アンダマンの海と夕日
《TRAVEL2》
マレーシア(2ヶ国目) 2001/6/7-12
3.アンダマンの海と夕日
マレーシア、ランカウイ島。
友人のナグと2人で 「リゾートへ行こう」 ということになった。
2人ともそれなりに仕事をがんばっていた時代だった。ゴールデンウィークは休みが取れず、替わりに1週間の有給を取って海外へ行くことにしたのだった。
男2人でビーチリゾート。今思い返すと、正直イマイチでもイマニでもあったが、海外経験の乏しい当時のオレタチには新鮮な経験で、良い思い出になった。
中でも印象に残っているのはランカウイ随一の観光地、チェナンビーチで見た夕日だった。
それを見たときのオレタチは2人そろって、「人生で最高の夕日」 だと信じて疑わなかった。が、今写真を見ても当然のことながら、この旅行から帰ってすぐに写真を見直した時でさえ、こう思った。
「こんなんだっけな? なんか普通じゃん??」
海外で食べたウマい料理を、日本で食べてそれほどウマいと思えなかったことは多々ある。この場合は料理人の腕や食材の差があるが、海外で飲んだウマいビールでも日本でウマいと思えなかったことがある。
祭りの焼きそばがウマいのも、海の家のラーメンがウマいのも同じで、すべて環境がウマく感じさせているのだ。
この日の夕日もまさにそれだった。
この夕日はこの旅行を象徴していて、同様に、このイマイチな旅行も、親友と一緒だったという環境によって、やはり楽しい旅行だったというプラスの錯覚を得ることができたのだった。
「なんで一緒にいるのがお前なんだよ!?」
と、密かにお互いが思っていたことは否定しないが・・・。
チェナンビーチの夕日