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打ち合わせについて
記録することが大事

打ち合わせ時には、様々な決定事項が発生してきます。例を挙げるならば、リビングの壁紙の型番は何番であるかとか、フローリング材は何色にするかといったことです。これら決定事項は必ずメモするべきです。
私達の打ち合わせで実際にあったことですが、コーディネーターさんが壁紙や床材の番号を間違えて記録してしまい、異なったサンプルが仕様書に記載されたことがありました。このときは、たまたま私がデジカメでサンプル写真を撮影していたために誤りに気づくことが出来ましたが、似たような壁紙や床材が多数ある中では記録をしっかりとっておかなかったら、間違ったものが仕様書に記録されても、場合によっては間違ったものが施工されたとしても気づかないかもしれません。
間違えないようにするのはメーカ側の責任と主張する人もいるかもしれませんが、みんな人の子です。誰だって間違いを犯します。冷静に見つめなおせば、住宅メーカー側のミスと施主である自分自身が犯したミスの回数を比べると絶対に素人である施主の方が多いはずです。そういった自分自身のミスに気づくためにも、打ち合わせ時の内容を自らが記録することは大事だと痛感します。
もし打ち合わせ議事録をメーカ側で毎回作成してくれたら本当にありがたいと思いますが、詳細な議事録を毎回作らされる営業の方の負担はたまったものではないでしょう。だからこそ詳細な議事録に相当するようなメモを毎回自分できちんと取ることが大事だと私は思います。絶対に記憶は薄れていきます。自分の頭の中だけに打ち合わせたやり取りを残しておくことは絶対に無理です。家を建てるには、それほど決定事項が多いのです。
メモを取るのは何も決定事項だけではありません。営業さんは家作りに関する様々な情報をもっています。例えば、住宅ローンの固定金利と変動金利を選択するのに、最近の傾向はどちらを選択する人が多いのか?自営業の方は固定を選択する場合が多いといったこと。家作りに関する雑学は、あとあと役立つかもしれないので沢山話して覚えることも大事でしょう。
偉そうなことを書いていますが、自分自身の記録ノートを見ると細かく記述している日もあれば、何を打ち合わせたのかわからないほどに記録量が少ない日もありました。その記録をしっかり書いていないがために、同じような質問を二度・三度としたこともありました。打ち合わせをした日の体調や気合の入り方でメモ内容も変わってしまうんですね。数千万円の高い買い物です、打ち合わせは体調万全で気合を入れてノートとペンを用意して望みましょう。
また、打ち合わせを重ねていくと施主側からの要望とか質問といったものが雨後の筍のごとく生じてきます。これを口頭で伝えていくと必ず漏れが出てきますので、書面で提出したほうが良いと思います。自分自身が変更を伝えたのか質問したのかといった確認にもなりますし、メーカーの担当者も何を宿題として出されたかを忘れないのでわかりやすいだろうと感じます。
私自身書面で伝えることを試みたのは、打ち合わせも終盤に至ってからでしたが、書面で変更を伝える以前の変更内容に関して私は口頭で伝えたつもりだったことが伝わってなくて見積もりに反映されず、最後の最後に見積もり金額が追加されるといった痛い思いをしました。営業さんも言っていたことなのですが、トラブルの多くは”言った、言わない。”だそうです。