ニュービートルの電球のLED化<Part6> リアフォグ&後退灯の製作

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(ピンク丸が赤色LED )

 

リバースライトをLED化します。

これで、フロントフォグランプ以外は全てLED化
したことになります。(ヘッドライトはHID)
今回は、L側はLEDバルブ、R側はリヤフォグ兼用
にしようと思います。兼用としたのは、現在RL
ともリバースライトとして使用していて、これに
装着されている白熱球をLEDにするのは当然です
が、この際ちょいと凝ったことをやってみようと
思ったからです。R側リヤフォグは日本純正仕様
でもあるし、リバースライトと同時使用はまず無
いだろうと。

また、初の試みとしてプリント基板の作製にも挑
戦してみようと思います。まずLEDをどのような
レイアウトにするか決めます。左図のようにLED
を配置します。LEDは白色を2タイプと赤色LED
を使用します。白色は、日亜製のNSPW510BS
と同じく日亜製のフラットタイプNSPWF50BS、
赤色は台湾オアシスです。

これらも例によって「しまりす堂」から購入しま
す。

 



L用リバースライト球基板

 

         LEDをハンダ付け後の状態


上の基板にハンダ付け&グリーンレジスト塗布

口金を付けて完成


L側リバースライトはバルブ型式のものにします。
白色LEDを3個ずつ組みにして定電流ダイオード
で制御します。

日亜製の5mmの白色LEDNSPW510BSを18個と
フラットタイプ白色LED NSPWF50BSを3個の
計21個のLEDを使います。

LEDは+-を間違えないようにプリント基板にハン
ダ付けします。

定電流ダイオード(CRD)はセンターで束ねてソ
ケットの底にハンダ付けします。

アクリルサンデー板を円形に切り取って基板に接
着し、口金を付けられるようにします。同じ形を
3枚作って貼り合わせ強度を出します。完全に接
着するまで24時間かかりますので数日放ってお
きます。その後、完全に乾いた状態で周りをヤス
リで整え、貼り合わせ時の段差を無くします。

口金を接着し、+-のリード線を口金にハンダ付
けして完成。見た目もまずまずの出来で満足。
レンズユニットへの組み込みは、通常のバルブと
同じなので簡単です。L側は車体(バンバー部)
に付いているソケットの保護カバーを取り外さな
ければなりません。取り外すとソケット部分が剥
きだしになり回転させることが出来るようになっ
てソケットを外すことができます。バックアップ
球用のソケットは、リアフラッシャーのソケット
のようにへそ曲がりではありません。ちゃんと真
ん中が+になっています。

純正の21W白熱球を取り出し、代わりに自作の
LED球を装着し点灯チェックをします。問題あり
ません。

元通りにソケットをレンズユニットにはめ込んで
L側の作業終了。



赤線:フォグの+、黒線:フォグのアース、灰色:リバースのアース

0.8mmの穴開け済み後のプリント基板

ハンダ付けが完了(赤:リヤフォグ、黄:バック、黒:アース)
中央の黒い蜘蛛の足のようなものはショート防止の伸縮チューブ
 





次に、リアフォグ兼リバースライトの製作です。

まず、作製したプリント基板に0.8mmの穴をミ
ニドリルで開けます。基板の穴開け に普通の家
庭用ドリルを使用するとビットが折れまくります
ので、専用のミニドリルを購入することにします。

でも、どのホームセンターでも在庫してません。
電子部品のパーツ屋さんで見つけてきました。4
千円前後。

リバースライト部は日亜製の5mmの白色LED
NSPW 510BSを18個とフラットタイプ白色LED
NSPWF 50BSを6個の計24個のLEDを使います。
リヤフォグ部はオアシス赤色LEDを32個使用し
ます。

白色LEDは3個を1組としてCRDで制御します。

CRD4個は基板上に、残りの4個はLEDの足に直
接ハンダ付けします(スペースの関係で)。最初
左下の写真のようにCRDの+側をひとまとめにし
てみましたが、振動で集合部に力がかかりすぎて
ハンダが剥がれる危険性があるのと厚みが大きく
なってしまうので止めます。ユニバーサル基板を
利用して2階建てにしそこに4つのCRDと集合部
(+電源取り入れ口)を作ることでスッキリさせ
ることにします。

赤色LEDは4個を1組として並列に繋ぎ、2つの抵
抗で制御します。抵抗は表面に配置します。

鏡面仕様のカッティングシートを表面(プリント
面でない方)に貼ります。

中心部分からハンダ付けします。白色、赤色が交
互に取り巻くようなレイアウトにしましたので、
間違えないよう各色1組ずつハンダ付けをしてい
きます。1組終了毎の点灯チェックも欠かせませ
ん。かなり根気のいる作業です。あっという間に
2〜3時間が経ってしまいます。全部のハンダ付
けが完了した時点で最終的な点灯チェックをしま
す。

赤、白ともまぶしく点灯。ということは初めて作っ
たプリント基板も問題なかったことになり、自信
がつきました。



ハンダ付けが終了したリヤフォグ兼リバースライト


 
       リバースライト点灯試験



リアフォグ点灯試験

 


R側用白色レンズユニットを購入します。

プラスチック用カッターでレンズ部とボディーを
切り離す作業をします。根気のいる作業です。次
に基板を固定するための穴(3mm)を3ヶ所ド
リルで開けます。リヤフォグの配線コード取りだ
し用の穴も開けます。基板固定用に4ヶ所留めれ
ばよりしっかり固定できますが、3ヶ所にします。
防水対策上できるだけ穴を開けたくなかったし、
3ヶ所でも充分しっかりと固定できるからです。

ネジとカーラーを使ってレンズユニットに基板を
固定します。

ネジの表側とコードのまわりには、雨水が浸入し
ないよう防水対策をしっかり行います。リアフォ
グはソケットに接続するためリード線を口金にハ
ンダ付けします。



レンズ部とボディを分離


 
          基板(LED)をボディに固定



リード線を口金にハンダ付け(黄色のコードはバック用の+)

 


レンズとボディを貼り合わせるとき上下を間違え
ないよう注意します。間違えると、レンズカット
の向きが違うので光の飛び方が大きく変わってし
まいます。

接着剤が乾くまで1〜2日放っておきます。完全
に固定できたら、いよいよ車体に組み込みます。

リヤフォグを取り外します。リヤフォグの収まっ
ている箇所には樹脂製の保護カバーがあります。
まずこれを取り外します。4つのトルクスネジと
ブリキ細工のようなナットで計5ヶ所が固定され
ています。

保護カバーが取れれば、レンズユニットの後ろ側
が現れます。これは2ヶ所8mmのナットで留まっ
ているだけ。あとは、押し出せばユニットを外す
ことができます。



自作LEDリアフォグ
内部構造

取付は、取り外しと逆になります。バンバー部に
開いた2つの穴を目がけてユニットから出ている
角のようなネジ部分を差し込みます。

バンバーに開いただ円形の形状にぴったり合うは
ずです。填らなかったりぴったり収まらないとき
は上下が逆だったり、位置がずれています。

リバースライトの配線は以前に実施ずみなので、
これのプラス側配線の先端にギボシのメスを付け
ます。ランプユニットからの黄色のリード線の先
端にギボシのオスを付け、接続します。

リヤフォグは、ソケットを外した状態でビニール
テープで保護していましたので、ソケットを接続
しなおします。先に基板からのリード線を口金に
ハンダ付けしてありますので、この口金部分をソ
ケットに差し込みます。ソケットをカッチリ閉じ
てようやく全てが終わりました。点灯時の状態は
下の写真。昼間でこの明るさなら問題ないと思わ
れます。消灯時の外観上は左右全く同じ白色のラ
イトです。

バック時は両方白色に点灯します。リヤフォグの
スイッチをONにすると右側だけがブレーキラン
プ以上の明るさで真っ赤に点灯します。



リアフォグを取り外した状態

 

 
 

     純正配線(プラス側) リバースライト:黒/青
                リアフォグ:灰/白

            



昼間、後退灯を点灯した状態



昼間、リアフォグを点灯した状態 黄白色の部分は実際は真っ赤です。

さらに進化形のリアフォグ兼リバース灯はこちら


 


      

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