落書き帳への投稿 -7-
やさしいキスをして
中居正広くん主演のTVドラマ『砂の器』も、本日をもって最終回となります。
かなり、地理ネタから離れてしまってます。ゴメンナサイ。興味のない方は読み飛ばしてください。
松本清張原作の小説『砂の器』は1960(S35)の作品ですが、私・稲生は1973(S48)前後にこの作品に出会い、
その直後の1974(S49)に映画化された『砂の器』を観にいって、高校3年生だった当時、感動したものでした。
今回、ドラマ『砂の器』を見ていると、私の記憶している『砂の器』と違っているところが、あったように思ったので、
30年ぶりに、原作である『砂の器』を読み返してみました。
原作が今西刑事の事件解決への軌跡を追っているのに対し、ドラマは中居くん演じる犯人・和賀英良の苦悩を中心に展開しているようでした。
「カメダは今も相変わらずでしょうね」
当初、東北弁で話をしていたことから秋田県の羽後亀田駅に注目、その後東北弁に良く似た出雲弁があることから、
島根県の亀嵩を発見。このあたりは原作・映画・ドラマともに一緒でした。
「紙吹雪の女」
原作と映画では、女が紙吹雪をばら撒いたところは、中央線の塩山から相模湖の間ですが、ドラマでは秩父鉄道に。
しかも、原作では今西刑事が紙片(布片)を捜すのですが、映画とドラマでは吉村刑事に。
映画とドラマでは、天才音楽家・和賀英良が「宿命」という曲を完成させて、そして逮捕されるのですが、原作ではミュージック・コンクレート
(具体音楽)を操る新進の前衛音楽家が、華々しく外国へ旅立つ間際に逮捕されることに。
そして、なにより和賀の出生の秘密がまったく違っているのでした。
ドラマ『砂の器』
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映画『砂の器』
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※ この内容は、2004.3.28に落書き帳に書き込みしたものに、一部訂正を行なったものです。
落書き帳 http://uub.jp/frm/index.html