13町内の「山車」が3日間引き回されて行われる「大祭」。 3日間それぞれの行程に沿って、各地区「引き回し」を行います。 初日・金曜日の午後は、殆どの地区が地元で出発式などを行い、それぞれの町内のみを引き回します。 この日は交通規制が行われません。 また平日の昼間で参加者の数も少ないため、各地区ともナカナカ大変です。 初日という事で、徐々に気分を盛上げる為のウォーミングアップ的な引き回しですねぇ。。。 2日目・3日目がいわば「本番」的な引き回しになります! 土曜・日曜はギャラリーも沢山出て、「山車」も他地区まで引き回すのですから、祭り気分は一気に加速します。 2日目・3日目は「延喜式内・飽波神社」において、「奉納踊り」と呼ばれる儀式が行われます。 事前に決められた時刻、順番に従って、各地区の「山車」を神社の正面につけて各々の氏子、つまり「子供連」「青年連」「中老」「大老」の全員が、神主さんの「お祓い」を受けて参拝。 その後「子供連」「青年連」による「奉納踊り」が、3〜4曲ほど行われます。 昔から続いているこの「奉納踊り」が、いわば「メインイベントの中でも軸」になります。
前回(1998)から「大祭」を「もっと有効な地域活性起爆材的に!」、「より市民が楽しめるように!」、そして「今後も伝統を末永く継承するように!」と、『大祭連合会』なるものが主体となって、千歳区・駿河銀行前の交差点付近において『地踊りコンテスト』が行われるようになりました。 地区毎の「子供」「青年」各々の踊りを審査員が採点し、総得点で順位がつけられて、上位地区には金一封のオマケ付き! この模様は「CATV/コミュニティチャンネル」でも放映されていました。(本年も開催される予定とのことです)
先にも申し上げましたが、「山車」は行程に沿って、基本的に2日目・3日目で全ての地区に入り、各所で「地踊り」や「上踊り」、「長唄」などを披露して回ります。 その場所は特に決まっていませんが、おおよそ各地区の祭典事務所前や、人が多く集まる広い場所で行います。 この「披露」の目的は、基本的には「戴いた"ご祝儀"のお礼」という意味合いが強いでしょう。 各地区で多額の「ご祝儀」を個人的に下さるお宅が結構あって、その場合には山車をその御宅の玄関前に向けて、「ご祝儀」を下さった方のリクエストに応えて「地踊り」や特別番組にあたる「上踊り」、芸人による本格的な「長唄」の披露をします。
以前は地元以外の地区に「山車」が近づくと、「祝儀係り」なる人々が各地区のご家庭を回り、「ご祝儀」を戴いたモノでした。 戴けたお宅には「番組表(踊りの番組や、芸人の名前、担当楽器などがかかれている小冊子)」を差し上げるということを行っていたのです。 しかし最近は「大祭連合会」が、この「ご祝儀」にも約束ごとを作りました。 13町内を東部、中部、西部の3つに大分して、「東部地区は他の中、西部地区で「祝儀集め」は行わない」というような取り決めをしたのです。 確かに各家庭の負担を考えると適切な処置かもしれませんネ。 しかし各地区には「お祭り大好き」のお金持ちのご隠居などが結構いらして、祝儀集めをしなくても先方からわざわざもってきてくださる場合が多々あります。 この様な場合は遠慮なく戴いてもOKです。 3年に一度のことですから、皆さん気前よく「ご祝儀」をはずんでくださいます。
2日目、3日目の夜ともなると、盛り上がりはピークに達します。 街道筋では沢山の見物客が、各地区の地踊りを押し合いへし合い観覧していますし、参加者もアルコールが体内に飽和状態になり、興奮しながらの引き回しとなります。 東部(白子・下伝馬・左車・市部・五十海)の5地区は、夜になると時間の都合から地元方面に進行しなければなりません。 つまり盛り上がりピーク時に、メイン会場付近に「山車」をとどめておくことが出来ないのです。 気分は最高に盛り上がっているのですが、場所は「飽波神社」から街道を東にどんどん離れていってしまい、ギャラリーの数も減ってしまう所。 ←こんなジレンマ的問題を解決しようと、東部5地区は前回の「大祭」から立ち上がりました。>ムクッ! 「我らの力でこの最高潮時間帯に、街道東側の白子付近でも盛り上がりを作ろう!」ということで、連携して打合せを持ったのです。 その結果、一番賑やかな白子商店街に5台の「山車」をとどめ、「地踊り合戦」やその他いろいろ工夫を凝らし、お客さんを呼ぶ試みが始まったのです。 今回もこの東部5地区では「前回より"白子大祭"をパワーアップするように!」と『東部会』なる会合を持って、みんなでアイディアを出し合っているようです。 本年はどんなことをするのか非常に楽しみです。。。
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