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引き渡し

☆12月17日
いよいよ引き渡しです。

もっと早く引渡しをすることも出来たのでしょうが、若旦那家族も入居を急く必要も無かったので、外構工事も概ね終了を迎えたこの時期に引渡しとなりました。
12月17日は仏滅です。12月18日が大安の土曜日のため、本当は18日引渡しとしたかったのですが、12月18日は出勤で夜にも用事があるために仕方なく17日金曜日の18時に引渡しをお願いしました。積水ハウス側も気を遣ってくれて、色々な書類の日付は12月18日としてくれました。

夕方六時過ぎに監督のM城さんが来られ、そして程なくして営業宮山さんもお見えになりました。三人揃って和室の畳の上で何故か正座しながら引渡しの儀式をおこないました。

1.玄関の鍵五本と勝手口の鍵三本をいただきました
勝手口の鍵のほうが高級感があり、グレードが高いんですね。勝手口のほうが空巣に狙われやすいので鍵の質も高いようです。受取のサインとして押印しました。
また、工事用のキーも記念にいただきました。ただし、新しいキーを一度差し込むと工事用のキーでは二度とドアは開きません。不思議なものですね。
  

2.建物の保証書を受け取りました
積水ハウスは二十年保証ですが、まず十年分の保証を謳った保証書をいただきました。十年経過した時点で残りの十年の保証書をくれるそうです。家というものは住まないと傷みが進むものなので、どういう住み方をするかわからない竣工当初に、いきなり二十年の保証は出来ないそうです。

3.設備の説明書がぎっしり詰まったクリアファイルを受け取り。
百科事典二冊分くらいの厚さになってます。照明、便器、キッチン周り、給湯器、ドアホンなど膨大な量の取扱説明書がファイリングされてます。

4.現時点での精算書に押印
まだ最終的な金額は確定していないのですが、現時点での精算結果が示されました。繋ぎ工事費用もローン借り入れで対処することと、ちょっとした手違いから自己資金を百万円多く拠出したことから、積水ハウスからは二百万円以上が返金されることになります。自分でしっかり計算していれば、住宅ローンの借入額を百万円以上減らせたので間抜けでした。気がついたときには、既に借り入れ金額を変更できないタイミングになってました。皆さんも幾ら必要なのか、常時神経を研ぎ澄ませておいたほうが良いですよ。ちなみに返金は一ヵ月後だそうです。

5.お手入れセットの受け取り
お掃除セットと表現したほうがよいかもしれません。とにかく、メンテナンスが大事ということですね。

6.火災保険申込書に押印
引き渡し前に建築現場が火災に見舞われた場合、ハウスメーカー側の負担で全て対処してもらえます。しかし、今ここで引き渡しになるため、今後万一火災がおきたときは若旦那の負担となります。したがって、今日から施主が契約する火災保険に入らなければいけません。火災保険も積水ハウスお薦めのもので決めました。理由は、もはや色々考えることが面倒くさくなってきたからです。積水が薦めるものならば、一般標準レベルのものだろうから問題ないだろうと考えました。自分が若くないからかもしれませんが、家作りにあたっては、つくづく体がもう一つ欲しいと思いました。とにかく決めなければいけないことが多くて考えるのが辛くなってきます。幾つかの決定事項は、妻か両親に振ってみるのも良いかもしれませんね。

7.明日以降の室内追加工事の連絡
一階の洗面台にオプションのタオルバーを先日発注しました。その取り付け工事を明日おこなうので、許可をいただきたいというお願いを監督さんからされました。今日の時点で施主に建物を引き渡したので、今後の工事は施主の許可のもと実施されるということなのですね。なお、明日の工事では二階洗面台の大きな鏡の交換もあわせておこなわれるとのことです。鏡の反射面の銀膜が一部剥がれていることに監督さんが気がついたため交換の段取りがとられたようです。私も毎日いろいろなところを観察していたつもりなのですが、鏡の件は全く気づいていませんでした。
この鏡以外にも寝室のクロスが少し皺になっていたから貼りなおしたなど、施主の気づかないことを自主的に対応していただいた点がありました。「施主に言われる前にやるべきことはやる」素晴らしい対応です。ありがとうございます。

6月14日に解体工事に着手してから今日で187日。とうとう新居が積水ハウスより若旦那一家に手渡されました。小さなトラブルは幾つかあったけれど、大問題は発生せず大過なく今日という日を迎えることができ、感慨もひとしお・・・、と言いたいところだが、意外にも自分自身の中に爆発するような感激が無いのである。
何故だろう?   まだ外構工事も継続しているし、年が明ければ離れとの接続工事も始まる、植栽も今後考えなければならない。さらに室内に目を転じれば、一番不安に感じている施主自らおこなう弱電関連の工事もたくさん残っている。やらなければいけないことが、まだまだ典故盛りだから胸の奥からこみあげる(気持ち悪いという意味ではありませんよ)ものが無いのでしょうか。
よくよく考えてみると一ヶ月以上前に建物の内装まで完成していたので、十分に心の準備もできていたというのが真相のような気がします。また、建築期間中の187日間は、泊まりの出張も無かったため、毎日建築状況を観察しました。それも細部までじっくりと。だから、「劇的ビフォーアフター」にあるような、目頭の熱くなるような引渡しにならないのは仕方がないでしょうね。そういえば妻の”あけ”は、二、三週間に一度くらいのペースで建築状況を見に来たので、見るたびに「わあー、すごい」と変化に驚嘆していました。感激を大きなものにするには、ビルダーを信頼してチェックをほとんどしないのが良いのかもしれません。(自分には絶対そんなことは出来ないけれど・・・。)

とにかく、今日で大きな大きな一区切りであります。

積水が管理する工事は今後ほとんどありません。したがって、このあとトラブルでも起きないかぎり、監督のM城さんとは二度と会わない可能性もあります。それを考えると一抹の寂しさが襲ってきます。私は一回限りの建築なので、言いたいことを全部言わなきゃというスタンスで監督さんに接しました。そういう施主ばかりではないかもしれないが、常時施主数十人を相手にしている監督は辛いだろうなと思います。また、台風が近づいてくると監督さんが足場のテントをたたみに来たり、看板を取り外しに来たりしていました。裏方としての役割も担い、ときに施主の気まぐれに振り回されて大変な役回りだと痛切に感じます。だから、最後に一言言わせてください。
  ”ありがとうございました”
営業の宮山さんとは、繋ぎ工事が終了するまで、お付き合いが続くと思われます。積水側の窓口として私も色々なことをお願いし、また時には文句も言いました。今思えば何故あんなくだらないことに文句をつけたのだろうということもありました。でも、概ね丁寧に対応してくれました。不満が無かったと言えば嘘になるけれど、宮山さんにたいして不信感を抱くことは一切無かった。やっぱり信頼感を持たないと数千万の買い物は怖くて出来ません。私の中では積水ハウス≒宮山氏なので、これからも末永いお付き合いをお願いしたいと思います。ありがとう、感謝しています。
設計のS田さん、基礎工事の泰勢工業さん、建方工事の積和建設S沢さんグループ、大工工事のI田さんとS井さん、電気工事の大月電工S野さん、内装のニシオさん、給排水工事を担当された植松設備の方、外構のカンダさんと180日あまりの工事期間中多くの方々の協力をいただきました。これから夜な夜な工事内容をチェックする機会が失われるかと思うと本当に寂しいです。チェックすることが楽しい、性分にあってると今回の工事を通じて自分の新たなる一面を見つけたような気がします。皆さんがいたからこそ完成した我が家です、どうもご苦労様でした。

最後に感謝を伝えたい人が、あと四人います。”若旦那”両親と”あけ”両親です。
若旦那母は、職人さんに毎日のお茶とお菓子を欠かさず出してもらいました。私がやってほしいとお願いしたわけではありませんが、自主的におこなってくれました。膝に痛みを抱えていて、以前の家では二階の寝室への上り下りにも辛そうでしたが、これからは一階の寝室になるので少しは楽できることを期待してます。若旦那父は、私とは違ってしゃべりが大好きです。職人さんのいる時間帯には、ほとんど現場に出向くことの出来ない若旦那に代わって職人さんたちとコミュニケーションを図ってくれました。その会話の中で得た情報から、本ホームページの細かな描写をすることができた面もあります。また、慣れないデジカメに苦労しながら工事写真の撮影もしてもらいました。若旦那夫婦にとって一番ネックになる金銭面でもバックアップしてもらいましたが、はっきり言って両親の金銭的応援が無かったら、積水ハウスの家を建てることは出来ませんでした。面と向かって謝意をあらわすのは照れくさくて出来ませんが、本ホームページを通して感謝の意を伝えたいと思います。
”父さん、母さん、ありがとう。”
(余裕ができたら繰上げ返済の応援も期待してるよ!)
そして”あけ”両親にたいしても心より感謝しなければいけません。私達が家を建てるために自己資金をある程度貯めることができたのは、共働きを継続したからです。”あけ”の仕事は、有給休暇をとることは殆どできない状況です。そのため、自然としわ寄せは、同居している”あけ”両親に向いてしまいます。”ねえね”と”マポピ”の保育園への送迎から、私達が帰宅するまでの子守り、病気になったときの看護等、本当に協力をしてもらいました。新居の完成は、孫達との同居の終焉を意味するのですが、寂しさをこらえて新居の完成を応援してくれた姿には感極まるものがありました。ありがとうございます。

”交差点の家”に携わった方々に謝意をあらわしつつ、建築日記はこれにて終了です。
このあとの繋ぎ工事や施主工事、住んでからの雑感は別項にて報告させていただきます。