VOL. 27
● FREEDOM
第2話 【決断】
鈴鹿8耐でBIMOTA DB7Sを見てからというものこのバイクが猛烈に気になってきました。ボクの住む浜松から一番近い取扱ディーラーは愛知県にありましたが、お店のHPを見ると取扱車種やメーカーが店主のマニアックな好みが色濃く反映されている感じで、とても長い付き合いができる雰囲気ではなかったので断念。これはもうモトコルセ東京ショールームにまで見に行くしかないと思ったのでした。そんな事をしているうちに秋も深まりツインリンクモテギでのMOTO
GP観戦の時期になりました。ここで幸運にもRIDING PARTYで知り合い、以降仲良くさせて頂いているモトコルセの常連さんと偶然に会う事ができ、情報収集と相談にも乗ってもらいました。すると良く出入りしている厚木ラボを紹介して頂けるうえに試乗もできる様に取り計らってくれるとの事。こうして2008年11月に神奈川横断ツーリングを兼ねて試乗に出かけたのでした。(詳細はこちら) 本当はDB7Sの購入は諦めるつもりでお店を訪れたのですが、DB7Sとモトコルセ様のコンセプト車両であるF4-1000R312Cの2台を試乗して国産車には無い味わいと作り込み、そしてしっかりと操作をしないと全く意のままに動いてくれないチャレンジングな魅力に取りつかれてしまい、ますます欲しくなってしまったのでした。
帰ってきてからは同僚の新車購入の付き添いでトライアンフ浜松店に出かけたのを皮切りに日頃から出入りしているホンダドリーム浜松店をはじめ、気になる海外モデルを見る為にDUCATI浜松店や、浜松でのMV AGUSTA取扱い店であるタイラレーシングさん、BMWの専売店であるダッツ浜松店などにも行きました。タイラレーシングさんはかなり昔から浜松にありましたが、取扱車種に縁がなかったので行った事はありませんでした。ボク達アラフォー世代でロードレース好きの間では【平忠彦さん】は永遠のヒーローですからね。
本当に新車購入をするとなるとガレージスペースの確保の為にバイクは2台に抑えなければならない事と購入資金調達の為に稼働率が高くて高額買取が望めないVFR-VTECではなく、VTR1000SP-1を売却しなければなりません。SP-1を手放すにあたり、製作者であるスクーデリア・オクムラの奥村社長にはその旨を相談しに行ったところ了承してもらえたので本格的に売却先を探すことにしました。しかしバイクが全国でも5指に入る有名なカスタマイズSP-1であってもバイク買取専門店では58万円が最高金額でここから現車査定によりマイナス査定となっていきます。一流ブランドのパーツ類は一切、査定の対象になりませんでした。ホンダドリーム店をはじめ次期愛車候補取扱各店で下取りとして査定をしてもらいましたが有名な車両であるが故に売りにくいという理由で売却希望金額には到底、届きませんでした。そんな中、タイラレーシングさんからボクの売却希望金額でお店で預かって、同店での中古車として情報提供をして買い手が現れるのを待つ委託販売の方法を紹介された為、思い切って預かってもらう事にしました。VTR1000SP-1の買い手は依然として見つからない中で、ついに『一生つきあえるバイク』の購入ミッションを開始したのでした。
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SP1は委託販売をお願いする事に |