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Q & A 番外編 : 美味しく飲む7つのポイント

お茶を美味しく飲んでいただくための7つのポイントをまとめて紹介致します。
1. 茶葉を選ぶ 2. 水を選ぶ 3. カルキを除く 4. 沸 か す
5. 沸かす容器 6. 冷 ま す 7. 急須を選ぶ

お茶は、飲むときの状況によって変えると楽しみが広がります。
目覚めはすっきりさせてくれる煎茶、食後はさっぱりとした煎茶やほうじ茶、和菓子と一緒にゆっくり楽しむ玉露、夜眠る前は、カフェインの少ないほうじ茶や番茶などです。
お茶の種類は、好みと水の相性によって選びます。 特に玉露や煎茶は良いお水が命です。
リンク : 【 A煎茶以外の主な日本茶は? 】





茶葉の持っている成分をバランスよく抽出するためには、
  1. カルキ成分がない
  2. 有機物や塩分が少ない
  3. 総硬度30~120mg/1L位 の、良質の軟水が好ましいでしょう。
日本の水は軟水ですから、もともとお茶に適したお水といえます。
ただし、湯沸かし器やボイラーからのお湯は、金属イオン溶出の心配があるため、使わないほうが賢明です。
リンク : 【 G お茶に合うお水って? 】





水道水には、安全のために消毒用のカルキ(塩素)が入っていますが、美味しさにはマイナスの成分です。お茶を美味しく飲むために、使用前にカルキを除去することが理想です。
方法としては、
1. 家庭用浄水器に通す2. 備長炭や竹炭を浸漬させる
3. 茶葉をひとつまみ粉状にして入れる4. 汲み置きする
などがあります。

リンク : 【 ● カルキを除く 】





水はいったん沸騰するまで沸かし、沸騰したらふたを取ってしばらく沸かし続けます。
味や香りの成分と結合する一次硬度成分を不溶化し、さらに水中に含まれている臭気成分や揮発性成分をとばし、茶の持っている成分をバランスよく抽出できるようにします。





カルキ(塩素)をあらかじめ取り除いた水を使うのが理想ですが、カルキを含んだ水道水を使う場合には、使い込んだ鉄瓶や、アルマイトやかんなどがいいでしょう。
新しいステンレス製やかんや、ホーロー製やかん、ガラス製やかんでは、カルキ成分は分解・減少しにくいものです。





お茶の種類によっても違いますが、お茶の成分は注ぐお湯の温度によって、抽出される成分が異なってきます。
基本的に、お湯の温度が高い(80℃以上)と、苦味・渋味が出やすく、逆に湯温が低い(60℃以下)と出にくくなります。
そのため、上級煎茶では湯温を下げて、うまく ・ まったりした味を楽しみ、番茶 ・ ほうじ茶 ・ 渋いお茶を飲みたいときは、熱いお湯で出します。
リンク : 【 F 美味しいいれ方教えて! 】





お茶の味は、急須の素材や茶漉しの形状によっても変わります。
一般的な普通煎茶用、茶葉の細かい深蒸し煎茶用、ぬるめのお湯でゆったり玉露用、食後にさっぱりごくごく飲みたい番茶用など使い分けると、いっそうお茶を楽しむことができます。
とはいえ、いくつも用意するのは難しい、もったいないという方は、よく飲むお茶に合った急須を用意するのもいいでしょう。
リンク : 【 ● 急須(茶こし)を選ぶ 】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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もっと美味しく! 情報編 : カルキを除く

お茶には 「軟水」 が適しているとすでに述べてありますが、日本の水道水は軟水です。ですから、美味しくいれるためのお水は、身近な水道水で充分なのです。
しかし、水道水でお茶をいれるとき、気になるのがカルキ (有利残留塩素) です。
これは "殺菌" が主な目的で使われているものですが、強力な "酸化力" が嗜好飲料の成分を変化させ、香味を悪くし、"漂白力" がお茶の色を減らします。そして、カルキ臭は嗜好飲料の魅力を減らします。

でもどうせ飲むなら美味しく飲みたい。せっかく良いお茶があるのにもったいない!
そんな時には是非、この方法をお試し下さい。

* 水道水のカルキを除去して、美味しい水を作ろう *
 カルキ成分を除く方法は幾つかありますが、代表的な方法として以下3点をご紹介します。

  ● 活性炭を使った家庭用浄水器を使う。
  ● 汲み置きの水に備長炭,竹炭を入れる。
  ● 3 ~ 4 本の茶葉を細かくし、水に入れ沸かす
   (お茶に含まれるビタミンC,カテキンが還元剤となり分解する)

   この他にもカルキ成分を沸騰させて取り除くというやり方もあります。
   しかし、水道水の場合、鉄瓶や使い古したアルマイトやかんでは
   なくなっても、ステンレス、琺瑯(ホーロー)、ガラス製やかんでは、
   沸騰させてもカルキ成分はなくなりません。
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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もっと美味しく! 情報編 : 急須(茶こし)を選ぶ

日本茶を美味しくするのは、茶葉やお水だけではありません。
急須や茶こしのこともちょっと気にして、相性の良い道具を揃えるのも、日本茶を楽しむ大切なコツです。
* 急須の大きさ
1合急須 180cc 1人用      1.5合急須 270cc 2,3人用      2合急須 360cc 3,4人用
*画像はサムネイル表示です。画像をクリックすると、別窓で大きく表示されます*

* 茶こしの材質
陶器製ささめ茶こし         フッ素コーティング ・ ステンレスメッシュ茶こし
*画像はサムネイル表示です。画像をクリックすると、別窓で大きく表示されます*
【陶器製茶こし】(左)
陶器の茶こしは見た目よりも強度があります。
また、お茶にやさしく使いやすいですが、長く使っていると目詰まりを起こしやすいので、手入れが必要です。
完全に乾かした後、ブラシなどでこすって掃除します。写真のような「ささめ」の場合、水洗いしながら歯ブラシなどでこする方法でも、かなりきれいになります。
歯ブラシ程度のものならこすっても茶こしは破損しません。

【金属性茶こし】(右)
フッ素コーティングや、ステンレスメッシュの茶こしです。※写真はフッ素コーティングしたものです。
ステンレスメッシュは、ステンレスを編んだ網ですから、網目に茶カスが付着します。手入れが不充分ですと、網の裏に茶カスが付着してお茶の味に影響してしまいます。ブラシなどでこまめな洗浄をお勧めします。

* 茶こしの網の形
*画像はサムネイル表示です。画像をクリックすると、別窓で大きく表示されます*
陶器茶こし:ささめ茶こし, 丸型付け 【陶器茶こし】
丸型の付け茶こし(通称デベソ)、板状の「ささめ」など。
陶器製茶こしはお茶にやさしいものですが、細かい茶葉(深蒸し煎茶、粉茶など)によっては目詰まりを起こして、不向きな場合があります。

ポコ網茶こし
【ポコ網茶こし】
茶葉が張り付いて茶こしを覆ってしまうことを、表面を膨らませることによって防ぎます。


平網茶こし 【平網茶こし】
板網と呼ばれるもので、幾つかの形式があります。
左右のレールで止めるもの、急須の棚を利用して、上下で止めるものがあります。
着脱が比較的簡単で、多少の知識があれば取替えができます。

帯網茶こし 【帯網茶こし】
急須の内側全面を使って、帯状に網を張る形式のものです。
現在、深蒸し煎茶には一番多く使われています。
機能が良い分、手入れがおろそかになる場合があります。こまめな洗浄が必要です。

底網茶こし 【底網茶こし】
急須の底全体に網をかけるものです。深蒸し煎茶にとって機能性が良いのですが、装着には技術と正確な網が必要になります。
急須の底に細かな茶カスが溜まりますので、こまめな洗浄が必要です。

かご網茶こし 【かご網茶こし】
急須から外して洗浄ができるため、利便性が良いです。
ただし、茶葉を囲い込むようになるため、茶葉の開きが悪くなる可能性があります。