目次

打ち合わせ
間取り案の提示と家族の希望

営業の宮山さんに新しい家にたいする希望を伝えて程なく、最初のプランが提示されました。
新しい家を建てる敷地が鰻の寝床のように細長いことと、北側に面する県道の騒音を配慮する、南側に近接した隣家に採光を遮られることを考慮するという観点から、プランにはかなりの制約があると思っていました。
受け取った第一プランには、決して強いインパクトを感じたわけではありませんが、振り返ってみれば、最終的に決定した間取りと一階に関しては大きく異なっていなかったことを考慮すると無難ではあるけれど練られたプランだったと思います。(最終的な間取りを知らしめてしまうので第一プランについては図示せず隠させていただきます。)

個人的には、両親の寝室と客間の採光に考慮した中庭を設けた第二プランが洒落てて気に入っていたのですが、キッチンが対面式ではなくてクローズタイプになってしまうということで、妻”あけ”より却下の裁定が下りあきらめました。
家作りの主導権は私が握っていて、”あけ”・両親はそれほど口出しをしてきませんでしたが、時折”あけ”・両親が出してくる希望は極力取り入れるようにしたつもりです。特に”あけ”の要望は突拍子も無いことでなければ100%近く取り入れました。”あけ”との共同名義の家になるからという理由も当然のことながら、一番の理解者であるべき”あけ”に納得してもらった家でなければ家族が建てたい家ではなくて、自分が建てたい家という自己満足にしかならないと思ったからです。両親の希望については、大口のスポンサーさまなので十分に考慮しなければいけません。
ちなみに”あけ”からの要望は次のようなことでした。括弧書きは間取り以外の希望です。
・ピアノを廊下やホールに設置するのではなくて専用の部屋を作る。
・対面式のキッチンは死守する。
・キッチンからリビングまで見通せる構造にしたい。
・二つの子供部屋はつなげておいて将来仕切りを設ける。
・バルコニーへは居室からではなく廊下からも入れるようにする。
(・玄関ドアは親子ドアにする。)

両親からの要望は以下のとおりです。
・和室の客間を設けること。
・完成後に新居と離れを接続すること。
(・玄関を引き戸にする。)
(・駐車場部分の舗装も綺麗にやり直す。)

この中で却下したのは、父親の希望した玄関の引き戸だけです。それ以外のものに関しても若干無駄かなと感じる部分があります。例えばピアノを置く部屋については、我が家の敷地形状から東西に長い廊下が伸びるのは致し方ないことで、その長い廊下を有効利用するために少しホールのようにしてピアノを置いたり、廊下にパソコンを置くカウンターを設けるプランが初期には提案されていました。。それを止めてパソコンとピアノを一まとめに置く趣味室を設けたことで明らかに床面積は増えました。また、バルコニーへ行くためだけの廊下をつくることで一坪弱の面積が増えています。また、年に何回使用するかわからない客間は不要という意見もあります。極力床面積を減らして総額を下げるなら、これらは省かれるべきものかもしれませんが、総額下げることと後で後悔するかもしれないことのどちらを選ぶかを考えた結果、あえて費用アップを選択しました。
人それぞれ考え方は違います。他人の意見を参考にしながらも最終的に何を選んで何を捨てるか、これは当事者が決めるべきことです。ただし、メリット・デメリットを十分に考えて判断することが一番大事でしょう。