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えちごくびきのウルトラマラソン100kmに出場

えちごくびきのウルトラマラソン100kmに出場

10月9日上越市で行われた、えちごくびきのウルトラマラソン100kmに出場し完走することが出来ました。この大会は、2年に一度開催される、人気のある大会です。チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン以外のウルトラマラソンに参加してみたい、と思い,仕事にあまり支障が出ない、連休初日の開催だったため、思い切ってエントリーしました。エントリーしてから分かったのは、走るコースに坂道が多く、ウルトラマラソンの中では、やや難易度の高い大会だということ。そして、制限時間が13時間30分と、14時間の制限が多いウルトラマラソンでは短い方だという事でした。過去、この大会に参加された方のブログを多く拝見しましたが、口々に、5か所の上り坂があり、大変だった、と力説しています。そんなこんなで、走る前は完走の自信はあまりなく、完走の確率はフィフティー、フィフティーかな。完走できても、制限時間ぎりぎりだろう、と予想していました。

 集合場所のリージョンプラザ上越の中。ホテルの予約が遅れたため、「○○の湯」という温泉施設のレンタルルームしか空きが無く、硬い床の上にせんべい布団での就寝となり、昨夜はほとんど眠れなかった。睡眠時間2時間くらい。まあマラソン前夜、眠れない事もよくあり、横になっていれば、体は休まるはず、とポジティブに考えることに。

 5:30AMスタート。小雨の降る中のスタートだったけれど、雨脚はさほど強くなく、晴天の暑い中を走るよりずっと楽、とこちらもポジティブに考えることに。

 
スタートして30分くらいで明るくなってきた。すぐに、田園地帯に入る。行けども、行けども田が広がる。さすがは米どころ。日本のコメの消費量は減少傾向なんだろうに、米余りにならないのか余計な心配。

 
20km通過。2時間13分55秒。キロ6分30秒くらいのペース。先の峠の上りを考えると、どうしても時間の貯金をしたくなり、気が付くと予定よりペースが上がっている。後半潰れない様に、抑えて抑えて。
 
雨にもかかわらず、多くの人が声援を送ってくれる。なるべく「ありがとう」のあいさつを欠かさないようにしていたら、逆に「こちらこそ来てくれてありがとう」と言われ恐縮。声援で随分後押しされたと思う。

エイドで頂いた新米コシヒカリのお握り。美味しかった。
30kmは3時間27分52秒で通過。下肢のだるさはあるけれど、あまり痛みもなく予定通りのペース。

 
雨のため寒さが気になるコンディション。温かなおぼろ汁が体に染みる。この先、山登りが待っている。エネルギー補給も大切。

  

  
第一の登り坂。急坂では無いが、延々と続く。走れるところまで走り、辛くなったら歩こう、と思っていたが、ゆっくりゆっくりで何とか最後まで走って登りきることが出来た。案山子の応援も励みになった?42.195kmは4時間56分55秒で通過。上々のペースだけれど、まだまだ登り坂が続くし、この先何が起こるかわからない。前半でなるべく時間の貯金をと考えながら走った。

 
雨にむせぶ?棚田発見。           やっと山頂に到達

 
山頂付近から見えた風景。2番目の登り坂は距離も短く、予想以上に楽で、最後までゆっくりだが、走って登ることが出来た。

 
50kmは5時間53分11秒で通過。6時間過ぎる予定でいたので、ナイスペース、と一安心。。笹団子、甘くて美味しかった。食べやすいように、笹から出して半分に切って用意してある。さすがです。
この頃から、股関節痛、膝関節痛が気になりだしたので、持参したロキソニンを内服。以後痛みはあまり気にならなくなった。

 

 
3番目、4番目の登り坂はさすがに走るのが限界となり急坂は歩き、なだらかな坂道はなるべく走るようにした。大島レストエイドのきのこ汁。あったまる。

 
60kmは7時間20分10秒。さすがにペースが落ちてきた。途中のエイドの休憩も長かったし・・・

 
70kmは8時間32分00秒。この10kmはゆるい下り坂だったので、キロ7分弱のペースで走れた。
天気予報では、午後に天気回復する、と言っていたのに、一向に雨は降りやまない。土砂降りでないだけましか。

 
80km 9時間56分57秒  90km11時間19分04秒
この80kmから90kmまでの区間が一番しんどかった。下肢は重く、走れども走れども、先が見えない、なかなか進んでいないような気がした。そんな時エイドがあるとほっとするのだが、胃が食べ物を受け付けず、固形物は食べられない。何とか、コーラを少し飲んではまた走り出す、の繰り返し。

 
日本海沿いを走る。夕日の残影を見ることが出来た。日本海からの風が強く、帽子が飛ばされそうになる。コース脇で、写真を撮っているカメラマンが「撮りましょうか」と言ってくれたので、お願いした。話をしたら、カメラマンは内科のドクターだった。応援のエールを頂き、残りわずかだし、頑張るしかない!!

 
92kmエイドの名物海賊汁。噂にたがわず、美味しい。座って食べていたら、ビデオクルー?のインタビューを受ける。「何が入っていましたか?」「えーと、海老と、後わかりません」時間のことを考え、何を食べているのか、全然気にしていなかった。

 

最後の、残り2km位で、いつもの左下腿の肉離れ発症。仕方なく、ゆっくり走ったり、歩いたりで何とかゴールにたどり着く。ネットタイムで12時間40分29秒だった。

長い長い100kmだったけれど、終ってみればあっという間だった。
今回のウルトラマラソンは下肢痛もあまりひどくなく、後半、下肢のだるさはあったものの、最後まで楽しく走れた。予想より、ずいぶん早くゴールにたどり着き、正直なところ、自分でも好タイムに驚いている。
本番前の3か月間くらい、珍しく故障もなく、それなりに練習を積めたことが、予想以上の好タイムが出た要因と思う。特に、最後の1か月間くらいは、毎週日曜日に30km位走り込みが出来たし、登り坂を意識して練習を積んだ。
マラソンが面白いのは、練習すればするほどに、その成果が出やすいところで、一発勝負はあり得ない点。そして、トップレベルの選手は別にして、自分のレベルでは他の出場者と順位を競う訳でもなく、戦う相手が自分であることに尽きるように思う。単純に自己満足の世界、と言ってしまえばそれまでだけれど。
えちごくびきのウルトラマラソンは、うわさに違わず、一介のランナーにやさしい、心のこもったおもてなしをしていただけた大会と思う。多くのボランティア、応援、中学生の人々が、雨をいとわず動き、応援して下さった。それがまた、パワーとなり思い出につながる。
2年後、まだ走っているかわからないが、できたらもう一度参加してみたい。出来れば、晴天の上越を走ってみたい。
 

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