1.安全な事故の修理
事故車修理の基本は、走行の安全性を確保したボデー修理が重要で、そのボデー修理には、カーメーカーのボデー寸法を基準に衝撃で損傷したボデーを事故前の状態に修復するのがボデーショップ(板金塗装)の事業で、特にサスペンション取付け部のボデー寸法をカーメーカー基準に4ミリ以下の誤差で修理するのが、修復時の走行の安全が最も重要になります。図1
グローバルジグは、事故車のボデー修復時に必要な計測が、直接取り付けられたメジャーにより、事故で損傷したボデーを確認し、特に重要なるタイヤの取付け部(サスペンション取付け部)の基準を1ミリ単位で計測と修理して、修理後の安全走行を確保します。
ボデー修理後は、タイヤの角度や四本の位置が重要で、ボデーを正確に修復した後にタイヤの角度や調整するのが四輪アライメントです。図2
ボデー修理後には、四輪アライメントを調整して始めて修理後の走行の安全が保証され、安全な修理のボデーショップとして信頼され、グローバルジグと四輪アライメントは事故車修理に必要不可欠な修理機器で、今後のボデーショップ業界での信頼とマーケットに必要な機材でも有ります。
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図1(カーメーカー寸法図) |
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図2(アライメントデータ)
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2.車は
近年のボデー構造は、環境問題(VOC)から軽量化を目的にボデー全体の鋼鈑の厚さを薄くすると共に、鋼鈑の強度が従来の2倍から3倍強度部材が多く使われ、運転者や搭乗者の安全を守るボデー構造に変化しています。図3
また、スポーティー性を求めるマーケットも重要なアピールとなり、タイヤもハイト(幅に対しての高さ)が従来の車(70や80)の比べ少ない数値(45や55)が多く、ハンドルにダイレクトに伝わる感覚が、事故車修復後の重要な要素となります。
3.経験と勘から
日常に走行される車が安全な移動手段として使われるのは当たり前で、不慮の事故により車を損傷し、ボデーを修理して安全性を確保するのがボデーショップ(板金塗装)で、その修理の際にボデー修理精度を確保するのがグローバルジグであり、その修理後に各パーツを取り付けた後の調整に不可欠なのが四輪アライメントであります。これは、経験と勘だけでは難しい作業で、数値を基にボデー全体の損傷とサスペンション取付け部を確認と修理し、取り付けたパーツの調整が安全を確保した修理の基となります。
4.業績の向上には
お客様との信頼は腕(技術)と数値で、現状のマーケット(カーデーラーや保険修理)確保と作業効率に、グローバルジグと四輪アライメントは必要な設備機器でもあります。
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図3(ボデーの鋼鈑強度) |
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5.最後に
以上の専門的な用語や表現での説明になりますが、アナログの修理の結果として、デジタルな数値がボデー修理の信頼のマーケットに重要な要素で、今後益々安全性な車が開発されますが、ボデーの基本構造とサスペンション構造は変わること無く、ボデーショップの事故車修理後の安全性は、カーメーカーの数値基準の修理のグローバルジグとパーツの調整が出来る機材の四輪アライメントが必要となるのは変わりません。 |
今の主流は画像協定です。
損保アジャスター様とスムーズな協定が出来るよう、
このようなスケールなどを使って作業前の写真を撮影。
中間写真は作業者が作業を進めながら細かく撮影し、
その画像を伝送しています。
スタンドスケール |
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二つの指示プレートにより、相手が直接接触した部分の高さと幅を示す |
同一の傷の前後の高さを二つのスケールで測ることにより
事故時の車の動きが分かります。
(分かりやすいよう並べて撮影)
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網目の映り込みを利用し、
パネルのひずみを見やすく撮影
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作業者は、工程管理モニターと各自のタブレットを
確認することで、納期厳守の作業を心がけています。
パソコン上でも作業管理をしています。
その他、損保様の情報なども管理したり、
納車時には保証書を印刷発行することも出来ます。
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