チャレンジ富士五湖2019秋 100kmに出場しました。
ウルトラマラソン出場は1年半ぶりです。今年の2月頃に下肢を故障し、本格的に走り始めたのが7月終わり頃でした。かなりブランクがあり、ウルトラの練習期間が2ヶ月ほどで、いつものウルトラマラソンの前に較べると練習量が圧倒的に少ないので、完走出来るか心配でした。
スタートが4:30AMでしたので、それに間に合うように自宅を車で出たのが1:45AM。4時前に会場に到着。前夜はいつものようになかなか眠れず、会場に到着してから眠気が襲い体調はあまりよくありませんでした。気持ち的にも、是が非でも完走しよう、とは思えず、いけるところまで行こう位の気持ちでした。
スタート時。4:30AMなので当然真っ暗闇。走り始めたものの足元が暗くてよく見えない。ここで怪我したら洒落にならないので、他のランナーの持っているライトを頼りにして注意して走った。
山中湖手前の交差点。まだ15km位しか走っていないのに、右股関節痛が出現。普段30km位走っても何とも無いのに、何故痛くなる?脳が走るのをもう止めなさいとと指令を出している?少し早かったけれど、持参したロキソニンを内服し、幾分痛みは軽くなった(ような気がした)
山中湖到着。湖面は風もないため鏡のように綺麗だった。
20kmの通過は2時間16分37秒。キロ6分30秒位のペース。下り坂が続いたせいもあるけれど、想定していたよりやや早い。飛ばしすぎると後半潰れるので、無理しないようにした。
エイドで頂いた味噌汁にお握りを入れた。これが実に美味しかったし、塩分補給にもなりまた元気が出てきた。
山中湖畔から富士山が見えた。結局1日を通して富士山が見えたのはこの場所だけ。
30kmを3時間25分51秒で通過。登り坂が続いたので、自分としては上々のペースだった。下肢痛も軽くなり、この時が一番調子よかった。
登りが続くけれど、ゆっくり走る事が出来た。この頃は走るより歩いた方が却って疲れるような気がした。
40km手前のエイドで。まだ笑顔を作れる余裕が。
40kmは4時間37分54秒で通過。
42.2km フルマラソンの距離を4時間52分21秒で通過。
河口湖町の街中を走る。しばらく緩やかな下り坂が続き走りやすい。
河口湖大橋の上から河口湖と周囲の山並みを見ながら走る。富士山は見えなかったが河口湖は綺麗だった。
やっと50km。5時間46分50秒で通過出来てほっと一安心。この頃は右の股関節痛に加え左の股関節痛も出現、膝も軽く痛み始めてきた。まあ、痛みが出るのは想定内でロキソニンをまた内服。
河口湖に別れを告げ西湖に向かう。
60kmは7時間7分29秒で通過。途中のエイドの休憩時間もありペースが徐々に落ちてきた。
エイドで頂いた名物吉田のうどん。スープは美味しかったけれど、麺はこしが固すぎてややパサパサで今一美味しくない。でもカロリーと塩分補給のため完食。
下肢の疲れ感、鈍痛が半端なく走るのが辛い。でも歩いていたら完走出来ない。完走する為には走るしかない。そんな中のエイドはしっかり休むことが出来る、まさに砂漠の中のオアシスの様だった。よって、どうしてもエイドの滞在時間が長くなり、座ってうどんを食べていると腰が重くなる。
西湖から精進湖に向かう長い下り坂。下りは慣性の法則でなんとか走る速さをキープ。
精進湖周囲を走る。
70kmは8時間26分25秒で通過。
エイドで係の人に勧められまた記念撮影。
80km 9時間46分11秒 70kmから80kmにかけてが一番辛かった様に思う。ゴールまで先は長いし、休みたいけれど休んでいると完走出来ない。食欲も無かったがエイドではカロリー不足を心配しお菓子を無理矢理口の中に入れコーラやジュースで流し込んだ。
90km 11時間5分2秒
やっとあと10km。制限時間まで3時間以上あるので歩いてもゴールできる。とりあえず、ゆっくりでも足を進めていけばよいので一安心。さすがに下肢も限界で故障していた右アキレス腱付近にも痛みが走り、登り坂は歩きが入る。残り5km位から雨が降ってきたけれど、雨具を持っていなかったので、寒さが堪え早くゴールしたいのに、最後の登り坂で走れないのがもどかしい。
雨の中、やっとゴール。少しウルッときた。
練習不足だったことを考えると満足出来るタイムだった。
今回のレースも辛い時間が長く続いた。
ただ、しばらく故障して走れなかった期間が長かったので、普通に走れる事に喜びを感じ、走れる有り難さを走る前から実感していた。ウルトラマラソンの辛さも分っていたから苦しみも楽しむつもりで走ろう、と自分に言い聞かせていた。
ただそうは言っても実際走って辛い時間が続くと、弱気の部分が出てきて「何故、わざわざ大変な思いをする必要があるのか」「無理すれば、却って体に悪いのでは無いか」「もう二度とウルトラマラソンは走るまい」などと思う。
でも不思議なもので、レースの翌日、痛い足を引きずりながら歩いていても、レースの時の辛かった気持ちはどんどん薄れていき、また来年も走ろうかな、いや、ベストコンディションで再挑戦したい、と気持ちが前向きになっている自分がいる。自分より明らかに年配のランナーが頑張って走っているのを見ると、自分ももう少し頑張ってみようか、と思う。