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神田堀八つ下がり 河岸の夕映え 宇江佐真理 徳間書店 P284 西奈図書館蔵書 -103-
宇江佐さん得意の恋愛物ですね。手慣れています。
ここのところ読み過ぎですね。少しマンネリになっています。と、言うより食傷気味といった方がよいでしょうか?
そうは言いながら週1冊位は読んでしまいますね。 |
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僕と先輩のマジカルライフ ほやみねかおる 角川書店 P297 北部図書館蔵書 -104-
軽そうな本と思って手に取ったが、本当に軽かった。重いところ一切無し。
著者は児童文学で評価を得ており、著作数も多いようで、この本もところどころにそういう感じの書き方が出ている。
なんか馬鹿にされたように思う人もいるんじゃないかな?
オカルトがメインテーマで、どろどろしたところも取り込んでいるのにこの軽さは特筆して良いのではないか?深みがないと言ってしまえばそれまでだが。 |
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コッペリア 加納朋子 講談社 325P 北部図書館蔵書 -105-
加納朋子さんの初の長編です。
加納さんらしい長編と言えるのでしょうか?ただ、主人公のいやなヤツ度が高いこと、登場人物の壊れ方が高水準なことが気になります。いい人が居ないんだよね。
加納さん独特の「怖さ」やちりばめた「トリック」「謎解き」など良い感じですが、ラストを悲劇的な結果にしてしまわないことが加納さんの優しさなんだろうと思います。
主人公への共感度が低いためにおすすめとは言えませんが水準は高いと思います。 |
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雷桜 宇江佐真理 角川書店 356P 北部図書館蔵書 -106-
珍しく長編です。
良いですね。ロマンチックなストーリー、人物描写のきめ細かさ、痛さを伴いながら前向きなラストの綺麗さ。
遊の幸せがもう少しでも長く続いていてあげられたらと思いますが、それではお話としてダメなんでしょうね。
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夏雲あがれ 宮本昌孝 集英社 P478 北部図書館蔵書 -107-
図書館で借りたら、藩校早春賦の続編でした。ラッキー。
少し成長した新吾、仙助、太郎左の三人は、再び蟠竜公の魔手から藩を救おうとする。
良くできていて面白い。しかし、藩校早春賦のような「青春」の「切なさ」は少ない。
何にもなくて、でも、何もかもつかめそうだった青春。せつないっすね。
そこが無くては、折角のお話も単なる続編になってしまう。 |
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