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ウルトラマラソンHEADLINE

第27回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンに出場

今回で4回目の参加となる、チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン100kmに出場し完走しました。今年は久しぶりに好天に恵まれ、桜の満開とも重なり絶好のマラソン日和となりました。

スタートは4:45AM スタート時間に間に合うように、自宅を2:00AM前に車で出発し、会場には4:00AM前に到着。ストレッチ等をして、スタートまでのんびりと過ごす。朝食に食べた餅が消化されず、胃の中に残り、もたれ感が半端ない。胃腸の丈夫さには自信があったのに、何か変わった事があるとすぐ不安材料になってしまう。「こんな状態で完走出来るのだろうか」と。まあ、ここまで来たのでやるしかない。取りあえず最低目標として完走を目指すことに。今年も100kmは参加者が多く3グループに分かれてのスタートとなる。順位を目指す訳でもないので、グループの最後尾からスタート。
スタート時約3℃の寒さ。かつての苦い経験から、防寒対策は十分にしたつもり。(初めて参加した時、寒くてスタート直後に何回もトイレに並び、大幅なタイムロスをした)

 
スタート時はほぼ真っ暗だったが、すぐに明るくなってきた。スタートしてすぐは当然快調。

 
10kmは1時間5分52秒で通過。キロ6分30秒位のペースで走ろうと思っていたので、予定通りのペースで通過。白樺の林の脇を走る。このあたりはなだらかな下り坂が続くので気分も良いし、走り易い。ただ、この下り坂は、山中湖からの帰り道に通過し、帰り道なので当然登り坂で走ることになる。この登りが微妙に体に応える。

 
山中湖畔を走る。朝は曇天だったけれど、天気予報通りに晴れ間がのぞき始めた。このまま天気が良くなって富士山を見ながら走りたい、と思う。

 
なんとなく、下腿のふくらはぎのあたりに鈍痛が。たびたび、肉離れを起こしているところなので、走り方に注意しながら走る。ここで、肉離れを起こしたら、完走は到底無理。20kmは2時間13分18秒で通過。ペースは上々だけれど、無理は禁物。

 
山中湖畔は、富士五湖の中でも標高が高いせいか、とても寒く、桜は全く咲いていなかった。

 
30kmは3時間19分24秒で通過。予定より、やや早い。自分のペースで走ろうと思うのだが、周りのランナーに引っ張られ、ついスピードがアップしてしまう。後半につけが来て、潰れない様に抑えて、抑えて、と意識した。

 
ふと、前を見ると裸足で走っているランナー発見。手作りの薄い皮のような草履で走っているランナーや地下足袋で走っているランナーは見たことがあるけれど、完全な裸足のランナーを見たのは初めて。思わず痛くないのか、と尋ねると路面によっては、結構痛い、との事。ウルトラを裸足で走るのは初めてらしい。ケガしないか他人事ながら心配。

 
40kmは4時間30分26秒で通過。両側のふくらはぎや左股関節痛が気になり、持参したロキソニンを内服。痛みは大分軽くなったような気がした。いよいよ河口湖畔に到着。

 
河口湖大橋の上から見た富士山。

 
河口湖周辺はちょうど桜が満開の時期。

 
50kmは5時間40分51秒で通過。キロ6分30秒ペースを維持。

 

 
60kmは7時間0分36秒で通過。この頃から両下肢の重だるさが半端なく、激痛ではないけれど辛くなる。そんな時、エイドがあるとほっとする。エイドの休憩時間が段々長くなってきた。いつものシンプルな?うどんを頂く。

 
やっと精進湖に到着。下肢のだるさが辛く、「なぜ、辛い思いをして走るのか」「歩きたい」「このまま横になって休みたい」といろいろな思いが頭の中を駆け巡る。でも、周囲を見ると他のランナーも皆辛そうにしながら懸命に走っている。そう、自分だけでは無い。皆辛いのだ。ゴール目指して頑張るしかない。周りに同じ目的を持ったランナーが居るから頑張れる。一人きりで走っていたら、とても100kmなんて走れない、とつくづく思う。

 
70kmは8時間16分45秒で通過。やはり、ペースが徐徐に落ちてきた。この頃、左足趾の先端部に棘の刺さったような痛みが。靴が合わず、マメが出来ているような感じだけれど、一旦靴を脱ぐと、再度履くのが大変なので我慢してそのまま走る事に。(ゴール後見たら、足趾2本の爪の下に血腫が出来て悲惨な状態だった)

 
80kmは9時間30分58秒で通過。あと20km。ハーフマラソンより短い距離だ、と自分に言い聞かせる。

 

 
90km10時間47分54秒。残りあと10km。歩いても完走出来る、と一安心。

 
最後5km位、登り坂が続く。ゆっくり走ったり、歩いたり。それでも半分位は走ることが出来た。


12時間9分25秒でゴール。ゴール直前でいつものように熱いものがこみ上げてくる。
ゴール後、安堵感、達成感、そして寂寥感、等々複雑な気持ちが入り混じる。

ゴール後ボランティアとして大会に参加している知り合いのYさんに会う。Yさんは以前ウルトラマラソンのランナーで、自分がまだフルマラソンがやっと完走出来たころ知り合い、ウルトラマラソンの魅力を教えてくれて、いつか自分もウルトラを走りたい、と思わせてくれた人である。今は膝を悪くして、走っていない。Yさん曰く「いいなあ。自分も走りたい」その気持ちよくわかります。今うちの医院で治療中だが、レントゲン写真を見ると、正直なところ膝関節の変形が強く、とても走れるような状態の膝ではない。むしろ、よくこの変形した膝でウルトラマラソンを走っていた、と思う。早く良くなってくれると良いが・・・

結果的に今までのチャレンジ富士五湖の中で一番早くゴール出来た。天気が良く、暑すぎも、寒すぎもせず絶好のコンディションだったこと、そして今回のレース前、故障もせず、予定通りに練習を積めた事が好結果につながったように思う。
終って見れば、完走出来た満足感が強いけれど、走っている最中、特に後半はいつにも増して辛さが際立っていた。「こんなに辛いのになぜ走る?」と、自問自答しながら走っていた。基本的に走る事が好きなのと、完走出来た時の達成感が半端ないから走る、という単純な理由しか浮かんで来ない。
走り終わってすぐは、もうウルトラマラソンは卒業だ、と思うのだけれど、日にちが経つと、再度ウルトラマラソンにチャレンジしたくなる。喉元過ぎれば、の単純な人間なのかも。