にじの子広場 運営・役員 設立趣旨 年間予定 これまでの歩み 最新情報
設立趣旨

かつてこども達は、地域において、大人とは別の独自の価値観と社会を持ち、その中で学び、遊び、育ちあってきたのではないでしょうか?高度経済成長を遂げ、現代社会を築き上げた大人社会は、そんなこども社会を破壊してしまいました。いつのまにかこども社会はなくなってしまったように思われます。

今、こども達は大人と同じように合理性や経済性ばかりを求める価値観の中に組み込まれ、さらに溢れる情報社会の中で、生活体験がとても貧しい頭でっかちの小さな大人にされてしまいました。そして大人の管理社会の中で、自由に遊ぶことも出来なくなってしまっているようです。また、大人は生活体験の貧しさを補うため、こどもにさまざまな体験活動をさせようとしていますが、どんな体験も試したり生かしたりする場がなければ生きた体験にはなりません。こども達は、仲間の中で自由に遊びながら試行錯誤することで、生きた体験をし、大人社会で生きていくためのすべての基礎を身に付けることが出来るのです。

人は誰も自ら育つ力を持って生まれてきます。それはかつての子ども社会のように、こども仲間でのびのびと遊ぶことによってこそ、発揮することが出来るのです。遊ぶことはこどもにとって生きることそのものです。今、大切なのは、こども達が自ら育つ力を発揮できる環境を取り戻すことです。大人社会から開放されて、心からのびのびと遊ぶこどもたちの輝く瞳や笑顔は、何よりもかけがえのないものではないでしょうか。

「天城子どもネットワーク協議会」は、平成13年より「天城プレーパークの会」、「田方おやこ劇場」を中心にいくつかの小さな団体と、協議会として緩やかにつながり、こども達が豊かに育っていく上で大切なことは何であるかを真剣に議論し、学び合いながら活動してきました。それぞれの団体が、豊かな文化と芸術に触れ、自然の中で仲間と自由に遊ぶ場を作ることによって、こども達が自ら育つ力を発揮できるような環境作りをしてきたのです。

 この活動をさらに広げていくために、新たに、特定非営利活動法人 「天城こどもネットワーク」を設立し、こども達とともに力を合わせ、「にじの子広場」(子育ち空間)を作り、ここを拠点としてこども達が豊かに育つ街づくりを目指します。


2005年(平成17年)7月10日
              
                特定非営利活動法人 天城こどもネットワーク

設立代表者     田所 雅子

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