ニュービートルの電球のLED化<Part4> LEDウインカーランプの製作
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LEDウインカーの回路図

図1   

 
今度はいよいよ、LEDウインカーランプを製作し
ます。基本的にはストップ/テールと同じです。
これもキット
を「しまりす堂」 から購入します。

キットには2個分のLED口金、抵抗がセットされ
ています。口金はリア用のものです。そのままで
はフロントには使用できません。口金に付いてい
る出っ張り部分の位置が違うからです。黄色球の
口金の出っ張りにはズレがあります(左図参照)。
ニュービートルは純正の場合、フロントは黄色球
でリアは白色の21Wの普通球が使用されていま
す。リア用のソケットはプラスマイナスが何故か
逆になっています。口金の縁が普通はマイナスな
のにプラスです。純正のソケットをそのまま使用
するときは注意が必要です。ちなみに、私はリア
も黄色球用のBAU15sが差し込める様にソケット
を事前にフロント用のものに変更してあります。

当然ながら純正は口金の型番が違います。口金の
口径は同じで15mmです。
なお、黄色球でも突起位置が左右対称になってい
るものもあります。

他の車の時は、口金部分がアースになっていることがほとんどと思われますので注意してください。


LED部分の結線は下図のようにします


図3

25mmの円内に20個のLEDを収めるようにしま
す。1mmのドリル刃でLEDの足が通るように穴
を開け、裏側で図の通りに足同士をハンダ付けし
ます。この作業はストップ/テールの場合と全く
同じです。

出来上がりは、一瞥しただけではストップ/テー
ルと区別がつきません。出っ張りの位置で見分け
るか、点灯チェックをします。

取り敢えず、完成後は点灯チェックをしないわけ
にはいきません。20個全部のLEDが点灯するこ
とを確認します。真正面からでは、直視できない
明るさです。目が眩みます。さすがサンダー。

     


photo1
ハンダ付けが終了した状態

photo2
これを真裏から見ると
 

 

photo3
   真上から見ると初期のものより綺麗に並んでいます

photo4
口金とLED部を接続

口金とLED部分の接続はしっかりやっておかないと
ソケットに装着の際にもぎ取れてしまいます。
ボンド「ウルトラ多用途SU」という接着剤を
タップリ使って接着します。完全につくまで
24時間そのままにしておきます。     
 


作製したLEDのランプをソケットに組み込み、実
際に車に装着してみます。案の定点滅回数が異常
です。せわしなくチカチカしてます。いわゆるハ
イフラッシャーというやつです。(・_◎)これで
は公道を走れません。すぐ切符切られます。保安
基準を満たしていないからです。

 

        

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>   ハイフラキャンセラー

 

図3


点滅回数を毎分120回以下に押さえなければなり
ません。そこでLEDの少ない消費電流を、通常の
フィラメント球と同程度の消費量になるように、
並列に抵抗を入れます。この抵抗も「しまりす堂
にて購入します。

従って、フラッシャーの場合、消費電流はノーマ
ルと変わらないものになってしまい、省エネとい
う面でのメリットはありません。メリットは昼間
の視認性工場と点滅時の切れの良さぐらいしかあ
りません。

また、抵抗にはかなりの電流が流れることになり
ますので発熱します。

大きさもタテ13mm、ヨコ13mm,長さ65mmと
大きい。車体に取り付けるに当たって、配線だけ
してこの抵抗がブラブラした状態だと危険ですし、
発熱するため両面テープや接着剤によるボディー
への取付は問題あります。

やはり、ボルトで車体に固定したいということで
作ったのが左図のものです。1.0mm厚のアルミ
板を使用します。0.8mmではヘナヘナすぎます
し、2mmでは加工が大変です。最初、電動糸鋸
で切ってましたが細かい部分が上手くいかなかっ
たので、高性能な金切りハサミを使うことにしま
す。これが、すごく具合がいい。Rを取るにも一
発でいけます。切り取り作業は比較的簡単に終了
しました。

ポイントは折り曲げです。ミニ万力と材木の切れ
端とラジオペンチを駆使して何とかできました。
けがきをちゃんとやる(表裏とも)とすこし綺麗
に曲げることができます。しかし、けがきを何度
もやりすぎると折れ曲がったと同時に切り離れて
しまいます。

左下の写真がその完成品です。この写真の段階で
は取付用の穴が1つしか空いてませんが、実際に
は2つです。

抵抗固定板
photo5
完成品(表)
photo6
完成品(裏)
 


次は、これをどこに付けるかです。先ず、リヤか
らです。風通しが良く、水がかからないところで、
ボルトがある場所を探します。ラゲッジルームか
らは配線ができないので、テールライトを外して
探します。丁度良い具合に、いい位置にトルクス
ネジがありました。T30のトルクスレンチを使用
します。これを利用することにします。先日作っ
た抵抗固定板をそのまま取り付けるつもりでした
が、ステーと干渉するためそのままでは無理と分
かりました。


      L側テールライト取付部の内部の様子

 

そこで、考えたのが左図のアダプターです。右と
左で取り付けるネジの周りの形状が違うので、2
種類となります。

寸法はアバウトで1mm厚アルミ板を切り取り、
現場で合わせて作りました。左図は結果です。



作製したアダプター


抵抗固定板とアダプターを固定


これをそれぞれ抵抗固定板とボルトナットで固定
します。左は余裕で取り外し&取付ができました
が、右はフューエルタンクのホースなどがあるた
め、ステーの形状も違うし、隙間が少ないので非
常に作業しにくい。

余ったコード類はタイラップでステーに留めます。
ネジで留める方法のほかにこのステーに針金で縛
り付けても良かったかもしれない。

図4
これはL側の配線です。R側は純正のプラス配線が黒/緑です。
 


       L側に抵抗固定板を取付後の状態です


分岐タップでハイフラ防止用抵抗の電源を取り出す

昼間、フラシャー点灯時(テールも点灯してます)
 


最後に結線をして完成です。抵抗には極性があり
ませんから、プラスマイナスどちらにつないでも
支障はありませんが、念のため赤コードにプラス、
黒コードにマイナスを分岐タップを利用して取り
ます。車体側のハーネスの色ですが、L側は黒/
白がプラスで、R側は黒/緑がプラス。どちらも
茶がマイナスです。

元通りランプユニットを取り付けて点灯してみま
す。電球のときとほとんど同じ明るさです。これ
なら問題ありません。点滅回数も純正と同じくら
いになりました。

ここまで来るのにかなりの日数と時間がかかりま
したが、やった!という満足感があります。

 


フロントウインカーもこの延長線上で装着します。
でも、点灯テストをしてみると、ウインカーレン
ズユニットの構造上の違いからリヤと比較して暗
すぎます。ノーマル状態の半分以下の明るさしか
得られません。別の方法を考えることにして、こ
の方式(バルブをLEDのものと交換するやり方)
でのLED化は、断念することにします。

        



通常時(点灯してない状態)



        

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