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礼拝説教(3月 14日)


                    マルコ福音書9章2〜10節
                
『わたしの愛する子』
イエスは3人のお弟子さんを選んで高い山に登られます。高い山とはヘルモン山という専門家もあります。
神様はことをなすとき特定の人や特定の場所をお選びになることがあります。神はイスラエルの民に律法を与えるために
モーセを選らばれました。また、神の言葉を民に伝えるために預言者を選ばれました。
ここでもペトロ、ヤコブ、ヨハネを選び、高い山(約2800メートル)に導かれます。
しかも彼らの見ている前でイエスの姿が変わりました。
このすばらしい光景にペトロはモーセとエリヤとイエスの3つの小屋を建てると申し出ます。
この小屋は何のために建てようというのでしょうか、わかりません。
 イエスの服が真っ白に輝いた後、こんどは雲が現れて彼らを覆い、とありますように、
雲は弟子たちまでも覆います。聖書で言う雲は神の臨在をよく表わします。
ソロモンが神殿を完成させ、神にたくさんのいけにえをささげて、祭司たちが神殿で賛美をささげると、雲が彼らを覆い、
彼らは奉仕のわざができなくなった、とあります。(歴代誌下5章1節以下参照)
この神秘的な世界に導かれて、「ペトロは、どう言えばよいのか、分からなかった」といいます(6 節)。
神様のくださる神秘的体験はいつまでもその人の内にとどまって、信仰による生き方を推進します。
ペトロの第2の手紙をみると「荘厳な栄光の中から、『これはわたしの愛する子。わたしの心に適う者』というような
声があって、主イエスは父である神から誉れと栄光をお受けになりました。
わたしたちは、聖なる山にイエスといたとき、天から響いてきたこの声を聞いたのです」と告白しています。(Uぺトロ1:17以降)
 「わたしの愛する子」と父なる神が言われる、イエス・キリスト。天からの声を弟子たちもはっきりと聞いています。
神様が愛されるイエス・キリストをわたしたちも心から愛していこうではありませんか。そして神様は「これに聞け」と
いわれます。わたしたちの人生の諸問題をイエスに聞けと言われるのです。
イエスもまた、いろいろなところで「聞く耳のある者は聞きなさい」と言われました(マルコ4章9節他)。
お祈りします。