VOL. 27
● FREEDOM
第3話 【開梱】
ようやく『一生付き合えるバイク』となりえる車両が見つかった事で購入を決断しました。資金確保の目処は依然たたないものの、RC211Vレプリカ購入目的預金(結局出なかったケド…)と数回にわたる交通事故で得た保険金(別に悪い事はしてませんよ!保険金詐欺とか・・・)の預金を切り崩して資金を確保する事にしました。しかし購入にあたって最大の難関は将来、財務大臣に就任予定(これを書いている時点ではたぶん…?)の彼女の許可を得なければなりません。早速、連絡をしてご機嫌を伺いをします。
ボク:「あの〜、バイク買ってもいい?」
彼女:「いいよ〜♪」
ボク:「あっ、いや、ほらっ、バイク買っちゃうと色々と預金が減っちゃうから炭素の石ころとかが買えなくて空き缶のプルタブとかになっちゃうけど…」
彼女:「あなたが一生懸命働いて貯めたお金だもの。好きな物を買えばいいわ。」
ボク:「えっ!凄く高額だよ、本当に買っちゃうよ!止めるなら今だよ!」
彼女:「ダメって言ったら諦めるの?
ボク:「いや、どうしても欲しいんですけど…」
彼女:「ンもー!子供か!」
こんな会話が実際にあったかどうかはご想像にお任せしますが、手前味噌ながら良くできた彼女です。でもボクが言っている言葉の重大性を理解していない可能性もあったので呼び出してカタログや実際に車両を見せに連れて行って熱く語ったところ、あらためて了解(呆れ?)してくれました。
こうしてようやく購入の目処がたったので2008年11月末に早速、お店に出向いて契約。このタイミングでの契約の場合、車両は2009年初旬にお店に届き登録手続きを経て2月に納車予定との事でした。ボクの翌週に契約した人は2009年春以降の半年待ち納車になってしまったそうです。しかも世界同時不況の影響でそれも不確かな状況との事でした。
そして年の瀬もせまったお店の営業最終日。お店のマネージャーから車両が昨日、到着して年明けに開梱する予定だったけど今日、開梱するので見に来ますか?との連絡が入ったので車を飛ばしてお店に向かいました。お店には夕方に到着し年末の大掃除を終えた従業員らが総がかりで木箱をバラし始めました。また前述の半年待ちのお客さんも噂を聞きつけたのか見に来ていて、二人揃って固唾をのんで作業を見守っていました。そして『一生付き合えるバイク』と決めたFREEDOM号がついにボクの目の前に姿を現したのです。
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解き放て! |