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諸先輩方のホームページを見ますと、一日八時間くらいの打ち合わせをおこなったという話も出てきます。”若旦那”一家は子供達が幼く、長時間の打ち合わせに耐えることができないため、一回当たり長くても三時間程度の打ち合わせしかしませんでした。打ち合わせの開始から建築開始まで一年以上の時間があるからと考えていたので、このペースが許されたと思います。通常は時間的余裕が無いので休日のたびに連日・連夜の打ち合わせになるのでしょう。打ち合わせも長時間になると段段思考も停止してくるのではないでしょうか?二、三時間の打ち合わせでも疲れるなと、いつも感じていました。出来ることなら余裕をもったスケジュールがたてられるとベストでしょう。
”若旦那”家では、週一回あるいは隔週の打ち合わせというパターンだったので、打ち合わせた内容を何とか咀嚼する時間が取れました。時間を取ることができたといっても平日の深夜に睡眠時間を削って考えなければいけないので決して楽ではありませんでした。週末に近づくにつれて睡眠不足が蓄積していって、疲労からくる偏頭痛に悩まされました。若いうちならもっと無理ができただろうなと、つくづく感じました。
しかしながら、後から振り返ってみても、少しは時間をかけて考えることが出来たのは良かったと思います。打合せのときに、”ここどうしますか”と問いただされて速やかに思考を巡らせて希望を皆さんは出せますでしょうか?私には、絶対無理なことで、その変更がどんな影響を及ぼすのかじっくりと考えてから最終決定を出した点は多かったと思います。自分の主義主張が明確で、絶対こうするのだというイメージが確立していれば即答も可能なのでしょうが、私は漠然としたイメージしかもっていなかった部分が多く、延々と後日変更を申し出ることがあったような気がします。 |
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