読者の感想

●投稿「20代医師より」その４　　　　　　　　　2009.07.27

「接待について思う」　

　国公立病院で考えると、医師の給料より、MRさん（製薬会社の営業さん）の給料のほうがずっと高いんです。

　長時間勤務して、激務なのにそんなに安い給料で、可愛そうにと、MRさんからむしろ深層心理では、からかわれる目で見られることもあります。

　医師は医学部6年間で年月・学費がかかり、研修医で長時間奴隷のような労働、リスクを背負って仕事をして、昼食を食べる時間もなく外来をして、でもＭＲさんは廊下で立っていて、お給料は1000万円程度〜それ以上。

　先進国よりも医療費がかかる部分としては、日本は薬価が高く、カテーテルや手術に必要な医療器具、部品などの値段も先進国よりかなり高いところがあげられます。国の医療財政の破綻と医師の給料が先進国より安い原因はメーカーの暴利にあるように思います。

　MRさんは、国公立病院の医師に接待してはいけないことぐらい分かっていながら、接待してくることも多々あります。また、下っぱのほうの医師は、接待を断れない環境におかれていることも多々あります。

　私だって、本音では、接待なんて全く受けたくないけれど、時間もないので、そんな暇があったら寝たいのに、付き合いで、無理やり行かされていることがほとんどです。接待なしですむなら、全くないほうがどれだけうれしいことか。

　まだ若い医師にとっては、これなら、給料の安い医師も満足だろう思われて接待され、仕事を途中で切り上げて、食事に行き、夜１２時頃病院へ戻ってまた仕事の続きなど、 そういう環境で接待された食事なんて、全くおいしいと感じません。

　接待は全くなしにして、公立病院でバイトなしでも他の病院と同じ給料になるように、国公立病院の安い給料をあげるべきだと思います。

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