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礼拝説教(1月 17日) |
コロサイ人への手紙1:9〜17節
「キリストによる創造」
パウロはコロサイ教会の兄弟姉妹の信仰生活を聞いて、神に感謝をささげ、彼らのために祈りました。というのは、彼らを励ますことの他に、コロサイ教会に異端思想(キリストは神ではない等)が入ってきたからです。
10節、パウロは彼らに「神のみ心を十分に悟り、神をますます深く知るように」、とすすめます。神様を深く知るとは、祈りと賛美によって神様との人格的な交わりを深めることを言っています。
また、11節では「神の栄光の力に従い、どんなことも根気強く耐え忍ぶように」、と主にあって「忍耐する」ことをすすめます。キリスト者の生活のひとつは、問題を神にゆだね、神様にそのことを実現していただくよう祈りながら、忍耐することであります。このことはたいせつな勧めです。パウロはローマの人々に苦難は「忍耐」を、忍耐は「練達」を生み出すことを教えています。(ローマ書5:3〜5)
13節、 御父は、わたしたちを闇の力から救い出して、御子の支配下に移してくださいました。この世はわたしたちを神様との交わりから遠ざけ、富や名誉や快楽の方に心を向けさせようと誘惑します。しかし、あわれみ深い父なる神様は、み子の十字架をとおして「救いの道をつくり」、「イエス様のみ手の中で育まれる」よう魂の平安を用意してくださいました。14節の「この御子によって、贖い、すなわち罪の赦しを得ているのです」の言葉の中にそのことが反映されています。神様に救われたクリスチャンはこの恵みにあずかっていますが、救われていない人々に、この救いを宣べ伝えることを切に願っておられます。
15節、 御子は、見えない神の姿であり、すべてのものが造られる前に生まれた方です。ここでパウロは「創造主としてのキリスト」を述べています。リビングバイブル訳をみますと、「キリストはまだ何も造られない前から生きておられました」となっています。イエスは天地創造のときから父なる神といっしょでした。ヨハネは福音書で「わたしが父の内におり、父がわたしの内におられる」(14:10)。「いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示された(1:18 )と言っています。
またヘブライ人への手紙は「御子は、神の栄光の反映であり、神の本質の完全な現れであって、万物を御自分の力ある言葉によって支えておられます」(1:3)。と言って、み子が天地創造のお一人であることを言っています。
イエス・キリストを2000年前生まれた方として理解するのでなく、天地創造の時から父なる神といっしょであったことを心に留め、16節「つまり、万物は御子によって、御子のために造られました」をこの新しい年に、再認識し、豊かな信仰生活をあゆみましょう。
お祈りします。
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