェットコンディション
・Sタイヤの寿命     ↑Topへ戻る
サーキットにおける磨耗面での実使用の目安ですが、基本的にはトレッドの溝が消えてくる辺りが限界だと思います。無理して使うとトレッド剥離〜バーストにつながります。また、これ位になるとトレッドのゴム量が少なくなって温度が上がり易くなり、グリップもかなり落ちていると思います。
もちろん、移動で公道を走る場合はスリップサインが出たものは使用不可です(^^;。

あと、特にFFのリアタイヤは減りにくいのですが、例えトレッドが残っていても、2年近くを経過するとコンパウンドが硬化してグリップは落ち、発熱もしにくく、例え発熱してもグリップは低下します。時間的な面でのSタイヤの寿命の目安は1年ほどの様です。
・ギアセレクト     ↑Topへ戻る
例えば、3速では上限ぎりぎり、4速ではパワーバンドから落ちてしまう様なコーナーの場合、基本的には低いギア(この場合は3速)を選んだ方が良いと思います。
何かあって咄嗟にパワーを掛けたい様な場合(リアがスライドしてカウンター〜パワーオンで修正したい、等)、高いギアではタイヤにトルクがかからず、クルマの反応が鈍くなります。
また、低いギアでトルクを掛けておく方がトラクション、姿勢共に安定します。

DC2+TC2000の最終コーナーがこれに当りますが、進入と脱出で速度が変わる(落ちる)ので、入る時は4速、途中で3速へシフトダウンしてパワーバンドに入れて立ち上がると安定し、また4速のままよりストレートでの速度が高くなる様です。
・速いクルマはアンダーステア?     ↑Topへ戻る
クルマは基本的にアンダーステアに仕立てて、それを曲げる事で、結果、速く走れる様になるみたいです。
それは簡単には、アンダーステア=リアが流れない=曲げる事さえできればより早い段階からパワーがかけられる、という事と、アンダーステア=リアが流れない=流れた時にパワーオンで流れを止められる=安全に旋回速度を上げられる、という事の様です。
・リアブレーキパッド交換-ブレーキホースブラケットを外す     ↑Topへ戻る
リアブレーキパッドを交換する際に、ブレーキホースのブラケット止めネジ(ロア・サスペンションアームの裏側にあります。HEX12mm)を外すとキャリパーASSYを取り外すのが楽になります。ってか、マニュアルには記載されていないんですが、このネジを外さないとキャリパーASSYがパッドを交換できる位置まで動いてこない(^^;。
・リアブレーキパッド交換-キャリパープロテクターの加工     ↑Topへ戻る
プロテクター加工同じくリアブレーキパッドを交換する際に「キャリパープロテクター」という黒いカバーを外すんですが、これに2個あるネジの内、向こう側にある1個は、直接見えない事と工具を入れにくい事から、作業効率を落とすかなり大きな要因になっています。店主、何回か作業していい加減嫌になったんで(笑)、そのネジが入るキャリパープロテクター側の穴の下側を切ってしまいました。こうしておくと、このネジを外さなくてもちょっと緩めるだけでプロテクターを脱着できます(^^)。
・セッティング(今まで体感できた事)     ↑Topへ戻る
車高 DC2の車高の基本設定は「前下がり」です。ライドハイト(フェンダーアーチ頂部からホイールセンターまで)を比べた時に、前が10mm位短い(=低い)辺りが基準値らしいです。フロントを余り高くすると荷重がのりにくくなり、場合によってはすぱっとフロントが流れる怖い操縦性となります(^^;。小間物屋号は車高調整式のサスペンションキットを組んでいて、数mm単位でいじっています。全長固定式のサスペンションにスプリングスペーサー等を用いて車高を変える場合は慎重に寸法を決めた方が良さそうです。尚、バネレートと減衰力にもよりますが、フロントを大体40mmくらい落とすと、タイヤが動いた時にフェンダーに当りがちになります。DC2はフェンダー裏側にボディ溶接時の合わせ目が10mmほど飛び出していて、これがタイヤに当るとその部分に溝ができてしまいます。店主は、これを当てない様にフロントのバネレート、減衰力、車高を決めて、リアをそれに合わせていく、という形にしています。

尚、DC2のサスペンションには「レバー比」があります。サスペンションユニットの取り付け部で10mm長さ(高さ)を変化させると、フロントは15.4mmくらい、リアは13.3mmくらい動きます。車高を調整する時には、この数字で補正しながら行います。
減衰力 店主の脚まわりのスペック(F18k/mm、R10k/mm)では、フロント、リアの減衰力を同じ位にするとリアのグリップが上がり、アンダーステアを出している時間が長くなります。ミニサーキット(というか、小さめのコーナー)ではフロントはほぼ最強、リアは5/25段戻し位で、何とかリアが動かせ、アンダーステアを出している時間が短くなって良い感じです。が、タイム的には今のところ殆ど変わらないです(^^;。

その後、TC2000をターゲットにしてスプリングをF22k/mm、R18K/mm、に変更し、ダンパーの特性も合わせましたが、この状態では、TC2000ではF/Rとも3段戻し、富士ショートではF3段/R5段戻し位で走っています。特に富士ショートでのタイムは、脚に慣れるまで0.5秒くらい落ちました(^^;。
アライメント トーは、フロント:5'くらいのトーイン/リア:なし(平行)、で走っています。フロントを若干トーアウトにした方がコーナリングフォースは上がる様なんですが、タイヤの減りが激しくなるそうで、思い切れません(^^;。キャンバーは、フロント:-3.5度/リア:-3.0度位で調整しています。この状態で、フロントタイヤは幅全体がほぼ同じ位に減っていき、リアは外側が若干早く減る感じです。
・タイヤラック     ↑Topへ戻る
店主はサーキット走行時にはSタイヤを持っていって現地で履きかえるのですが、このタイヤの積載がなかなか思う様に決まらない・・・リアシートを外した後にタイダウンベルトで止めるのですが、なかなかぴしっと止まってくれず、最初は良くても走り出して暫く経つとぐらぐらと動きだしたりして、精神衛生上、良くありません(笑)。

で、タイヤを載せるラックを作りました。
と言っても凝ったものではなく、画像の様なシンプルな四角い枠ですが(^^;。
素材は、矢崎のイレクターという、汎用の部材です。今回、タイヤラックを作るのに使ったのは、
  - 90cm X 2本
  - 30cm X 2本、これを、22cmと8cmに切断して分けて使用
  - 切り出し用の素材として150cm X 1本。これから、6cm X 2本、22cm X 1本、を切り出して使用
  - 先が丸いキャップ X 6個
  - ネジ締結式のジョイントその1 - 各コーナーに使う、3本がそれぞれ直角に組めるもの X 4個
  - ネジ締結式のジョイントその2 - 中間に使う、T字型のもの X 2個
です。品番等はわからないので、購入する際は現物を見て確認してください(^^;。あと、イレクターのパイプ用のカッター(約3,000円)を購入しました。
タイヤラック
という事で、積載状態です。225/45-16を2本、205/50-16を2本積んでいます。

タイヤラック+タイヤの固定にはタイダウンベルトを使用しますが、このフックを引っ掛ける所が車体側に必要です。小間物屋号の場合は、リアシートベルトの外側アンカーボルトをアイボルトに交換(運転席側は、4点式シートベルトを掛ける為に元々交換してありましたんで、助手席側のみを新たにアイボルト化)し、またリアシートのボトムクッションを引っ掛けている長穴に、ネジ部がM6のアイボルトを取り付けました。これの取り付けには、ターンナットという特殊なナットを使いました。これのM6なら、ちょっときついのですが、クッションの引っ掛け穴から何とか押し込む事ができました。で、タイダウンベルトは、
  - 4本を締め上げてまとめる形で、フロント側、リア側にそれぞれ1本
  - 一番外側のホイールのスポーク部分に通して、両フックをアイボルトに引っ掛ける形で右側、左側にそれぞれ1本
の、計4本を使っています。

固定の状態は非常に良く、サーキット往復も安心して走れる様になりました(^^)。
タイヤ積載状態
・フロントブレーキ遮熱板外し     ↑Topへ戻る
フロントブレーキの遮熱板(ディスクローターのすぐ内側についている黒い板/画像の矢印部分あたりについています)を外すと、ローター温度が少し下がる様です。小間物屋号が富士ショートを走った場合、気温や途中のクールダウンの入れ方にもよりますが、これを外す前は25分のセッションの半ばくらいからブレーキのタッチがかなり軟かくなってしまい、場合によっては「ブレーキペダルが奥に入る」様になっていたのですが、遮熱板を外してからはかなり改善されました。また、以前は一旦タッチが軟らかくなるとクールダウン走行をしてもなかなか元に戻らなかったのですが、外した後は、例えばTC2000なら3〜4周のクールダウンで回復する様になりました。あと、走行後に停車しておくとパーコレーションが起こるのか、次に走ろうとする際にエアを噛んだ様な感じになって走れない事があったのですが、これも起きにくい様です。

尚、遮熱板を外した際にはステアリング・タイロッド・ジョイントとナックルとロアアームのジョイントのゴム製カバーの周りに遮熱シートを巻き付けて熱から保護しておく必要があります(画像の丸印部分)。店主はあと、ABSの回転センサーと配線にも遮熱シートを巻きました。
フロントブレーキ遮熱板外し
・ウィンドウウォッシャー液     ↑Topへ戻る
ウィンドウウォッシャー液のタンクは、かなりの割合でエンジンルーム内にあり、場合によってはフェンダー内前端などのフロントオーバーハング部分にあったりします。これの量を必要最低限に絞る事で、数kgのフロント重量低減になります。
・フロント ホイールハウスのエッジ折り     ↑Topへ戻る
DC2のフロントホイールハウスの中央部には、画像上段の様な「エッジ」が通っています。インナーフェンダーの幅方向で中ほどに、ぐるっと通っている盛り上がった部分がこのエッジを覆っていますが、車高を落とした場合、深くストロークするとかなりの確率でこの盛り上がりにタイヤが当り、場合によっては中のエッジでタイヤが切れてしまいます。これを防ぐ為に、このエッジを叩いて倒しておきます。
叩くのは大き目のハンマーで大丈夫ですが、予めモンキーレンチやプライヤー等で、倒したい方に少し曲げておくと作業が楽になります。店主が作業した範囲では、溶接部が剥がれてしまう様な事も無くきれいに倒す事ができました。あと、サスペンションのセット状態との兼ね合いもあると思いますが、画像下段の様にアッパーアームのジョイント部を切り離しておくと、ハンマーを入れるスペースができて作業効率が上がります。
叩いた後はペイント等で防錆処理をしっかり行っておきます。店主はこの後、ジンクコートスプレーで2回塗りしました。
ホイールハウスのエッジ
・2年と4箇月、サーキットを走って・・・メンテナンス、トラブル、修理(^^;     ↑Topへ戻る
-富士ショート、TC2000、TC1000、あわせて36回走りました
-フロントタイヤは多分6セット目くらい、リアタイヤをは3セット目です
-フロントブレーキパッドは多分8セット目、リアブレーキパッドは3セット目です
-フロントブレーキローターは多分5セット目、リアブレーキローターは2セット目です
-エンジンオイルは15回くらい、トランスミッションオイルは、メカニカルLSDを入れる前に2年で3回くらい、入れてからは4回交換しました
-ブレーキフルードは3回、全交換しました
-スポーツクーラントは1回、全交換しました
-右ドライブシャフトを2回、左ドライブシャフトを1回交換しました
-右フロントハブベアリングを1回、右リアハブベアリングを1回交換しました
-下側のエンジンマウント3点を1回、足回りのブッシュ全てを1回、タイミングベルトを1回、それぞれ交換しましたが、これは時間が経って寿命が来ていたから、或いは予防メンテナンスという面もあります
-純正エキマニのブラケットが2回折れて溶接補修しました
-フロントホイールを1本、壊しました(^^;

幸い、エンジンが壊れたり板金修理が必要だったり、というケースは無かったのですが、結構色々とやっていますね(笑)。
・ブレーキパッドにクラック     ↑Topへ戻る
小間物屋号のブレーキパッドは ENDLESS CC-R ですが、これにクラックが入ってしまいました。
製造元であるENDLESSに問い合わせたところ、
・恐らくブレーキ自体が容量不足になっているのではないか(この時点では純正キャリパーに純正サイズローター)
・ブレーキパッド自体もかなり高温になっているように見受けられる
・DC2/98のフロントブレーキパッドは横に長いため、温度上昇と収縮を繰り返すうちに、純正でもひび割れが発生する事例があった。この事も原因の一つかと思われる
との事でした。で、今回のひび割れはこれまでの事例と比較してもかなり深い様に見受けられるので現物を見たい、との事で、パッドを送る事になりました。

CC-Rは都合5セットくらい使っていますが、今までもパッドが脆くなったり、バックプレートの穴に入っている摩擦材がころんと取れて落ちたりして、残量半分位までしか使えていません。

サーキットで使う場合、想像以上に負荷がかかっている事、この様なクラックやパッドが脆くなっている様な現象は外から見ただけではわかりにくい事から、都度、外して点検した方が良さそうです。
ブレーキパッドのクラック
・オイル関連部位のワイヤーロック     ↑Topへ戻る
サーキットを走るにあたり、「オイル系」にはワイヤーロックをかけておくのが望ましいです。小間物屋号は、

-エンジンオイルのドレンボルト
-エンジンオイルフィルター
-トランスミッションオイルのドレンボルト
-オイルフィラーキャップ
-ディップスティック
にワイヤーロックをかけています。
エンジンオイルは、走る枠毎にオイル量のチェックと注ぎ足しを行うので、フィラーキャップとディップスティックにはネジやピンを使って、切らずに繰り返し使える様にしています。

もちろん、オイル系のこれだけの部分ではレーシングマシン等の、至る所をしっかりロック、には及びませんが、オイルをどぼどぼと撒いて他のドライバーに迷惑をかけたり危険な目に遭わせる事だけは防げるかな、と思います。

ワイヤーロックをしない場合は、せめて走り始める各回の前に、面倒でもこれらの部位の締め付けを都度確認すべきだと思います。
「自分のクルマは大丈夫だろう・・・」と走り始めたと思しきクルマ(正確には、ドライバー、ですね)が撒いたオイルがレコードライン上に1周続いている、なんて事は、なかなか無さそうで実際には結構頻繁にあり、これは非常な迷惑になります。

尚、コース上にオイルを流した車両とそのドライバーはチェックされて、何回か繰り返すと走行禁止になったり走行ライセンスを停止されたりする様です。
オイル関係ワイヤーロック

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