所在地:藤枝市藤枝5丁目15−36 (旧地区名・岡出山)
電話 :054−643−2915
御祭神:少彦名命(すくなひこなのみこと)
=由緒=: 古墳時代、第一六代仁徳天皇六年(西暦316年)10月、飽波郷(旧藤枝一円)の鎮護の神として創設されたふるい歴史を持つ。 「延喜式内」とは、平安時代の延喜年間(901年ころ)祭事優先の伝統が守られ、社格制度や儀式などが整備されたそうだ。 その当時の延喜式の神名帳に登録されている3132社(式内社と言うらしい)のひとつと言うことで伝統を守って現在にいたっていると言うこと。
昔はこの神社の鎮座する岡出山の山すそから清らかな水が湧き出ていて、諸病に霊験があったと伝えられていて、人々に水を恵み、瀬戸川の水害からも守っていただける飽波(湧波)神社といわれ崇敬されてきた。 昔は河川整備などされていないため、度重なる洪水(飽きる程の波)が名前の由来とされているらしい。
=お祭り=:藤枝市内では一番大きな神社で、前述のように由緒ある神社なので、一年を通していろいろな祭事があるが、ここでは代表的なものだけを紹介しましょう。 先ず正月は初詣でにぎわう。 あと、6月の30日に「大祓い式」というのがあって、夏越しの大祓いとも言われ、罪やけがれ、病苦などにかからぬように「茅の輪くぐり」と言うのが行われる。 この少し前に別にご紹介した地区ごと、各隣組の組長さんがお札を各家庭に配布して、そのお札で体を清めて、最後に息を吹きかける。 それをまとめて奉納しても、茅の輪と同じご利益があるということで今でもコレは年中行事になっている。 当日、神社に行くと大きな茅(かや)で編んだ輪があって、くぐり方の説明などもされているので出かけてみるのもいいかも。
毎年10月の第1日曜日が最終日となるように3日間例祭が行われる。 コレが所謂、秋祭り的なものだ。 3年ごとに大祭りが行われる。 例年は御所車に乗せた神輿を引き回し、子供(小学生男子の有志)の武者行列、舞姫(小学高学年の女子)、神役の渡御(とぎょう)が行われる。平成5年から担ぎ神輿もこの渡御に加わっている。 神役と担ぎ神輿は15町内の青年がでて役割を果たしている。 渡御は大祭の翌年が西回り、翌々年が東まわりで藤枝15町内をすべて回る。 以前は神社付近の道路いっぱいに露店がたくさん出たが、今は神社の前の駐車場の参道付近に出ているだけで少し寂しい感じだ。 大祭の年はかなり賑やかになり、露店の数も増える。 大祭は3日間通して行われ、「原」、「藤岡」地区を除く13町内から山車が出て各町内一円を引き回す。 山車も町内それぞれ違いがあって、引き回しの際に地踊りや、素歌(長唄)、上踊り(山車上での踊り)などが披露される。 近年、この大祭も「大祭連合会」などが発足され、行政とのタイアップや、歴史文化の保存を目的とした取り組みがされている。(ちなみに本年<平成13年>は大祭の年である)
11月になると「七五三」詣での数も増えて、千歳飴を持っての記念撮影風景が多く見られる。 余談だが、この神社の裏山の森「岡出山」は、静岡県選定「ふる里の森」百選のひとつに指定されている。
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