葛根湯
効果効能・・・感冒、鼻かぜ、扁桃腺炎、中耳炎など
        アレルギー性鼻炎の鼻詰まりに有効で
        鼻炎の眠気を防ぐのにも有効と思います
        副鼻腔炎の頭重感にも

組成・・・麻黄(マオウ)、甘草(カンゾウ)、カッコン、タイソウ、ケイヒ、シャクヤク、ショウキョウ
相互作用・・・マオウ、エフェドリン類、カンゾウなどを含むもの
        モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤
        甲状腺製剤・・・チロキシン、リオチロニン
        カテコールアミン製剤・・・アドレナリン、イソプレナリン
        キサンチン系製剤・・・テオフィリン、ジプロフィリン 
        グリチルリチン酸及びその塩類を含むもの
副作用・・・便秘・口が渇く(特に60歳以上)
       血圧上昇
       偽アルドステロン症:低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加
       ミオパシー:脱力感、四肢痙攣・麻痺
       肝機能障害、黄疸、発疹、不眠、発汗過多、頻脈、動悸、興奮、脱力感、食欲不振
       胃部不快感、悪心、嘔吐などの消化器症状、排尿障害など
慎重投与・・・狭心症、心筋梗塞などの循環器系の病気のある人
        重症高血圧、重い腎障害、排尿障害、甲状腺機能亢進などのある人
        湿疹、皮膚炎が悪化することあり
        妊婦さんへの投与の安全は確立していないので、危険性を考えてみても
         どうしても必要なときのみ使う
証・・・比較的体力のある人(実証)、体力が衰えているときは使わない、胃腸の弱い人もだめ


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葛根湯加川きゅう辛夷 
効果効能・・・鼻づまり(葛根湯より強力だが顆粒同士だと葛根湯のほうが飲みやすい錠剤ならこっちか)、蓄膿症、慢性鼻炎
組成・・・麻黄(マオウ)、甘草(カンゾウ)、カッコン、タイソウ、ケイヒ、シャクヤク、センキュウ、シンイ、ショウキョウ
相互作用・・・葛根湯とおなじ
副作用・・・葛根湯におなじ
証・・・葛根湯におなじ


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小柴胡湯
効果効能・・・気管支炎、感冒、肝機能障害など
組成・・・甘草など
副作用・・・免疫療法中は肺炎に注意
証・・・中間証


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小青竜湯
禁忌・・・アルドステロン症、ミオパシー、低カリウム血症のあるひと
効果効能・・・気管支喘息、鼻水、鼻炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎など
鼻詰まりには弱い(麻黄が少ない)ので、麻黄湯を併用するとよいが、麻黄を増やしすぎると動悸などが心配
組成・・・麻黄(マオウ)、甘草(カンゾウ)、ハンゲ、カンキョウ、ケイヒ、ゴミシ、サイシン、シャクヤク
慎重投与・・・狭心症、心筋梗塞などのある人
         重症高血圧のある人
         高度の腎障害のある人
         排尿障害のある人
         甲状腺機能亢進症の人
         体力が衰えているとき
相互作用・・・葛根湯に加え、
         ループ系利尿剤・・・フロセミド、エタクリン酸
         チアジド系利尿剤・・・トリクロルメチアジド
副作用・・・アルドステロン症、ミオパチー、低カリウム血症の人はだめ
       ごくたまに眠くなる人います。
       間質性肺炎・・・発熱、咳、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)など
       肝機能障害、黄疸、発疹、かゆみ、不眠など葛根湯に準ずるもの
       妊婦さんへの安全は確立していません。
証・・・中間証


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半夏厚朴湯 
効果効能・・・不安神経症、神経性食道狭窄症など
  咽喉頭異常感、咽喉頭神経症によくつかわれます。
  異常感とおもっていても、食道ガン、や肺尖部、甲状腺など十二指腸よりうえの消化管の病気
  のこともあり、長期時々内服されている場合、3ヶ月に一回くらいはのどを見せてください
組成・・・(麻黄、甘草はなし)ハンゲ、ブクリョウ、コウボク、ソヨウ、ショウキョウ
副作用・・・特になし、妊婦さんへの安全は確立していない(効能に「つわり」はありますが)。
証・・・中間証から虚証 


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麦門冬湯 
効果効能・・・痰の切れにくい咳、気管支炎、気管支喘息など
  高齢者の乾いた咳、高齢者には葛根湯よりこれ
組成・・・甘草(カンゾウ)、バクモンドウ、ハンゲ、タイソウ、ニンジン、コウベイ
相互作用・・・カンゾウを含むもの
         グリチルリチン酸及びその塩類を含むもの
副作用・・・間質性肺炎、偽アルドステロン症、ミオパシー、肝機能障害、黄疸
       発疹、蕁麻疹、血圧上昇、低カリウム血症など

証・・・中間証から虚証


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りょう桂朮甘湯 
効果効能・・・神経質、めまい、頭痛など
 耳鳴り(強気にひとにはこれよりも柴胡加竜骨牡蛎湯のほうがむくかもしれません。)
組成・・・甘草(カンゾウ)、ケイヒ、ブクリョウ、ソウジュツ
相互作用・・・カンゾウを含むもの
        グリチルリチン酸及びその塩類を含むもの
副作用・・・偽アルドステロン症、ミオパシー
       発疹、かゆみ、血圧上昇、低カリウム血症など
       妊婦さんへのあんぜんは確立していない。
証・・・虚証


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小柴胡湯加桔梗石膏
効果効能・・・扁桃炎、扁桃周囲炎、扁桃腺がよくはれて手術をすすめられてているが、
         手術をしたくないひと。慢性扁 桃腺炎の急性増悪のひとの抗菌剤の
         補助剤として葛根湯より有効か
組成・・・甘草(カンゾウ)、セッコウ、サイコ、ハンゲ、オウゴン、キキョウ、タイソウ、ニンジン、ショウキョウ
慎重投与・・・胃腸の弱い人
相互作用・・・カンゾウを含むもの
        グリチルリチン酸及びその塩類を含むもの
副作用・・・偽アルドステロン症、ミオパシー
       発疹、蕁麻疹、食欲不振、軟便、下痢、低カリウム血症、血圧上昇など
       妊婦さんへの安全は確立していない。
証・・・中間証


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柴れい湯
効果効能・・・むくみ、暑気あたり、下痢など
 滲出性中耳炎(とくに高齢者か)
組成・・・甘草(カンゾウ)、サイコ、タクシャ、ハンゲ、オウゴン、ソウジュツ、タイソウ、チョレイ
      ニンジン、ブクリョウ、ケイヒ、ショウキョウ
慎重投与・・・著しく体力の衰えている人
相互作用・・・カンゾウを含むもの
        グリチルリチン酸及びその塩類を含むもの
副作用・・・間質性肺炎、偽アルドステロン症、ミオパシー
       肝機能障害、黄疸、発疹、口渇、食欲不振、下痢、便秘、頻尿
       残尿感、排尿痛、膀胱炎、低カリウム血症、血圧上昇など
       妊婦さんへの安全は確立していない。
証・・・中間証


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柴朴湯
効果効能・・・喘息、咽喉頭神経症
組成・・・甘草(カンゾウ)、サイコ、ブクリョウ、ハンゲ、オウゴン、コウボク、タイソウ
      ニンジン、ソヨウ、ショウキョウ
慎重投与・・・著しく体力の衰えている人
相互作用・・・カンゾウを含むもの
        グリチルリチン酸及びその塩類を含むもの
副作用・・・間質性肺炎、偽アルドステロン症、ミオパシー
       肝機能障害、黄疸、発疹、蕁麻疹、口渇、食欲不振
       頻尿、排尿痛、血尿、残尿感、膀胱炎、血圧上昇など
       妊婦さんへの安全は確立していない。
証・・・中間証


当帰芍薬散
効果効能・・・更年期障害(めまい、頭重など)など
        月経不順、月経困難、不妊症
組成・・・シャクヤク、ソウジュツ、タクシャ、ブクリョウ、センキュウ、トウキ
慎重投与・・・著しく胃腸の弱い人
         食欲不振、悪心、嘔吐のある人
副作用・・・胃腸障害、発疹、かゆみ、肝酵素(GOT,GPT)の上昇
       悪心、嘔吐、腹痛、下痢、胃部不快感、食欲不振など
       妊婦さんへの安全は確立していない(妊娠中の浮腫、習慣性流産、痔、腹痛
        には効能または効果がある)。
証・・・虚証


柴胡加竜骨牡蛎湯
効果効能・・・心悸亢進、不眠
組成・・・サイコ、ハンゲ、ケイヒ、ブクリョウ、オウゴン、タイソウ、ニンジン、ボレイ、リュウコツ、ショウキョウ
慎重投与・・・特記なし
副作用・・・間質性肺炎、肝機能障害、黄疸、発疹など
       妊婦さんへの安全は確立していない。
証・・・陽証


麻黄湯
効果効能・・・鼻詰まり、インフルエンザ(初期)
 インフルエンザは実証のひと
 中間証の人には葛根湯のほうが向くと思います
 また、当院にはおいてありませんが、竹茹温胆湯
 (ちくじょおんたんとう)も有効とされています
組成・・・麻黄(マオウ)、甘草(カンゾウ)、キョウニン、ケイヒ
慎重投与・・・葛根湯をみてください。
相互作用・・・葛根湯をみてください。
副作用・・・葛根湯と大体同じです。
証・・・実証から中間証


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