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建築前の段取り 〜実践編1〜
アンテナの設置

我が家のテレビ受信は、解体する店舗兼住宅にUHFアンテナとBSアンテナを設置しておこなわれていました。新しい家が完成するまでは、離れにアンテナを設置しないとテレビを見ることが出来ません。両親ともに仕事をしているとはいえ、やはりテレビ無しで半年間生活することは無理があります。かといって将来のCATV導入を決定した現状で電気屋さんにテレビアンテナ設置を依頼するのは、金銭的にメリットがあるとは思えません。そこで考えました、自分でアンテナを建てよう!と。
幸いにもUHFアンテナが一本余っていて、解体する店舗兼住宅の屋根からアンテナを取り外す必要はありませんので取り付けることだけに集中すれば良いのです。
アンテナの設置は、基本的に屋根の上がベストです。屋根の上に屋根馬を設置してアンテナを建て、四本のワイヤで四方に引っ張ることも考えました。しかし、三方を隣家に囲まれた状態で四本のワイヤを設置するための支線止めを軒下に取り付けることは、かなり無理があるように思われました。実際に長い梯子を借用して離れの二階屋根へ昇ることを試みましたが、梯子をしっかり立て掛けられない状態のため、はっきり言って身の危険を感じました。アンテナ設置工事中に誤って屋根から転落というニュース見出しが頭の中に浮かんだくらいです。
そこで、素人の自分にも安全にできる方法はないかと考えて、離れの側壁にマストを立てるための突き出し金具を設置してみることにしました。要するに二階の床ぐらいの高さの側壁に突き出し金具を固定して、UHFアンテナが組み込まれた長いマストを設置しようということです。これだとUHFアンテナは軒下ぐらいの高さに位置することになります。電線やら他の家の高さを考えると電波の受信状況は、決して良くないもだろうとは思いつつも、これ以外に方法は無いと覚悟を決めました。

◇2004年4月29日
朝からUHFアンテナを設置する作業を開始します。まず、離れの一階屋根に同軸ケーブルを接続したアンテナを手に持って登り、屋外に持ち出したテレビに電波を受信させてみました。一応受信できることを確認して、まず突き出し金具を側壁に固定する作業にうつります。70mmほどの長さの釘を使用しましたが、体勢が悪いために釘をしっかり打ち付けることが難しく、前途多難の様相です。次にステー金具とUHFアンテナを取り付けたマストを突き出し金具に装着します。この仮止め状態でテレビの受信状況を見ながら、アンテナの方向を微調整しました。お世辞にも綺麗な画面と言える電波の状態ではありませんが、耐えられないレベルでもないためOKと判断することにしました。続いて支線止めを二本接続してアンテナの固定を強化し、最後に離れの一階軒下まで同軸ケーブルを延長して二分配器を設置して作業終了としました。
解体工事をされずに残る建物にテレビ端子が二ヶ所あるわけですが、どちらも屋外露出配線であるため、新しいアンテナへの接続変更は割と簡単です。しかしながら、この日に新しいアンテナへの接続変更はおこないませんでした。

◇2004年6月12日
新しいアンテナへの同軸ケーブルの接続変更を実施しました。解体工事開始直前まで引っ張ったのは、電波の悪い状態でテレビを見ざるを得ない期間を少しでも短くしたかったからです。今までのアンテナにはブースターもあったので、今回のアンテナ変更で画質はかなり劣化したという印象は否めません。

◇2004年6月29日
平日ですが、積水ハウスへ第一回目の支払い(契約金とは別)のため銀行へいかなければならず、午後だけ仕事を休みました。その余った時間でBSアンテナの設置をします。
BSアンテナは解体した建物にも設置されていたのですが、三ヶ月ほど前から全く写らなくなり(受信レベルゼロ)接続部分を疑ってみたりもしましたが、どうもBSアンテナ自体が壊れてしまっていたようです。数ヶ月先にCATVを導入すれば基本チャンネル契約でBS放送も見られるので、今更BSアンテナを購入することは考えていませんでしたが、”若旦那”父にとっては今年の夏はオリンピックがある、松井やイチローの活躍も気になるらしく、言葉の端々に”BS見たい”が感じ取れました。そこでBSアンテナを購入することを考えましたが、電気量販店で売っている一番安いものでも5000円以上するため、新品BSアンテナの購入には二の足を踏んでいました。そんな矢先、インターネットオークションで古いBSアンテナ(一応マスプロ商品・BSアナログのみ)を980円で落札できたので、この日の取り付けに至ったわけです。
BSアンテナに関しては、アンテナの方向調整が一番のネックですが、幸いにも10分で設置が終了し少し拍子抜けです。(同軸ケーブルの取り回しには一時間以上要しましたが・・・)
受信レベルは49と低めですが、それでも画像は非常に綺麗で、地上波とは大違いです。オリンピック中継・松井のシーズン30本塁打・イチローの大リーグ記録を塗り替えるシーズン最多安打など、BSアンテナは僅かな期間でありながら十分な活躍をしてくれたようです。