ティファールのポットによる熱傷の患者さんです。ティファールのポットは、コードと本体が離れないため、コードに引っかかると容易に本体が転倒するので、熱傷の発生が多いことで有名です。
http://www.wound-treatment.jp/next/case/446.htm
患者さんは生後10か月の赤ちゃんでした。受傷後2日目に当院を受診しています。
【左前腕】
2日後 3日後
4日後 6日後
7日後 8日後
9日後 10日後
16日後
【左下腿】
2日後 3日後
6日後 7日後
8日後 9日後
16日後
【左手】
7日後
8日後 9日後
10日後 16日後
【顔面】
2日後 8日後
いずれの熱傷も2週間くらいで上皮化しました。最終的にはやけどの跡は全く残らない状態まで回復すると思われます。受傷してすぐに、お母さんが、赤ちゃんをかかりつけの皮膚科医院に連れてゆき、湿潤治療をして欲しい、と言ったそうですが、皮膚科の先生は湿潤治療に否定的でゲーベンクリーム等で治療したとの事です。初診時、お母さんに当院の治療を説明した時、治療をどちらの医院にするか、随分迷っていたようですが、当院に通院して頂けました。顔面の熱傷は、ハイドロコロイドを使いましたが、他の部位はプラスモイストで治療しました。