カブト虫の育て方
800円ぐらいでスーパーで買ったカブト虫の成虫もオスメス一緒の飼育ケース入れておくと交尾をし、卵を産みます。しかしこれは、カブト虫は交尾の後弱ってすぐ死んでしまうことを考えると賢い飼い方ではありません。
長生きさせるには別々のケースで飼うのがベストです。
でも一般的には一緒のケースで飼いますので一緒に飼った場合の説明をします。
用意する物
1.ケース、2.木の枝、3.霧吹き、4.腐葉土、5.餌(蜜や果物)、6.餌の受け皿
飼育環境
1.20(b)×50(w)×20(h)cmぐらいのプラスティックケースを使用する
2.中に腐葉土をケースの2/3ぐらいまで入れる
3.餌の受け皿(木をくり抜いたのが300円ぐらいで売っている)を入れる
4.腐葉土は適当に湿らせる
5.ケースは直射日光に当たらない場所に置く
飼育方法
飼育はいたって簡単です。用意したケースにカブト虫を入れ、餌となる蜜や果物を中に入れます。腐葉土が乾いたら霧吹きで水をやります。このときはカブト虫にかからないようにやるのがベストです。これだけです。
しかしここで注意することは、スイカやメロン等水分の多い果物は餌として絶対やらないと言うことです。カブト虫は喜んで食べますが、水分の多い果物はカブト虫にとって命取りになります。バナナやリンゴが良いでしょう。
カブト虫の生態
カブト虫は夜行性の昆虫です。ですから昼間は腐葉土の中に潜っています。あたりが薄暗くなる夕方から、夜が明ける朝方まで活動します。餌も夜食べます。昼間、腐葉土を掘ってカブト虫と遊びたいと思いますが、ここはグッとこらえて夕方カブト虫が自ら出てくるのを待ちましょう。
長く飼っても1ヶ月半でカブト虫は死んでしまいます。たいてい死骸は地表に転がっています。腐葉土の中で死んでいることは、私の経験では希なことです。死ぬ順番はオスが先に死んでメスが死ぬ方が多かったように思います。カブト虫がいなくなったケースの中身を新聞紙の上に開けるとたいてい直径1.5mmぐらいの卵を複数個(1匹で10個前後)産んでいます。
卵から幼虫、蛹、成虫になるまでの飼育方法は次の「卵から育てよう」で紹介いたします。
卵から育てよう
((卵から幼虫へ))
卵を産んでから約2週間で卵が孵化し幼虫になります。生まれた幼虫は腐葉土を餌としてすくすく育ちます。孵化して何回かの脱皮(何回か分かりませんので図鑑で確認して下さい)を繰り返してから約2ヶ月で、丸まった状態で直径8cm、全長10から15cmぐらいの大きさまでなります。この状態で年を越します。
飼育方法ですが、例として10個の卵を想定して文書を書きます。
カブト虫を飼育していたプラスティックケースだと3匹から5匹の飼育がやっとです。
幼虫の小さいときは10匹の飼育は可能ですが、大きくなるにつれて幼虫と幼虫の間隔を多くとる必要がありますので大きい容器が必要となります。私は2Lのペットボトルに入れて飼育しています。
幼虫はどんどん餌を食べ大きくなっていきます。食べれば当然糞をします。3週間もすれば容器の中は糞でいっぱいになりますので、それを取り除いて新たな腐葉土を追加してやります。それを怠ると餌がなくて死ぬ幼虫も出てきますので、幼虫の成長が止まる12月の前半まではこまめに取り替えをやりましょう。
12月から翌年の3月までは比較的日があたらない所に保管し、一月に一度幼虫の様子を見るようにしましょう。
4月にはいったら暖かい所に出しましょう。幼虫はまた食欲が出てきます。こまめに餌の補充を行います。
5月の下旬になるとそろそろ蛹になる幼虫も出てきます。幼虫は自分で楕円状の部屋を作ります。その中で蛹になり、また成虫になります。
ここでの注意は様子などを見てこの部屋をつぶしたりしてしまうと、成虫になる時、羽や角がうまく伸びなかったりして奇形の成虫が生まれてきますので注意します。
蛹でいる期間は約3週間です。ペットボトルで作った部屋に蛹部屋をつくった蛹は羽化するまで誰にも邪魔されることなく成長します。こうすれば、他の蛹が成虫になり地上にはい出したりするときに、他の蛹の部屋をつぶしてしまうことを防止できます。
成虫になれば「飼育方法」に戻って毎年この繰り返しです。但し血が濃すぎると本当の奇形のカブト虫が増えますので他のカブト虫を入れて交配するのがベストです。
今年初めて羽化をしたカブトムシと蛹。
2000.6.21 |
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