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第24回チャレンジ富士五湖 100kmに出場

チャレンジ富士五湖 ウルトラマラソン100kmに出場

ウルトラマラソン100kmに初出場しました。
フルマラソンは通算20回以上走っていますが、以前からウルトラマラソン100kmを完走するのが、夢であり目標でもありました。
スタートは5:15AM.まだ薄暗く小雨の降る天気。昨年のチャレンジ富士五湖72kmに参加した時は、雪が積もり、強い雨の降る中の最悪のスタートだったし、今回、当日の天気予報は曇りだったので、小雨は全然気にならなかった。
スタートしてしばらくは下り坂が続く。白樺が美しい。
交通事故現場に遭遇。負傷者は居ないようなので、そのまま走り去る。それにしても、軽自動車は簡単にひっくり返るものだなあ、と妙に感心。
やっと20kmを通過。キロ7分ペースで、予定通りの通過時間だったが、すでにふくらはぎに疲れを感じていた。どうしても本番前に不安になり、2週間前に練習頑張りすぎた?休息が十分取れず疲れが残っていたのか、と少し不安。
交差点の赤信号は普通に待つ。しばしの休憩時間となり、少しほっとする。
40km通過。

河口湖大橋を通過。前回の富士山マラソンでは、ここからの富士山の眺めがすばらしかったけれど、今回は世界遺産を見ることは出来ず、残念。

  
その代り(?)桜がとても綺麗で、富士五湖のあちこちで競うように咲いていた。

やっと50km。丁度全行程の半分の距離。この頃、両股関節痛が強くなりペースが徐徐に落ちる。一応予定の6時間を切り通過。

西湖周囲。

今年も登場のうどん。やはり、具が入っていない。七味唐辛子も無くなっていた。後でこれが名物の「吉田うどん」と知り少し驚く。
有名な青木が原樹海の脇の道。対向のランナーはすでに本栖湖を折り返している。たぶん自分より20km位先を走って居る筈。疲れを感じさせず、嬉しそうに走っているランナーがうらやましい。

景色は良いけれど、先が遠い。どこまで続くのやら。

  
寒いはず。温度計は4℃を表示。道路脇にはまだ残雪が。

 エイドにあったチキンラーメン。贅沢を言ってはバチが当たるけれど、麺が少なく、かなりしょぼい。総じてエイドはチョコなどの菓子類はあったけれど、「食事」と呼べるものは、おにぎりとうどんくらいでやや寂しかった。

折り返し地点の本栖湖のエイド。スタートから約70km地点。下肢は相当疲れ、股関節痛もひどくなっていたけれど、着替えて少し休んだらまた元気が出た。後は、ゴールに向かって走るのみ。一歩一歩ゴールに近づくので精神的にも楽。

80km地点。この頃、股関節痛が強く、上り坂は当然走れず歩くのみ。下り坂も衝撃が強く走ると痛いのでやはり歩く事しか出来ず、平坦なところしか走れないし、それも勿論ゆっくりとしか走れない。鎮痛剤(ロキソ・・)があったのを思い出し、どのくらい効くのか試してみようと思い内服したら、痛みは軽減しまた復活。少し楽に走れるようになった。やはり、鎮痛剤は効くんだ、と実感。
あと10km。制限時間まであと2時間近くあり、最後歩いても間に合いそう。気持ち的には大分楽になる。でも、最後まで走れるところまで走ってみよう。

最後の長い登り坂。ここだけは最初から歩くつもりだったが、まだエネルギーが残っていて、かなりの距離をゆっくりだが走る。

13時間21分10秒でゴール。

 
完走証と完走メダル。

生まれて初めて走った100kmのウルトラマラソンでした。
 3月上旬のフルマラソンも4時間を切れたし、その時のゴール後も、もっと走れそうな気がしたので、走力は確実についていると実感し、ウルトラマラソンもなんとか完走出来るだろう、と最初は簡単に考えていた。ただ、体験者の本を読んだり、ウルトラ経験者のブログを見たり、準備を重ね、心の中で完走のイメージトレーニングが出来てはいたけれど、レース本番が近付くにつれ、本当に完走出来るのだろうか、という不安感が徐徐に増していった。
 レース中は本当に長かったし、体、特に下肢の痛みは辛かったけれど、10時間以上も他の事は何も考えず、走る事に集中できるという、走れる喜びと幸せを感じながら走る事が出来た。
 走り終わった時は完全に燃え尽きた心境で、もうしばらくは走らない、マラソンももう卒業か、などと思っていたが、数日たつと何故かまた走りたくなってきたのが不思議。
 さて次なる目標は?今のところ具体的な目標は何も無いけれど、とりあえずは還暦過ぎたウルトラランナーかな。