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夜のピクニック : 恩田陸 : 新潮社 : 2004年07月 : 342P 静岡市立図書館蔵書 -25-
良い話です。
青春ですね。もう30年近く前の話になってしまいました。
素敵です。今年のベストはこれになるかもしれません。
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海の仙人 : 絲山秋子 : 新潮社 : 2004年08月 154P 静岡市立図書館蔵書 -26-
芥川賞候補 絲山さんの本です。
芥川賞の受賞作は難しいので敬遠していましたが、この本はとても読みやすく、敦賀という土地の色合いなのか不思議な程の安定感と清涼感があります。
どろどろしがちな恋愛をとても綺麗に描いていると思います。
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憂き世店 松前藩士物語 : 宇江佐真理 : 朝日新聞社 : 2004年10月 : 269P 北部図書館蔵書 -27-
あやめ横丁の人々+松前藩の帰封 といった感じの本。
宇江佐さんの一つの到達点ともいえる作品だと思います。自分のふるさとである松前藩の歴史に対する強い興味と、たくさんの市井ものの作品を送り出して高い評価を得ている実績が合わさってこの本はできているのでしょう。
とてもレベルが高く、良い本になっていると思います。
表紙絵が歌川国貞であるのも、集大成という感じを深くします。
しかし、ファンは「深川恋物語」や「おちゃっぴぃ」のような単純な市井もの、そして恋の話を読みたいのではないでしょうか。
宇江佐さんの本で手に入る本はこれで全て読みました。昨年5月に完読宣言をしてから1年掛かりました。楽しい経験でした。次の髪結いシリーズの最新作にも期待しています。
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世界の果ての庭 ショート・ストーリーズ 西崎憲: 新潮社: 2002年12月 : 197P 市立図書館蔵書 -28-
第14回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。
いくつかのお話が絡み合って一つの世界を作っている・・・というような感じをイメージしますが、
ぼくにとって、それぞれのお話が今ひとつ興趣をそそらない、っていうか、ぼくの守備範囲を大幅に超えています。
庭も、和歌も、全然興味ないですから。
この本は読者を選びますね。
残念ながらぼくは選ばれない範囲の人間のようです。
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あくじゃれ瓢六 : 諸田玲子: 文芸春秋 : 2001年11月 : 299P 北部図書館蔵書 -29-
特に良くも悪くもない感じでした。
瓢六が牢の中で事件を解決する・・といった、安楽椅子探偵ものにすると思いきや、
そんな感じでもなく、謎解きもなく・・。
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