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上水道は、居住している市などの地方自治体による供給・管理されているのが一般的だと思います。我が家のある地域も上下水道が市によって整備されています。若旦那が住む地域において水道を使用するにあたって必要な費用は以下のとおりになります。
@負担金
A月々の上水道使用料
B月々の下水道使用料
昔は負担金というのが存在しなかったらしいですが、水道メーターを市水道局から借用するための保証金みたいなものです。この負担金が結構高いのです。
口径:13mm \37,800
口径:20mm \82,950
口径:25mm \139,650
これ以外にメーターの検査料が一基につき9,000円かかります。
建て替えならば今まで使用していた水道メーターの継続使用になるので、負担金も原則不要になってきます。では、我が家の場合どうであったかを説明します。
我が家には水道メーターが一つ設置されていて口径が13mmでした。食品販売の小売りをおこなっていた当時の水道の使用量は、非常に多かったのですが、にもかかわらず口径が13mmという細い管を使用していたのは疑問を感じます。30数年前はそれが当然のことだったのでしょうか?水を大量に消費しない一般家庭でも、いまどき13mmという細い給水管を使用することはないでしょう。設備工事業者の提示した案は次のとおりでした。
新居:20mmの給水メーターを新規に取り付ける
残存する離れ:現状の13mm給水メーターを継続使用する
市役所の水道部による最近の指導が、二世帯住宅などは基本的に別メーターを設置するようにということと、離れへの給水が両親の仕事で大量に使用されることから、経費処理の面からも請求が別になっていたほうがよかろうという業者さんの判断から二つのメーターを使用する案となりました。ただ、二つのメーターになった場合には、基本料金の二重払いみたいな感じになって割高ではないかと思い、一つのメーターでいけないかと市役所に尋ねてみた。すると現状一つのメーターで運用していたので、それを継続するという考えから、あえて二つのメーターにしなくても良いですよと言われた。施主が自ら質問すると市役所は無理を強いるような返答はしないそうで、業者に対しては高圧的にメーターを分離するようにと強い要望を出すらしい。
結局一つのメーターでも良いということになったが、一つのメーターにする場合は現状の13mmから25mmに口径アップは必須だそうである。確かに水道本管からの取り込み配管の口径が小さいとその部分での圧力損失が大きくなるため、せっかくの給水圧力を損なうことになり、何よりも口径が狭い部分での流速が速くなることで配管の傷み(孔食・ウォータハンマー)の原因にもなる。だから口径アップには異論はないし、是非やってもらいたいことである。そういえば取り壊した家は、便所のボールタップが止まると“カーン、カーン”とウォーターハンマーがよく発生していたっけ。
ということで、まず負担金の金額を比較してみた。
メーター(25mm)一つ → 25mmと13mmの負担金差額 \101,860
メーター(20mmと13mm)二つ→ 20mmの負担金追加 \91,950
何と水道メーターの口径がアップすると負担金も一気に増加するため、二つの案に値差はほとんど無い。それではと次に月々の水道料金をシュミレーションしてみた。最近の両親世帯の水道使用量は、概ね60m3/月である。一方私たちはというと水道料金を払っていない。実は大家さんにすべて支払ってもらっているのです。(格安家賃に無料の上下水道、楽させてもらってます。) これでは、算出できないので45m3と仮定してみた。
水道メーターを一つにした場合
25mm水道メーター 105m3 9,612円
水道メーターを二つにした場合
20mm水道メーター 45m3 3,674円
13mm水道メーター 60m3 4,200円 合計7,874円
何と水道メーターを二つに分けたほうが、水道料金はお安くなっているのである。電気料金は使えば使うほど単価が下がっていくのだが、水道料金の場合は使いすぎると単価が上昇していくので意外な結果に結びついたのである。ただし、これは私が住んでいる自治体の料金計算に基づくものであり、他の自治体では全く異なる結果が出るかもしれないのであしからず。
結局我が家では、二つの水道メーターに分けることにしました。
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