ニュービートルの電球のLED化<Part9> 番外編


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================ < SUZUKI Kei > =================

Flux LED ハイマウントストップランプ


kairo

 
今回はスズキの軽自動車Keiのハイマウント
ストップランプをFlux LED24個で作成しま
す。回路図は左図の通りです。


赤色Flux LED4個を1グループとして1/2W
68オームの抵抗で制御します。




 
実際のLEDの並べ方は左図の通りにします。
隙間なくびっしりと並べることにします。
赤点がアノード(プラス)、黒点がカソード
(マイナス)です。
同一色のものが1グループです。
茶色のものは抵抗です。



patern

 
プリント基板で作るので、パソコンでパター
ンを作成、OHPシートにプリントアウトしま
す。
基板のサイズは、25×85mmにします。


kiban1

 
ポジ感光基板は、サンハヤトのカメレオン
レジスト・ポジ感光基板を使用します。
素材は使いやすいガラスコンポジットにしま
す。サイズは、75×100mmのものにします。

左は、エッチング済みの写真です。

四隅には固定用に3.5mmの穴を開けます。


kiban2


左は穴あけ後、プリント基板用無洗浄タイプ
のフラックスを塗布し乾燥させた状態です。

Flux LEDの足は、抵抗などのリード線に比べて
太いのでスルーホールは1ミリサイズのドリル
で開けます。

次は、LED等の半田付け作業です。


handa

 
当初、8-9-9-8の4列34個で設計しようと
しましたが、ハウジング内に収まりきらない
のであきらめ、この形に落ち着きました。

半田付けは、Flux LEDの場合アノードとカソ
ードに注意して間違えないようにします。
抵抗は極性が無いので問題ありません。


handa3


handa2


kanagu

 
次に基板固定用の金具を作ります。
サイズは左図の通りです。

素材は、1mm厚のアルミ板を使います。
点線が谷折り、波線が山折りです。


kanagu

 
折り曲げる前に、ボルトが通る穴を3.5mm
のドリル歯で開けます。
左図は折り曲げた後の形です。



stop3

 
左の写真で上部の赤いものは、純正のハイ
マウント・ストップランプのレンズです。

下部はアルミ板から切り出したばかりの取
り付け用の金具の原型です。

折り曲げ具合を試行錯誤しながらちょうど
よい状態になるように決めます。


stop1


stop2


led2

 
基板と金具を合わせて取りつけた時の収まり
具合もチェックします。

ほんの少し大きすぎて入りきらなかったので
ヤスリで削って調整してみます。

この段階でリード線の先に口金を半田付けし
ておきます。口金は爪が左右対称、180度の
位置についているBA15sを使用します。


mitorizu

 
このようにして作った金具と基板をボルト
ナットで左図のように固定します。
ネジは、呼び径3mm長さ6mmのなべこネ
ジを使用します。


led3


金具の裏面に両面テープを貼り付けます。

これを純正のハウジングに貼り付けて固定
します。
レンズをはめ込む前に点灯チェックをして
おきます。


on

 
on2


on3


 
金具の上に純正のレンズをはめ込むと金具を
押さえ込むようなかたちになります。
両面テープとレンズの押さえでがたつくこと
は無いと思われます。
よしこれで、車体に取りつけて完成だと張り
切ってコネクターを差し込んで最後の点灯
チェックをします。

しかし、ちゃんと差し込んだにもかかわらず
無反応。点灯しません。
電球でチェックすると間違いなく点きます。
ということは、電源は来ているが+,-が逆と
いうことか。


haisen


そこで車体側からのハーネスとハイマウント
ストップランプの配線をよく見ると、コネク
ターの部分でねじれが起きています。電球で
は極性が無いので問題なく点きますが、LED
はこれでは点きません。
片一方のコネクターの端子を入れ替えれば
いいのですが簡単にはいきそうもありません。
そこで、左図のようにコネクター間にねじれ
を補正するためのコードを作ることにします。
コードの両端に細い平型端子をつけることで
変換コードとします。当然、片側にメス、反
対側にオスの端子をつけます。

プラスに赤、マイナスに黒コードを使用し
間違うことがないようにします。ちなみに純
正のハーネスは、+が緑/白、アースが黒です。
この件は、この車体固有のものか、製造工程
が同じ車体全部共通のものかわかりません。


stopon

 
ようやく完成です。

単純そうなハイマウントでもLED化は一筋縄
はいきませんねエ。


stopon2

 
Kei純正のハイマウント・ストップランプの
取り外し方

まず、カバーを取り外さないといけません。
両脇2箇所で填め込んであるだけですが、正直
固いです。下側に向けて引っ張ると外れてくる
はずですが、壊れそうで怖いくらいです。

カバーがとれれば、+ネジ2本で固定してある
のでプラスドライバーで難なくはずれます。

 

 

============== < YAMAHA JOG > ===============

Flux LED テール&ストップ




 

 

ミニバイクYAMAHA JogのテールをFlux LEDで
作製しようと思います。

設計上のポイントとして、何かあったときすぐ
純正に戻せることを目指します。

4直列のグループを5つで計20個の赤色Flux LED
を使用します。バイクの場合は、テール点灯時に
ナンバー灯も同時に点灯するようにします。当然
白色Flux LEDを使用します。2直列を2グループの
計4個で設計します。


左図で「追加テール」とあるのは、Flux LEDを
20個で作成したところ、Jogはリフレクターが
テールの真ん中にあるため、昼間Flux LEDの点灯
が認識されにくいので追加で入れたものです。




 


LEDはプリント基板に、左図の通り配置します。
テール&ストップとナンバー灯は照らす方向が
違うので、基板を別にします。




 


プリント基板の配線は左図のようにします。

抵抗は、テール用に1/4W510オーム(ちょっと
暗すぎたのでもうすこし小さい値の抵抗にすべき
であった)、ストップ用に1/2W68オームをそれ
ぞれのグループに1つずつ入れます。

車体からのテールとストップのプラス側コードに
はそれぞれ整流ダイオードを入れ逆流しないよう
にします。

ナンバー灯には、1/2W240オームの抵抗をそれ
ぞれ入れます。ナンバー灯の電源はテールと共用
です。




 


左図は車体にプリント基板を取り付けるためのパー
ツの寸法です。1mm厚のアルミ板で作ります。

穴の直径はとりあえず3.5mmにします。上部左右
の穴が車体に取り付けるためのものです。レンズ
固定用ネジで止めます。取り付ける際に穴の位置
と大きさを微調整します。




 


アルミ板を切り出したら、各部を折り曲げ左図の
ようにします。基板に合わせ6ヶ所穴あけします。
3.5mmのドリルで穴あけします。

奥の4つがテール基板固定用で下2つがナンバー
灯基板固定用です。

奥の大きな穴はコードを通すためのものです。
5mmドリルで開け、リーマーで8mm程に拡張し
た後、ショート防止のためグロメットを付けま
す。




エッチング&穴開け済みのプリント基板

 


 

左写真はエッチングとスルーホール穴開け済みの
プリント基板です。基板表には、鏡面のカッティ
ングシートを貼ります。



2つの基板を自作取付金具に固定

 


基板にLED等をハンダ付けし、基板を取付金具に
固定したものです。

ナンバー灯は当然ながら下向きに取り付けます。

また、後で判明したことですが、ナンバー灯基
板はLEDができるだけ車体前面方向に寄っていた
方が、構造上ナンバーを照らし易いです。



リード線をハンダ付け

 


リード線も基板にハンダ付けします。赤:ストッ
プ、白:テール、黄:ナンバー灯、黒:アースに
します。黄はテールに接続します。



ナンバー灯側

 


車体との接続は口金を使います。
口金は足に段付きのある2接点のBAY15dを使用
します。

2つの接点のテールとストップの区別を注意しな
がらハンダ付けします。

アースは口金の縁にハンダ付けしますが、口金
をかなり熱くしないとハンダがのりません。
やけどに注意しながら、余り大きな玉にしない
よう上手くハンダ付けします。




車体に仮取付

 


車体に取り付けた写真です。これはテスト段階
でまだレンズなしの状態です。

本番ではレンズと取付金具を一緒にタッピング
ネジで留めます。




点灯チェック

 


仮留めで点灯チェックをしているところです。
これはストップを点灯させています。




レンズ取付後の点灯状態

 


レンズも組み込み完成です。

これは昼間ストップを点灯させた状態です。




昼間エンジンが掛かっているとき

 


昼間テールを点灯させても(エンジンが掛かっ
ている時でも)点いていないように見えます。




追加のテール用基板(ブレーキ時も変化なし)

 


そこで、テールをもう1グループ追加することに
します。ストップと同じ明るさで光量は5分の1の
ものにします。

4つのFlux LEDをストップと同じ1/2W68オーム
の抵抗で制御し、テール回路に追加します。

基板はユニバーサル基板を使用します。これに
4つのFlux LEDを直列に配置してプラス側に抵抗
を付けます。




追加基板を取付た状態

 


そして、テールからのリード線を繋ぎます。

アースも配線します。

この基板を強力接着剤セメダインスーパーXクリ
アで、元の基板の裏に貼り付けます。



夜間のテール点灯状態

 


これが夜間のテール点灯時の状態です。
ナンバー灯もナンバーがくっきりと分かり問題
ありません。
ストップランプをLEDにした場合、Jogは純正の
LEDストップがテール点灯時(エンジンが掛かっ
ている間)に薄く点灯します。




昼間のテール点灯状態(実際はもっとはっきり点灯が確認できます)

 



昼間は、目立ちませんが点灯しているのが
分かるようになります。





夜間のブレーキキング時

 


夜間のストップ点灯状態です。

純正LEDストップランプも目一杯輝いています。
テールとの差は歴然ですので、保安基準上問題
ないと思います。


 


============== < YAMAHA JOG > ===============

Flux LED フロント&リヤウインカー



リア用基板のLED配置

 

 

ウインカーもすべてLED化することにします。

リアはFlux LEDを4直列のグループを4並列で
16個使用します。
それぞれのグループを1/2W68オームの抵抗
で制御します。

基板の形とLEDの配列は左図のようにします。
車体との接続は、基板の裏側に差し込み用の
プレートを付け、そのまま差し込めるように
します。

 



フロント用基板のLED配置


 

 

フロントは、Flux LEDを4直列のグループを
4並列と、2直列を1つの計18個使用します。

4個のグループには1/2W68オームの抵抗で
2個のグループには1/2W180オームの抵抗
を使用します。

車体との接続は、当初リヤと同様に考えて作
業を進めていましたが、取付角度が問題で上
手くいかないことが分かり、コードを介して
プレートを差し込む方法に変更します。

そのため固定はタッピングスクリューでハウ
ジングに直接固定することにします。

 



プリント基板パターン

 

プリント基板のパターンは左図のようにしま
す。

リアが2セットあるのは、単にスペースが余
ったからです。

リアの基板の中央付近にある細長い長方形が
固定用プレート(電源取り出し)の差し込み
穴です。


JOG用ICリレー

 

 

ウインカーを全部LEDにするので、いままで
の純正のリレーはハイフラになってしまうの
で使用できません。

そこで、小さなアルミケースに入る大きさの
ICリレーを作成します。

ミニバイクの場合、発電機からの電流が綺麗
な直流になっていません。そのためリップル
が発生し、余分な点滅が起きてしまいます。
乗用車用のICリレーより抵抗値を倍にして対
処します。

それでも時々、点滅が不規則になりますが、
今はそのままにしてあります。これの原因が
アース不良と後で判明。アースは確実に取ら
ないとダメですね。



アルミケースに収めたところ
アルミケース外寸:45×35×25

 

           アルミケース底部


純正リレーとの大きさ比較

 



純正リレーと比べても、殆ど同じくらいの
大きさです。

丸か四角かの違いだけです。



ICリレー配線


ICリレー固定

 


取付は、純正のリレーが設置されていたとこ
ろに、純正のゴム製固定パーツを使って、

同じように取り付けます。

アースは車体のボルトに、クワ型端子を使用
して固定します。

いままで純正リレーに来ていた線とICリレー
のプラス電源を接続します。

ICリレーの出力は、ウインカースイッチへ行
くコードと接続します。



    アースはメーターカバー固定用ネジを利用



前輪からメーター付近を見た状態


 


インジケーターランプも付けてみます。

LEDの色はブルーを使うことにします。

メーターカバーに5mmの穴をドリルで開けま
す。

裏側から5mmの砲弾型青色LEDを押し込み
接着剤で固定します。
できあがりがうまくいきませんでしたが
我慢することにします。トホホ・・・・

 



リアのウインカー基板にLEDをハンダ付け後

 

 

リアのR側完成品です。
LEDをハンダ付けする前に銀色塗料を基板に
吹いてあります。



その裏側


 


リアのR側完成品の裏側です。

真ん中から突きだしているのが車体に接続す
るためのプレートです。固定と電源取り出し
を兼ねたプレートです。

垂直、なおかつ真後ろを基板LED面が向くよ
うに微妙な角度をつけて接着してあります。
この角度は試行錯誤の末、決定します。

 



それを車体に取付た状態

 

 

車体のコネクターに差し込んだ状態です。
これだけで、タッピングネジなど使用しな
いで固定できました。

故障の場合はすぐに、何事もなかったかの
ように抜くことができます。



点灯チェック前

 

 

点灯チェックをします。
ウインカースイッチがまだ入ってない状
態です。



点灯チェック、問題なし

 


スイッチを入れます。

OKです。接続はバッチリのようです



リアのコンビネーションランプがオールLEDに

 
左右とも差し込み完了です。

これでオールLEDになりました。

 


昼間、L側ウインカー点灯

 

 


レンズを元通りにして、点灯します。

純正より視認性は向上し、キレのある点滅
がグッドです。



夜間、R側ウインカー点灯

 

 

夜間もバッチリです。
LED特有のツブツブ感はありません。
気にしなければ、LEDだと分からないかも
知れません



フロントウインカーの基板をハウジングに固定したところ

 

 

フロントは、ハンダ付け時にLEDの向きを
変えて、正面、サイドどちらからでもLED

がダイレクトに発光するようにします。


LED基板のハウジングへの固定は1本のタ
ッピングネジを使用します。

純正ソケットへはプレートで接続します。



レンズを取付

 

 

レンズを取り付けて完成。
レンズはハウジングに数カ所のツメで固定
されているだけです。

LEDが少し透けて見えています。



純正の電球差し込み口にプレートで代用

 

  ソケットをしっかりと嵌めます


昼間、フロントの消灯時

 

 

ボディにウインカーユニットを取付ます。

フロントの消灯時。



昼間、フロントの点灯時

 

 

フロントの点灯時。

近くだと、LEDのツブツブが分かります。



夜間、フロント点灯
 



夜間のフロント点灯状態です。

真ん中上部にポツンとあるのは自作の
インジケーターランプです。



スピードメーターケーブルの取り外し


 

 

ついでにメーター照明もLEDにします。

そのためには、メーターユニットを取り外
さなければなりません。

メーターユニットは、取り付けてあるネジ
を全部を外してから、スピードメーターの
ケーブルを分離させます。手で回せば外れ
てきます。



メーターユニットの裏側

 




Flux LED1つを使った簡単なものにします。
メーター照明用の白色、オイル切れ警告
灯は赤色、スピード警告灯は橙色と3色の
Fluxでそれぞれ1つずつ使用します。

白色Fluxは日亜、赤と橙色はキングブラ
イト。

抵抗は、白が390オーム(1/2W)
赤と橙が360オーム(1/2W)を使用し
ます。

 

 



抵抗をプラス側に入れます

 

     リード線を折り曲げて完成
   
   
   
   
   
   
   

========== < TOYOTA スターレット > =============

Flux LED併用 ストップライト&ポジション




 


スターレットのストップライトのLED化です。

LEDの配置は左図のようにします。Flux LED12
個と5mm砲弾型4個の計16個です。抵抗4つと
CRD2つで電流を制御します。プリント基板のサ
イズはタテ30mm、ヨコ100mmです。

プリントパターンは下図のようにします。(1箇
所ジャンパー線で接続)



 





1mm厚のアルミ板を基板の取り付け金具として
作成します。谷、山折りで谷底に基板を取り付け
ます。アルミ板に直接取り付けはできませんので
ショート防止用の絶縁シートを間に入れます。

中央右寄りにある穴は配線取り出し用です。
基板はボルトナットで固定し、さらにボルトの頭
に接着剤をつけてガタを防止します。

 






 


LED等の半田付けが終わり、基板を取り付け金具
に固定した状態の写真です。

これで車体に取り付けてテスト走行してみますと
問題は特になさそうです。 ところがテール(ス
トップ)球もLEDに交換したら問題が発生。ABS
の警告灯がエンジンを掛けたと同時に点灯し、走
行中も常に点灯してしまいます。

そこで5Wのメタルクラッド抵抗を並列に接続す
ることで対処します。
これでABS警告灯は点灯しなくなります。



 


左の写真は純正のバルブ固定金具に組み込み、車
体に取り付けられる状態にしたところです。

左右にあるネジ穴にタッピングビスを差し込み車
体に固定すれば完成です。

リード線の先端は純正のコネクターに差し込める
ように細い平型端子(パソコン用)を使用します。
車体側の配線でプラスは赤/緑、マイナスは黒/
白です。



 


車体に固定後の写真です。
赤い部分は純正ストップライトの赤色レンズです。
中央のグレイのパーツは純正の電球ホルダーです。
下側の白いものが純正の取り付け金具です。

下の写真が昼間ブレーキを踏んだ時の点灯状態で
す。



 



 

 

 

Flux LED併用 ポジションランプ



 


以前にニュービートル用に作成し大きすぎて使え
なかったFlux LED併用のポジションランプを同ス
ターレットに取り付けてみます。

スターレットのポジションランプの取り出し口は
かなり大きくNBと違って直接手で取り付けが出
来ます。これは、問題なく取り付けることが出来
ました。

左の写真ではわかりにくいですが、中央のハロゲ
ンランプの斜め左下です。2つあるように見えま
すが下側のものはヘッドランプのリフレクターに
映り込んだものです。



中央部に見えるのが自作LEDポジションランプ

 


左の写真の中央にあるのが自作ポジションランプ
です。
右側と下側に見えるものはリフレクターに映り込
んだものです。



夜間ストロボありで撮影

 



     夜間ストロボなしで撮影



夜間ストロボなしで撮影

 


夕暮れ時や夜間かなりリフレクターに反射してお
り視認性、明るさとも申し分ありません。

頭部の4つの砲弾型LEDで視認性を確保し、サイ
ドの4つのFlux LEDでヘッドライトのリフレクター
に反射させ明るさを強化しています。

 

============== < HONDA Dio > ===============

Flux LED併用 テールライト







現像中のプリント基板

 


HONDAのミニバイクDioのテールライトをLEDに
してみようと思います。

先ず、テールライトユニットの内部構造を調べま
す。そして下図のようなものを考えます。タテ
3cmヨコ10cmの長方形の基板を作り、この四隅
をボルトナットで固定するようにします。
LEDの配列は、赤色5mm砲弾型LED(台湾オア
シス製)を20個と赤色Flux LEDを4個使用しま
す。このFlux LEDは「しまりす堂」に新入荷し
たlumileds Super Flux LEDです。通常のFlux
より高性能タイプ。

さらに、ナンバー灯用に白色LEDを3個横向き
(下向き)に使用します。



  





エッチング後のプリント基板

回路パターンを上図のようにします。

T:テール
S:ストップ
G:アース
(基板側から見た図で赤色の線はジャンパー線 )


パソコンで作ったパターンをOHPシートにプリン
トアウトします。これをガラスコンポジット感光
基板に焼き付け、現像、エッチング と手順を踏
んでプリント基板を作製します。

ここで失敗。パターンを裏返して焼き付けするの
を忘れてしまい左右が反対になってしまいました
(上図のパターンが正しい)。逆になってもリー
ド線が反対側から出るだけのことなのでそのまま
進めることにします。
基板が完成したらフラックスを塗布して乾燥させ
ます。その後専用ドリルでスルーホールを開けま
す。
Fluxと定電流ダイオード、金属皮膜抵抗は1mm、
その他は0.8mm。
穴開け作業が済んだら、LEDなどのパーツを基板
上にハンダ付けします。






ハンダ付け完了




テールライトユニットにボルトナットで固定

 



     ハンダ付け完了後の基板を真上から撮影

 


ハンダ付けが完了し、いよいよバイクに取付作業
にかかります。基板上に開けた四隅の穴の位置を
バイクのテールライトユニットにマーキングしま
す。マーキングした位置に、3.0mmのビットを
使ってドリルで穴を開けます。

3mm太さの少し長めのボルトを基板側から通し、
ライトユニットの裏側にナットで固定します。手
が入らないので下側のナットはちょっと苦労しま
す。なんとか4つのナットを締め付け固定できて
ほっとします。

リード線はテール、ストップの場合分岐タップで
車体側の配線から取ります。間違えないようテス
ターでチェックします。アースは丸形端子で車体
に直接固定します。エンジンをかけて点灯チェッ
ク。テール、ストップ、番号灯のすべて OKです。

昼間のテール点灯状態は、ノーマルでは薄赤く点
としてしか認識されませんが、今作では帯として
赤くはっきり見えます。ブレーキ時もノーマルで
は電球の中心だけ赤で外周はうす赤に見えますが、
今作ではテールレンズ全体が真っ赤に点灯します。
夜間のテールはユニット全体が真っ赤に点灯しま
す。ほぼノーマルのブレーキ時の明るさです。

夜間のブレーキ時は後続のドライバーが直視でき
ないのではと(大げさ?)いう 程の明るさで存
在をアピールします。

 



昼間テールを点灯



 昼間ストップを点灯(写真で黄色の部分は実際は真っ赤です)

 

============== < VW Polo 2004  > ================

Polo(2004) STOP



足を短くカットした5mm砲弾型LED

 


友人のPoloのストップランプをLED化することに
なりました。

Polo(2004)のストップランプは、W球ではな
く、ブレーキ時専用となっています。純正は普通
の白色21W電球です。
5mm砲弾型LEDの足を短くカットします。プリ
ント基板に直付けしますので足にある節の上の位
置でカットします。+ーはLEDの極の大きさで判
断します。大きい方がーです。

作り方やパーツは、Flux併用リヤ・ウインカー
球と同じです。違いは、赤色のLEDを使用するこ
とだけです。



5mm砲弾型LEDを基板にハンダ付け後

 



     それの裏側、抵抗は1/2W75オーム



横から見ると

 


以上で上部ができあがり。

次は下部のFlux部の作製です。強度を持たせる
ために基板にハンダ付けし、更に空いている上側
の足もハンダ付けします。これでガッチリと固定
できました。

上部と下部をドッキングさせて接着剤で固めます。
この時、下部のアースの反対側に0.8mmの穴を
開け、上部のアース線を通します。抵抗のリード
線にFlux部のプラス線をハンダ付けします。

1日ほど置いてから口金を取付ます。プラスチッ
ク製のカップをLED部分と強力接着剤で接合しま
す。アース線を180度の位置で2ヶ所通し、口金
にハンダ付けします。センターの抵抗のリード線
を口金の底にハンダ付けして完成。



完成品を横から撮影



           斜め上から撮影



丸で囲んだ部分にあるプラスチックのノブを回してテールライトユニットを外す

 


いよいよPoloに取付です。

まず、テールライトユニットを外します。写真の
位置にあるノブを手で回してゆるめます。完全に
緩むと、テールライトユニットの固定が解除され
ます。あと2ヶ所ツメで留まっていますので、こ
れだけでは外れてきません。少し持ち上げ気味に
ゆっくりと引っ張ればユニットが車体から分離で
きます。この状態ではまだハーネスが繋がってい
ますので、球の交換はできません。ロックを指で
摘みながら、コネクターを引き抜きます。

これで完全にユニットがフリーになります。



ハーネスがまだ繋がっている状態

 


ユニット裏側にある白い樹脂製のものが 回路と
電球のソケットになっています。

電球の代わりに製作したLED球を取付けます。
点灯チェックしてみます。おお明るくて素晴らし
い!でもちょっと様子がおかしいぞ。純正のハイ
マウントLEDが薄く点灯しています。やっぱり、
電球のように微電流を消費することができなくて
LEDが通電していることを表示してしまいます。
これでは、一般公道を走れません。ニュービート
ルの時と同様にリレーで処理することにします。

配線を済ませてやれやれやっと作業が終わったと
いうことで自宅でくつろいでいると、友人からメー
ルが・・・。テスト走行していたら、メーターパ
ネルに異常ランプ(EPCとエンジンチェック)マー
クが点灯してしまったというではありませんか。

翌朝、とりあえず全てを純正仕様に戻し対策は後
日にします。

 



純正仕様(ノーマル)

 



ストップランプをLED球に交換した状態(赤数字はコードの番号)
3番がストップランプのプラス(コード色は黒/赤)



L側ライトユニットを取り外した状態、抵抗は未設置
純正のステーの止めネジを利用してこの写真の上部
(ステーの上側)にアルミでステーを作製し取り付けます。



  R側ライトユニットを取り外した状態、抵抗は縦に取付けてある



昼間ストップ点灯時真後ろから撮影

 


対策は、電球が付いていると車のコンピュータに
認識させるようストップの回路に並列に抵抗を入
れることにします。これでは省エネになりません
が、LED化が目的であるなら仕方ありません。ラ
イトユニット後部が収まるボディのくりぬきの奥
に、セメント抵抗にアルミの放熱版を付けて固定
します。セメント抵抗はリード線の付け根が弱い
ので、コードがブラブラしないよう特に気を付け
ます。タイラップで要所を留めます。

セメント抵抗のリード線の一方はアースし、もう
片方はハーネスの3番にワンタッチコネクターで
接続します。アースポイントはL側にあります。
L側は隙間が少ないので工夫してできるだけボディ
に接触し外部からの力が加わらない位置に固定し
ます。R側はお誂え向きに丁度良い穴が鉄板に空
いていますのでこれを利用し固定します。

 



L側ストップ(昼間点灯時)ほぼ真横から撮影

 



   R側ストップ(昼間点灯時)ほぼ真横から撮影

 

 
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