鈴虫についてはEメールにて配信した記事を、掲載させていただきます。これは我が家で飼っていた鈴虫が増えすぎたため、飼育に関して全くの素人の家に鈴虫を譲りましたのでその時に配信したものです。卵から孵化した5月の下旬から卵を産む10月頃までに配信しました。
鈴虫観察物語第1話(7月12日)
用意するもの
・飼育用プラスチックケース(20×50×20ぐらいが望ましい)
DIYショップで¥980−ぐらい
・敷砂(川砂が望ましい)
・流木(穴に蜘蛛が潜んでいる場合が有るので、熱湯に1hぐらい浸す)
・餌(なす・キュウリの他、動物性の鰹節か煮干し。金魚の餌で代用可)
・霧吹き(できれば専用の物を用意する)
・観察日記帳*
*は直接飼育には必要有りません。
鈴虫観察物語第2話(7月30日)
今日は、オスメスの見分け方と、観察の仕方です。
雌雄の見分け方
泣くのがオスです。でも今は、幼虫のため泣きません。この段階での雌雄の判断は、専門家でなければ困難です。とにかく成虫になって泣くのがオスです。もう一つの見分け方は、虫のお尻をみて角状の物が2本はオスで、3本はメス(1本は産卵管)です。
メスの真ん中の角は、産卵管です。
観察の仕方
毎日の餌やりで必ずやらなければならないことは、ケースの中に蜘蛛が入り込んでいないかチェックすることです。蜘蛛は流木の陰に隠れていて、捕食して食べてしまいます。また、共食いをしていないかを確認することも大事な仕事です。健康チェックは、軽く息をケースの中に吹き込んでください。活発に動けば元気の証拠です。
鈴虫は非常にデリケートな昆虫です。コウロギとかの他の虫を一緒のケースに入れるのは絶対やめましょう。
次回は、きれいな音色で泣かせるコツです。
鈴虫観察物語第3話(8月5日)
3話目の今日は、きれいな音色で泣かせるコツです。
まだまだ幼虫ですから、泣きません。しかし今からきれいな音色で泣くように鈴虫をし向けなければなりません。
1.餌やりは忘れない。とくに動物性の蛋白質は忘れない。
2.夜と昼の区別を付ける。
1.について
鈴虫は人間が泣くように泣いてる訳ではありません。オスが自分の羽と羽を擦り合わせて、あの美しい音色を奏でています。自分の居場所をメスにアピールする、求愛のセレモニーです。当然すんだ音色は硬い羽の方が良いに決まっています。人間と同じでカルシウムを多く取るにこしたことはありません。
2.について
自然では鈴虫が泣くのは、日没後から3.4時間までです。ですから、自然の状態を人工的に作ってやる必要があります。そうしないと夜中に泣いたりします。鈴虫の音は以外と大きく、寝苦しい夜には、耳障りになります。翌朝、鈴虫のために寝不足と言う事態にもなります。
次回は、鈴虫の生態です。楽しみにしてください。
鈴虫観察物語第4話(8月30日)
鈴虫元気ですか。 4話の本日は、約束通り鈴虫の生態です。
ところで、鈴虫は、成虫になって泣いていますよね。まだ成虫と幼虫が混ざった状態だと思いますが。鈴虫は、交尾の相手を捜すために鳴くといわれています。良いメスの注目を浴びようと、1匹が泣き出すと他の鈴虫も一緒に鳴きます。それが朝晩では大合唱になると思います。カップルが誕生すると、交尾をしますが、事が終わると、カマキリ同様、メスに食べられてしまうのがほとんどです。ですから最後にはメスが残ります。
本日は以上です。
次回は、鈴虫が卵を産んだ後のアフターケアをお送りします。時期は9月の中旬になると思います。
鈴虫観察物語第5話(最終回10月2日)
9月の後半配信予定でしたが、遅くなってしまいました。 予定通りアフターケアについてです。
まだ多少生きていると思いますが時間の問題です。全ての個体が死んだ後の話にします。
1.中に入れてあった流木及び餌台は取り出します。
2.死んだ個体が中に残っている場合がありますが、これも取り出します
3.卵は基本的には地中に産みますので見えません。が、表面近くに産み付けた卵は水やりで表面に出てきてしまう場合があります。ケースの上は布で覆うと乾燥を防げます。しかし、空気の循環ができない塩化ビニールなどはだめです。保存場所は日陰においています。凍結は厳禁です。
5.月に1度は様子をみて、霧吹きで水をやります。
6.おおむね来年の6月に室内に出します。6月中旬には順次孵化をします。
7.孵化後は、観察物語1話に戻ります。
3年に一度は親近交配の奇形を避けるために、他のブリーダーとの個体の交換をお勧めします。
以上7月12日に始まった鈴虫観察物語は終了します。有り難うございました。