ニュービートルの電球のLED化<Part5> フロントLEDウインカーランプの製作
前のぺじに戻るTOP PAGE tune up TOP doress up TOP


フラッシャーレンズユニットを外して寸法を測っ
てみます。およそ20cm×6cmの楕円形で一番深
い箇所が約5cmであることが分かりました。

3cm×13cmの大きさのユニバーサル基板を使い、
これに40灯の黄色LEDを組み込んだらどうかと
シミュレーションしてみます。左図のようになり
ます。これでいけそうな感じです。


しまりす堂」 謹製のウインカーキットの1キ
ット分で片側のウインカーができます。従って
2キット必要になります。

純正のレンズユニットをディーラーに左右ともオー
ダーします。こうしないと、作業中乗れないのと、
失敗したとき困るからです。

レンズユニットは、レンズ部分とホルダー部分を
分離しなければなりません。これが大変そうです。
どう処理したら、上手く剥がすことができるのか
わかりません。取り敢えず、プラスティック用の
カッターを購入してきましたが、果たしてこれで
上手くいくのか挑戦してみます。

OLFAのPカッターで1時間ほどゴリゴリやって
いたら何とかレンズ部とホルダー部を分離させる
ことができました。 接着剤ではなく溶融させて
の接着のようで防水対策は完璧なパーツです。だ
から、剥がすのに苦労するわけです。分離なんて
ことは全く想定されていないパーツです。

ユニバーサル基板

上側が裏面、下側が鏡面のカッティングシートを
貼った状態


鏡面のカッティングシートにLEDの位置をプリント

 

   なんとか分離することができたレンズユニット

ユニバーサル基板を25mm×150mmのサイズに
カットします。
鏡面のカッティングシートにLEDの配置図をプリ
ントします(インクジェットプリンターでは無理
です)。これは特別必要なことではありません。
銅箔の付いてない面にこのカッティングシートを
貼ります。LEDの足を挿す位置に針で穴を開けて
いきます。



左図のようにLEDと抵抗をハンダ付けします。
LED20灯を1ブロックに配線します。抵抗は裏面
に取り付けます。


LEDは台湾サンダー社製で「しまりす堂」で調達
します。


   40灯のLEDを基板上にハンダ付けし、終了した状態



 


LED40灯のハンダ付けが終わって、点灯テスト
をしてみます。実際にビートルのボディに装着さ
れたときを想定して斜めにして正面から見ると、
予想外に暗い。斜めから見れば、十分な明るさで
すが、これではダメだ。正面から見たとき充分な
明るさが欲しい。

あと20灯加えてみることにします。この20灯は、
今までの40灯と違った角度で基板にハンダ付け
します。すなわち、ボディに装着された状態で正
面から見たとき明るさが一番強くなるような角度
にします。

60灯全てのハンダ付けが終わりました。20灯の
3ブロック構成になりました。

ここでまた点灯テストをします。こんどは良さそ
うです。この形で進めることにします。

基板を固定するためにアルミ板を加工します。

1mm厚のアルミ板を30×160に切り出します。

基板を固定するためのボルトを通す穴とハイフラ
防止用抵抗を固定するための穴と基板の配線を通
す穴を開けます。

60灯のLEDの載ったユニバーサル基板とアルミ
板の関係 は左図のようになります。ハイフラ防
止用の抵抗をアルミ板の下側に固定します。 ハ
イフラ防止用の抵抗が、作動中熱を持つためアル
ミ板が放熱版として機能してくれることを期待し
てます。抵抗の取付場所は別にレンズユニットの
中でなくても良かったのですが、ひとまとめにし
ておけば、ノーマルに戻すときに、レンズユニッ
トを入れ替えるだけで済み楽かなと思ったからで
す。

ノーマルに戻すこともないとは思いますが・・・。
アルミ板の立ち上がった部分をレンズユニット
にボルトで留めます。これによって、ハイフラ防
止用抵抗が直接レンズユニットに触れることが無
くなります。



ハイフラ防止用の抵抗とアルミ板の表裏


いよいよ、今まで作製したものをレンズユニット
に組み込みます。配線コードをレンズユニットの
開口部から出します。プラスはショート防止のた
めグロメットを介して下側に出します。

アルミ板の立ち上がった部分をレンズユニットに
ボルトで固定します。

純正のソケットとの接続はバルブの口金にリード
線をハンダ付けし、LED部のプラス、マイナスを
それぞれ結線します。ソケットの口金部分を差し
込む際は、ラジオペンチで口金の縁を持って、押
さえ込みながら回して、ソケットに固定します。
この時多少口金が歪みますが問題ないと思います。
固定できたら、ソケットの突起部分の形状を確認
しながらレンズユニットに填め込み、4分の1ほ
ど回して固定します。


 


一応完成しましたので実際に車に装着して点灯テ
ストをしてみます。

斜め前から見るとすごく明るく視認性が抜群で全
く問題なし。ところが真正面から見るとまだ満足
できる明るさではありません。そこでさらに4灯
を追加することにします。取付場所はレンズユニッ
ト固定部分にします。固定用のネジを利用してユ
ニバーサル基板を取付け、その上に4灯のLEDを
乗せることにします。この4灯をリフレクターに
当てて反射させ拡散させてみようと思います。

この形でひとまず完成ということにします。


 


点灯テスト中気が付いたことですが、数分間点けっ
ぱなし状態にしておきますと、ハイフラ防止用の
抵抗は素手で触れない位熱くなります。しかし、
アルミ板全体は、程ほどの熱さになりかなり放熱
効果があるようです。こんな状態でも、ユニバー
サル基板とレンズユニットはほとんど熱さを感じ
ません。これなら充分いけそうな感じです。
できればハイフラ防止抵抗を使わないですむ方式
に換えたいですが、簡単には行きそうもありませ
ん。

レンズユニットも周囲に隙間無く接着剤を付け、
防水対策をしっかり行います。

車体に取付け作業完了。えらい時間が掛かりまし
た。どうするか考えていたり、手つかずの日もあっ
たりしましたので、始めてからかれこれ1ヶ月以
上が経ってしまいました。



ウインカースイッチをONにして、ほぼ正面から
撮影したのが左の写真です。昼間の明るい時間で
これくらいの視認性なら全く問題ありません。写
真では真ん中が白く飛んでいますが、実際は黄色
で一番明るい部分です。でも、真正面から太陽光
をまともに受けるとやはり白けてしまうのは仕方
のないことです。これは電球の場合でも同じ様に
なるので問題なし。

走行するとエンジン(ラジエター)の影響でレン
ズユニットが多少熱くなるのが少し気になります
(特に左側) 。

これでハイフラ防止抵抗を使わないで済めば言う
ことナシです。そして、もしそれが可能となった
時のためにハイフラ防止抵抗のリード線をレンズ
ユニットを分解しなくてもカットできるように結
線してあります。

数日経って雨天の日に帰宅後ふと左のフラシャー
を見ると内部が曇っているではありませんか。気
を付けて貼り合わせをしたにもかかわらず何処か
に隙間ができていたものと思われます。走行時の
風圧で雨水が浸入、それがラジエターの熱と内部
の抵抗の熱で水蒸気となってレンズを曇らせたの
です。仕方ないので、取り外して再度ユニットの
周りを接着剤で固めます。内部の水分が完全に蒸
発するまで取付できません。\(+_<)/

ちなみに右側は大丈夫でしたので一安心。

Flux LED併用の改良型はこちら

前のぺじに戻るTOP PAGE tune up TOP doress up TOP