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礼拝説教(6月 20日) |
使徒言行録13章1〜12節
「主が遣わす宣教旅行」
シリア州のアンティオキア教会は断食する習慣があり、その他預言する者や教師たちがいて、信仰に燃えた熱心な教会であったようであります。
神様はその教会からバルナバとサウロを国外宣教に遣わすと語りかけられます。
「さあ、バルナバとサウロをわたしのために選び出しなさい。わたしが前もって二人に決めておいた仕事に当たらせるために。」
この教会には預言する者がいたといいますから、その人をとおして御旨を語られたのでしょう。
彼らの信仰と行動力はすばらしいものがあります。仲間を送り出すとき“断食”と “祈り(按手)”をささげて送り出しています。教会に関係することは神様に関係することですから、遣わされる者のために“祈りをささげて、前途を神様に守ってもらう”そのような基本的なことを今日も大切にしたいものです。
一行はキプロス島に向けて船出します。ヨハネも助手としてつれていきます。伝道記録者ルカも同行ですから4人で出発したことになります。 サラミスに着くと、ユダヤ人の諸会堂で神の言葉を告げ知らせました。ユダヤ人に神の言葉を語るとき彼らの文化には神と人というはっきりした図式ができていますから、「罪を悔い改める」ということを話してもわかると思います。しかし、日本で「人間は罪人です」といっても天地創造の神の考えが薄いですから「信仰で生きる」ところから説明をしなければなりません。聖霊の助けをいただく工夫が必要です。
彼らは島全体をめぐってパフォスまで来るとこの地方を治めている地方総督セルギウス・パウルスという賢明な人物と出会います。ところが、この地には福音宣教を妨害するバルイエスという一人の偽預言者がいました。偽預言者は総督へ福音が広がるのをじゃましますが、サウロは彼の中の霊をしかり、屈服させます。
福音宣教はキリストの愛をもって相手を受け入れていくことですが、一方では、福音のひろがりをはばもうとするこの世の霊との戦いであります。サウロは教会を送り出されるとき按手を受け、聖霊に満たされていましたから霊的戦いに勝利することができました。
総督はパウロの信仰的わざ、彼の上にはたらかれる神の力を見てキリスト教の信仰に入った」とあります(同13章12節)。
今日のテキストから御言葉に導かれます。
「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」(ヨハネ福音書16章33節)。
福音宣教はいろいろ苦難があります、あるいはわたしたちの生活も苦難があります。しかし、主にあってその事はすでに勝利していると信仰で取って行きましょう。
また、詩編 107編19〜22節の御言葉もいただきましょう。
「苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと/主は彼らの苦しみに救いを与えられた。
主は御言葉を遣わして彼らを癒し/破滅から彼らを救い出された。
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