純正リレーをICリレーに改造
前のぺじに戻るTOP PAGE tune up TOP doress up TOP
 


純正リレーユニット(ハザードスイッチ)

 
ハイフラ防止用の抵抗が気になる(発熱と省エネ
ではない点)ので、ICリレーを組み込むことにし
ます。ネットでいいものを見つけたのでこれを購
入することにします。大きさが2.5cm四方くらい
の基板にパーツを自分でハンダ付けし作製するキッ
トです。タイマーICとFETを使用したものという
ことです。今回は丁度作製済みのものがあるとい
うことで、これを頂くことにします。

届いたものはコードが3本出ていて、それぞれを
バッテリー、ウインカースイッチ、アースに接続
する仕組みになっています。動作確認用の緑色
LEDも付いています。何とか使えそうです。この
ICリレーの大きさが純正のリレーユニットケース
内に丁度ぴったり収まりそうでグッドです。




ハーネスに接続する端子(番号は刻印されてる)

 
余分な後付のパーツがゴロゴロしているのは気分
的にも良くありませんし、格好いいものではあり
ません。ケース内に収めることができれば、ハザー
ドスイッチも純正同様に使用できそうです。何と
か頑張って、純正リレーユニットケース内に収め
ることとハザードスイッチがそのまま使えるよう
にしてみたいと思います。

今車についているものを外してしまうと乗れなく
なってしまうので、先ずは、純正リレーを取り寄
せます。 取り敢えず、取り寄せた純正のウイン
カーリレーユニットをバラしてみます。


(旧型リレーの内部写真は、取り寄せたリレーユ
ニットを改造し車に装着後に撮影したものです。)


旧型リレーの内部(A)

旧型リレーの内部(B)

最初から装着されていたものと取り寄せ(2004
年春)たものと内部に違いが見られます。旧式の
ものは、機械式の大型リレーを使用し他シンプル
なものですが、最近のものはオムロン製の小型リ
レーを使い基板もかなり複雑です。

ハザードスイッチのカバーを外すと現れてくる、
上部についている赤色LEDの配線の仕方にも違い
が見られます。LEDは共通で、米粒の半分くらい
の大きさのフラットタイプの赤色です。

外観上の違いは全くありません。

旧型のものが左とこの下の写真です。



         旧型リレーの上部のLED





純正回路図は
こちら


左の写真は最新型リレー内部の基板です。基板の
サイズは縦30mm×横15mmとコンパクトです。

基板上で一番場所を取っているのが黒い四角の部
品でオムロン製のリレーです。ウインカーレバー
を操作するとカチカチと作動音がしますが、これ
がその部品です。その横の円筒形のパーツが電解
コンデンサーです。基板裏側 には数個のチップ
抵抗が見られます。電気に詳しい人ならこれを見
ただけでどれをどう換えたらハイフラ現象を起こ
さないで済むか分かるのではないかと思います。
当然、私には分かりません。分かるのは、この基
板がコネクターのどの足にどう接続されているか
だけです。左のようになっています。ここに記し
た番号はコネクターの足の番号です。純正のユニ
ットの端子部分に刻印されています。
左の写真で四隅のうちひとつだけ記入されていな
い箇所があります。これは、ハザードONの時作
動を知らせるために天井に固定された赤色L ED
を点滅させる電源になっています。4番のライト
スイッチと接続するのは、イルミ用と思われます。
ニュービートルは、エンジンが掛かっていなくて
(イグニッションキーが抜いてある状態で)スモー
ルライトONの時、ウインカーレバーを操作した
まま車から出ようとするとブザーが鳴って操作し
た側のスモールライトが点灯するようになってい
ます。



 
4〜7:IN側

純正のウインカーリレーユニットのハザードスイッ
チ部を引っ張って取り外します。ユニットの外枠
を留めている4つのツメを押し込んで、枠をはず
すと最新型は左の写真ような状態になります。






各端子の役割(入力側)

4:イルミ用電源(ライトスイッチOUT) 
5:アース 
6:フラッシャー用電源(アクセサリー電源) 
7:ハザード用電源(バッテリー+)


純正のリレーを取り除いた状態 
 
(出力側)
1:ウインカースイッチへ
2:R側ランプへ
3:L側ランプへ


購入したICリレーを純正のウインカーリレーユニッ
ト内に組み込みます。

ICリレー3本のリード線の役割
A:バッテリー+
B:アース
C:ウインカースイッチ



このICリレーを組み込む 

ユニットのバッテリー電源部分と電子リレーの
+電源取り入れ箇所をハンダ付けします 。

アース部分も同様にします。丁度位置がぴったり
でナイスです。電子リレーの出力
(ウインカースイッチにつながる配線 )はリー
ド線を介して1番にハンダ付けします。



ICリレーを組み込んだところ
 
ここで
12Vのバッテリーで動作チェックをしてみます。

6番にバッテリーのプラス、5番にマイナスを接
続すると、緑色のLEDが点滅して動作が確認でき
ました。

さらに自作のLEDランプのプラス側を1番に
マイナス側を5番に接続すると緑色のLEDと同調
して点滅を始めました。
フラッシャーは動作OKです。





ひっくり返すと・・・1〜3:OUT側
 
次にハザードの動作確認です。7番にバッテリー
のプラス、5番にマイナスを接続します。これだ
けでは緑色のLEDには何の変化もありません。ハ
ザードON状態にするために下側を固定してから
上部を押さえつけます。すると、緑色のLEDと天
井に付けた赤色LEDが同調して点滅開始です。
これでハザードも動作OKです。

4番については、純正の場合、赤色LEDを介して
3.9Kオームの抵抗が接続されていますので同じ
ように接続してみます。
すると、常時赤色LEDが点灯してこれが夜間照明
用となります。

ただ問題は、LEDランプが点滅してもフラッシャ
ー作動音がない(無音)ということです。

これについては、接点式リレーを追加することで
対処したいと思います。



車体側のソケット(ここに純正リレーユニットを差し込む)

車体側ハーネスは

IN
4:ライトスイッチから
5:アース
6:アクセアリー電源から
7:バッテリー+から

OUT
1:フラッシャースイッチへ
2:Rウインカーランプへ
3:Lウインカーランプへ


元通りカバーをかぶせれば外観からは純正と同じにしか見えません

 
現在は下の自作ICリレーを使用しています。
音無しですが、外観と機能は純正と全く同じです。


 




--------------------------------------------------------  

自作ICリレー



エッチング済み基板
 

 パーツをハンダ付け後の基板(中央の赤いものは動作確認用LED)


自作ICリレーを組み込んだ状態<表>
 

       自作ICリレーを組み込んだ状態<裏>
     
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> ICリレーでウインカー作動音を出す <<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<



 
ICリレー組み込みで右左折時に無音というのもい
いですが、常に注意してないとウインカーが出っ
ぱなし状態になりかねません。

左図のようにすればウインカー、ハザード作動時
にカチカチ音を鳴らすことができると思っていま
したが、ダッシュボードの取り外しとサイドマー
カーへのアクセスに難があるので、なかなか前へ
進むことができないままになってました。

やっと重い腰を上げて作業に取りかかることにし
ます。まず、汎用リレーの改造から始めます。今
回はスイッチ側だけを利用しパワー側は使用しま
せん。ウインカーなどの作動時に音さえ出せれば
いいのですから。



 

リレーの2端子しか使わないので平型端子(メス)
を直接差し込むことにします。大電流は流れない
ので細いコードを使用します。

1センチ四方くらいのユニバーサル基盤に整流ダ
イオードを2つと左右のサイドマーカーに行くコー
ド、リレーに行くコードをハンダ付けします。リ
レーのアース線とハンダ付けの終わった基盤とコー
ドをタイラップでグラグラしないように締め付け
ます。

こんどはこれらをビニールテープでぐるぐる巻き
にします。これでリレー部分の作業は終わりです。


内装はがしを差し込み、こじって隙間を広げます。

 

   センターパネルの隙間に手を入れ前方に押し出します


センターパネルが外れた状態
 
ダッシュボードの取り外しにかかります。

まず、センターパネルの隙間に内装はがしを 差
し込み、こじって隙間を広げます。パーツを傷つ
けないよう慎重に作業します。

センターパネルの隙間に手を入れ前方に押し出し
ます。これでロックが外れますので、上に持ち上
げることができます。

次にダッシュカバーの取り外しです。左の写真の
上部中央にある3つのトルクスネジ(T20)をは
ずします。ダッシュカバーはこのネジとあとはツ
メで引っかかっているだけなので手で上方向に引っ
張ればバリバリと外れてきます。ダッシュカバー
はひっかき傷に弱い塗装です。私のビートルのダッ
シュカバーは擦り傷だらけで見苦しかったので今
回の作業を機に新品に交換しました。それなりの
価格です。見た目はただのボードですが裏面には
防音材が張ってあり厚さも数センチあります。こ
こまではそれほど難しいことはありません。


左ダッシュカバーを外した状態
 

    右ダッシュカバーを外した状態


左側ダッシュ部分
 
次はダッシュカバー下のパネルの取り外しです。
上の写真で矢印の先にあるトルクスネジ各6本を
外します。サイズはいずれもT20。

丸で囲んだ手前にあるトルクスネジは外す必要は
ありません。ネジを取り外したら、突起部分を持っ
て持ち上げます。でもあちこちに引っかかって簡
単には上がってきません。悪戦苦闘の末にやっと
という感じです。汗びっしょり!このパネルの裏
側にも防音材が取り付けられています。VWはちゃ
んと仕事をしてますねエ。ようやくサイドマーカー
の裏面が見えてきました。

赤丸で囲んだ部分。縦縞模様のものは外気導入用
フィルター。


サイドマーカー裏面(室内側)
 
その拡大が左の写真。右にある半円はサイドマー
カー用のハーネスを通すゴム製ブッシュ。ゴム製
ブッシュは周りから攻めていけば簡単に外れます。
黒いコネクタでサイドマーカーと接続されていま
す。ロックを外してコネクターを引き抜きます。

ハーネスは布製の粘着テープでしっかりと保護さ
れていますのでこれを慎重に数センチほど取り除
きます。そして、ここにワンタッチコネクターを
カマませます。左側は白/黒のコード、右側は緑
/黒のコードがプラス側配線です。

ブッシュの上の方(下側だと水が進入しやすい)
に穴を開け、リレーへ持っていくコードを通しま
す。左右とも同じ作業をします。


赤丸の位置に取り付け
 


リレーは左写真の赤丸の位置に設置します。でき
るだけ運転席に近い位置でリレーがちょうどよく
収まる場所がお誂え向きにあります。ネジも利用
できます。 ラッキー!

試運転です。ハザードスイッチON、カチカチと
LED点滅と同調しています。やっと完成です。


元通りにカバーを取り付け、終了まで3時間の作
業でした。

 
 
前のぺじに戻るTOP PAGE tune up TOP doress up TOP