ジスロマック
禁忌:本剤の成分に対して過敏症の既往のある人
A:用法用量
一日一回、500mg(2錠)
濃度依存性の薬ですので2回に分けない
3日間連続で飲む
インフルエンザ菌が上気道粘膜細胞内にきせい
(細胞内に入り込む)遷延化したようなときにも
有効
B:慎重投与
1:ほかのマクロライド系(クラリス、クラリシッド、クラリスロマイシンなど)またはケトライド系
薬剤に対して過敏症の既往歴のある人
2:高度な肝機能障害のある患者
3:心疾患のある人・・・QT延長、心室性不整脈をおこすことあり
4:妊婦さんへ安全性は確立していませんので、治療上の有益性が危険性を上回るときのみ
5:授乳中は授乳を中止すること
C:相互作用
1:制酸剤(水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム)
ききめがわるくなる
2:ワーファリン・・・肝臓での代謝酵素が同じ(チトクロームP450)
ワーファリンの作用が増強
3:シクロスポリン
シクロスポリンの作用が増強
C:副作用
ジスロマックは組織内半減期が長いので内服終了後
にも副作用がでてくることがある。
1:ショック、アナフィラキシー様症状
2:皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症
3:肝機能障害、黄疸
4:偽膜性大腸炎
5:間質性肺炎
6:光線過敏症、水泡、口・舌しびれ感、結膜炎、げり、吐き気、口内炎、舌炎など
7:自発報告または海外の報告にて難聴、耳鳴り、味覚障害、嗅覚障害など
アベロックス
用法用量・・・一日1回1錠
体重が40Kg未満の患者さんは低用量200mgを用いる
禁忌
1:本剤の成分または他のキノロン系抗菌剤に対して過敏症の既往歴のある患者さん
2:重度の肝障害のある患者さん
3:QT延長のある患者さん
4:低カリウム血症のある患者さん
5:クラス1Aまたはクラス3の抗不整脈薬を内服している患者さん
6:妊娠または妊娠している可能性のある婦人
7:小児等
慎重投与
1:てんかん等のある患者さん
2:高齢者
3:高度の徐脈等の不整脈のある患者さん
4:重症筋無力症の患者さん
相互作用(併用不可)
クラス1A 抗不整脈薬
キニジン、プロカインアミド等
心室性頻拍、QT延長
クラスV 抗不整脈薬
アミオダロン、ソタロール等
心室性頻拍、QT延長
相互作用(併用注意)
1: チアジド系利尿剤
ループ系利尿剤
糖質副腎皮質ホルモン剤
ACTH
グリチルリチン製剤
低カリウム血症のある患者さんに投与すると心室性頻拍、QT延長
をおこすことがある。
2: エリスロマイシン
抗精神病薬
三環系抗うつ薬
QT延長がみられることがある。
3: アルミニウムまたはマグネシウム含有の制酸剤
鉄剤
アベロックスを飲んだあと2時間はあけること
4: ワルファリン
アベロックスではまだ報告はないが似たような薬でプロトロンビン時間が延長した。
5:フェニル酢酸系またはプロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤
ロキソプロフェン、フェンブフェン等
副作用
1:ショック、アナフィラキシー
2:皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症
3:重症筋無力症の悪化
4:心室性頻拍(0.01%未満)、QT延長(1%未満)
5:偽膜性大腸炎(0.1%未満)・・・血便、腹痛、下痢など
6:腱炎(0.1%未満)、腱断裂(0.01%未満)
7:失神、意識消失、痙攣(0.01%未満)
8:錯乱(1%未満)幻覚(0.1%未満)など