写真で見るみきのくち1



蒲原宿(かんばらじゅく)


蒲原宿は、江戸から15番目の東海道の宿駅で、東木戸から西木戸まで、626間(約1140m)ありました。広重の浮世絵の名作「蒲原宿夜之雪」で有名ですが、温暖な土地で雪は殆ど降りません。
なまこ壁や格子戸のある家、洋館、旧本陣,旧旅籠などの古い家並みの続く、風情ある宿場町です。

 旧五十嵐歯科医院の神棚

旧五十嵐歯科医院 みきのくち(真ちゅう製)
庵原郡蒲原町 旧五十嵐歯科医院 蔵
公開  水曜日〜日曜日    無料
 3月〜 11月  9時30分〜16時30分
 12月〜 2月  9時30分〜15時30分
8月11日〜15日。12月26日〜1月6日。休み。

昔ながらの町並みが続く、東海道蒲原宿にある「旧五十嵐歯科医院」は、大正3年、歯科医院を開業するために、それ以前の町屋を洋風に改築した建物で、2階に、診察室、技工室、待合室などがあります。外観は洋館、内部は町屋という、和洋折衷の建物で、平成12年、国の登録有形文化財に指定されました。母屋の裏の中庭の後ろには、蔵、患者の宿泊用建物があります。1階の「なかのま」の大神宮棚に、真ちゅう製のみきのくちが飾ってありました。
203番(市販のみきのくち)と同じく、蝶花形を象ったものです。



 志田邸の神棚

志田邸 縁起棚  大神宮棚
静岡市清水区蒲原 無料
火・水。お盆。 12月26日〜1月5日。休み。  
 4月〜10月 9時30分〜16時30分
11月〜 3月 9時30分〜15時30分               

旧五十嵐歯科医院の斜め向かいにある志田邸は、安政2年(1855)建築で、平成13年、国の登録有形文化財に指定されました。
志田家は、江戸時代から、米、塩、油、醤油などを商って来た商家です。
東海道に面した「店の間」の格子戸の内側に、日光、風雨をさえぎる「蔀戸(しとみど)」が下げられています。「中の間」の大神宮棚と恵比寿大黒を祀る縁起棚に、みきのくちがありました。板製の静岡県の市販のみきのくちです。