「Past Times」は、アンティーク調の、
実に繊細なデザインの小物を扱うお店。
いわゆるチェーン店なのですが、
出ているお店ごとに少しずつ雰囲気が
違うような気がします。
カタログも、HPもとても可愛らしく魅力的。
日本からカタログの送付をお願いした所、
すぐに封書で返信が来て、
「次の新しいカタログは秋になります。
出来次第お送りします」
と英語で書かれていました。
イギリスでこんなに丁寧な対応に、感激。
2002年6月、幸運にも、生Queenに
お目にかかることが出来ました!
その日、Londonから北上する予定
だったのですが、南西部のSomersetの
友人に挨拶がてら電話をしたら、
「明日Somersetに女王様が来るのよ!
まずはこっちにいらっしゃい!」と言われ、
急遽予定変更。
ちょうど在位50周年のイベントで、
女王様は、普段行かれないような
地方を回っている最中だったのでした。
その日のうちに、Intercityに飛び乗って、翌日、朝早く起きて街中のTauntonへ。
沿道はユニオンジャックをふる人々に埋め尽くされていて、身動きがとれないほど。
待ち疲れて、隣で旗を振っているおじいさんと話し始めたとき、
急に湧き上がった歓声と同時に、目の前を黒い車が3台ほど、すーーーーっ。。
残像で何か緑色のものが見えましたが、それはどうも女王様の帽子のようでした。
厳密に言えば、「女王様のお帽子にお目にかかることが」出来たわけです。
私のいちおし!のものの一つに、BBCの
Radio Collectionがあります。
タイトルどおり、BBCのRadio放送を、
カセットやCDにしたものですが、
これがとってもおもしろい!
大まかに分けて、「朗読」したものと、
「ドラマ化」したものがあるのですが、
ぜひドラマの方を試してみてください。
電車の中で聞いていて、話にのめりこみ、
降りそこなったこともあるほどです。
特に推理モノは要注意。
写真は、左側から、マービン・ピークの「Titus Groan And Gormenghast」、
歌手のStingがSteerpikeの役を熱演していてカワイイ?珍品です。
隣は、大好きで台詞を暗記するほど聞いた、「秘密の花園」。
右側の3つは、Sherlock Holmesシリーズの一部です。
Sherlock Holmesには色々思い入れもあるので、次に続きたいと思います。
私のイギリス好きは、小学生の頃からだと
記憶しているのですが、きっかけは
なんだったのか、未だに思い出せません。
ただ当時、まだ見ぬイギリスを思い描くとき、
幾度となく脳裏に浮かんでいたのは、
一面霧に覆われて、視界定かでない中に、
青白く、弱々しい街灯の火が点々と浮かび、
足元の石畳の道にも鈍く反射している……
そんな情景でした。
石畳は、雨なのか夜露なのか、
濡れて光っています。
今考えても、けして楽しげな想像ではないのですが、イギリスと言えば
なぜかそんな絵が、頑固に繰り返し頭に浮かんでいました。
どうもそれが、しばらく後になって読んだ”Sherlock Holmes”のイメージに
ぴったりだったんですね。
本を見つけたとき、あっ、これだと思い、夢中で読み進めました。何度も。
今では、たまにページをめくって一話、二話読み返すぐらいですが、
それでも、物語りにそって頭に浮かぶ情景のリアルさは、
他のどの本にもかないません。
イギリスで過ごした始めての誕生日、
Talcum Powderをプレゼントに貰いました。
Magnolia(もくれん)の香りです。
ベッドサイドに置いてあったので、
風が窓から入ってくる度、
ふんわりとしたやわらかい香りが
部屋に広がりました。
イギリスは、バス製品や香りのよいものが
とても豊富で、パッケージもロマンティック。
香りの種類も数え切れないほどあるので、
人のためでも自分のためでも、
選ぶのに楽しい悩みがつきものです。
飛行機がHeathrowにつくと、もう嬉しくて、
心臓がばくばくしてきます。
入国審査を済ませ、荷物を受け取り、
そのまますぐにUndergroundへ。
電車に乗り込むと、興奮はもう最高潮。
ああ、またイギリスにこれたんだなあ〜と
本当に本当に幸せな気分になれるのです。
Londonの地下鉄は、古くて汚くて
がたついているし、電気はよく消えるし、
急に止まって、10分ぐらい動かない
なんてことは、しょっちゅうです。
でもLondonerにとって、そんなことは日常茶飯事。
眉一つ動かさず、明かりの落ちた車内で、新聞を読み続けています。
Portobello Marketで、Victorian Bottleを
買いました。
そこは、アンティークボトル専門の店で、
ボトルの中にはまだ土のついているものが
あったり、瓶の底にくもの巣がはっていたり。
薬瓶だったものが多いようですが、中には
「毒」と書かれたものも見られます。
どういう用途でどんなひとが使ったのか…
そんなことに思いをはせながら眺めるのが、
アンティークの楽しみ方ですよね。
とりわけ、毒のボトルは想像が広がります。
ここ数年、イギリスではOrientalなデザインが人気なようです。
特に彼らの目には「漢字」が神秘的にうつるらしく、
色々なところで思わぬ「イギリス流漢字」に出くわします。
Somersetの友人の家に遊びに行ったとき、「そうだ、これ何ていう意味か教えて」と
ガラスに一文字ずつ漢字が彫り込まれたコースターを目の前に並べられました。
「心」「天」「地」「人」「無」…は問題なかったのですが、最後の一枚が…
「これ”ZEN”(禅)のつもりだと思うけど…”Loincloth”かも…」
Loinclothとは、「褌(ふんどし)」