童話 レレレ物語り


インドの話です、昔の昔 大むかしナルトモスクにはナルト様と言う偉い悟りを開いた、お坊さんが居ました、そのナルト様の身の回りの世話をする弟子が十五人ぐらい居た頃でした、ナルト様の弟子の中で馬鹿でマヌケで口の臭いレレレと言う名前の男も居ました
そのレレレは歯を磨かない男だったので、いつも口が強烈に臭くて たまりません だからレレレの回りに誰も人が近寄りません
ある時、悟りを開いていた、ナルト様はモスクの中で横になられていたが(インドでは悟りのポーズは横になる事だった[ねはん像])むっくりと起きだし突然モスクから出て すぐの階段の所で立ち大きな太い声でお経を唱え始めた後、説教を言い
だしたので回りの庭で、洗濯、草取り 牧割り、とかしていた弟子達は慌てて仕事をすぐに止め 説教を聞く為ナルト様の周りを囲
んだ、でも その中に例の口の臭い弟子のレレレも居ましたナルト様も臭くて臭くて たまりません でも、ナルト様は偉いお坊さんだったので、お前は臭いからあっちへ行けとかは言えず困って、
なんとかレレレを自分から遠ざけようと思い、ナルト様はレレレに嘘の特別命令を出したのです、それは
「私は少し用事で出掛けたいので歩きやすいようにモスクの前の道を掃いといてくれ」
とナルト様は大事な説教を中断してレレレに嘘の特別命令を言い、馬鹿でマヌケだったけど誠実で実直な面も有るレレレは真剣
な眼差
しをナルト様に向け、スッと立ち上がり『はい、ただいま』と言い
集まっている弟子達を掻き分け階段の横に掃除道具が置いてある物置き小屋のドアを開け竹俸給を取り出し一人、赤い門を出てモスクの前の道を掃き出しました、そして1時間経ち、2時間経ち、3時間経ってもナルト様は門から出てきません、赤い門から庭を除き見ても説教は終わっていて弟子達はそれぞれの仕事に付きナルト様はモスクの中に入ったきり出てくる様子
はありませんが真面目なレレレはそれでも道を掃く事は止めなかったのでゴミ一つ石ころ一つ落ちてない真っ平らな綺麗な道になりました
.そのうちレレレは近所の人や通りがかりの人に「ありがとう」とか「ご苦労様」とか言われるようになりました馬鹿でマヌケ
で口が臭いレレレは今まで他人から声をかけられ お礼を言われる事は無かったので嬉しくて嬉しくて たまりません、あまり
嬉しかったので、ナルト様が出かけようが出かけまいが関係なくレレレは、その日は暗くなるまで、掃き続けました、その明日も、その翌日もみんなから労いの言葉を楽しみにして道を掃きました、後にレレレは自分からも
「お出かけですか?レレレのレー」
とリズムを付けて通りがかりの人に声をかけるようになりました、その後にナルトモスクが立つ街ではナルトモスクのナルト様の弟子の馬鹿でマヌケで口の臭いレレレと言う男は何時もニコニコしてて愛想が良くモスクの前の道を今までに見た事の無いほど毎日
竹俸給で掃き綺麗にしてくれる弟子が居る馬鹿でマヌケで口が臭い レレレをあそこまで皆から感謝される人間にした、さすが悟りを開いたナルトモスクのナルト様だと噂が立ち、それを聞いたナルト様は気を良くして今までとは違い レレレをとても大事にして
いろいろな説教をしてやりました、レレレは結局・街の人からもナルト様からも愛され皆から いろいろな学ばされたので、次第に頭は良くなり歯を毎日 磨くようになり、あの強烈な口臭もなくなり幸せな一生を過ごしましたとさ。
追伸、そうそう、そう言えば あの、おじさんの左から二番目の前の歯には、とても臭そうな でっかい真っ黒な虫歯が有ったなぁー


この童話はテレビのBSで漫画家赤塚不治夫の伝記をやっていてレレレのおじさんの発想を解説していました、この解説を童話にしてみました
 
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