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礼拝説教(6月 6日)


               使徒言行録4章13〜22節
           
『どんなおどしにも屈しない』
 わたしたちの生活は神様の御手のなかにあります。特にクリスチャンはペンテコステ以来、聖霊に満たされて歩むかどうかがかぎとなりました。それは2000年前も今日も同じです。
20歳の盲人ピアニスト、辻井伸行さんはすごいですね。オーケストラの指揮者が指揮棒を振るのがわかるといいます。風を感じるというのですから。わたしたちも聖霊の風を感じつつ信仰生活を送りましょう。
 今日の聖書は生まれながら足の不自由な人がペトロとヨハネをとおしてイエス・キリストの名によっていやされた、その奇跡のわざについてです。
イエス・キリストの名によって奇跡の業をなしたペトロとヨハネはユダヤ教当局者たちにあげられます。彼らの行動を今後そのままにしておくことはできないというわけです。
サンヘドリンという71人からなるユダヤ人議会はペトロとヨハネを真ん中に立たせ取調べます。
「お前たちは何の権威によって、だれの名によってああいうことをしたのか」と。
そのとき、ペトロは聖霊に満たされて「民の議員、また長老の方々、 今日わたしたちが取り調べを受けているのは、病人に対する善い行いと、その人が何によっていやされたかということについてであるならば、あなたがたもイスラエルの民全体も知っていただきたい。この人が良くなって、皆さんの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけて殺し、神が死者の中から復活させられたあのナザレの人、イエス・キリストの名によるものです」(4章8節以下)
と十字架と復活をとおしてあらわされたイエス・キリストの名をはっきりといいます。
これに対して議員たちは「ペトロとヨハネの大胆な態度を見、しかも二人が無学な普通の人であることを知って驚き、またイエスと一緒にいた者であるということも分かった。
しかし、足をいやしていただいた人がそばに立っているのを見ては、ひと言も言い返せなかった」のです。彼らは話し合いの結果、「このことがこれ以上民衆の間に広まらないように、今後あの名によってだれにも話すなと脅しておこう」ということになりました。
聖霊の働きを考えず、理性でしかも権力で自分たちの立場を守ろうとしている当局者のすがたがうかがえます。
 それに対してペトロとヨハネは「神に従わないであなたがたに従うことが、神の前に正しいかどうか、考えてください。わたしたちは、見たことや聞いたことを話さないではいられないのです。」
とユダヤ教当局者たちのおどしをはねのけました。
聖霊に満たされて、信仰によって生きる人は力にあふれ、真理にそってあゆむということを教えられます。
お祈りいたします。